2015年5月以降に発売されたスマートフォン・タブレット・ガラケーは、SIMロック解除に対応している。
SIMロック解除すると、「SIMフリー」になりどのキャリアのSIMカードを挿しても通信可能となり、日本はもちろん海外でも利用できるようになる。
しかし、唯一の難点は手続きが必要ということ。
この記事では、以下を紹介する。
- ドコモ端末のSIMロック解除条件
- 料金
- WEB(マイドコモ)からの手続き方法

目次
SIMロック・SIMロック解除とは何か
そもそも、以下のキーワードを言われても何のことがわからない方も多いだろう。
- SIMロック
- SIMフリー
- SIMロック解除
概要を簡単に説明する。
従来iPhoneに限らずAndroidのスマートフォンも含め、ガラケー(フィーチャーフォン)の時代からSIMロックは存在した。
今の携帯・スマホにはSIMカードと呼ばれる通信契約を内蔵したカードがあり、それは通信会社が発行している。
▼大きさは様々だがSIMカードとはこんなモノだ。

このカードは通信会社によって異なっている。これがSIMロックを実現する仕組み。
つまりiPhoneの場合だと、端末としてはAppleが販売するSIMフリー版を含めて同じモデルだが、ドコモで購入したiPhoneにドコモのSIMを挿すと、その瞬間にSIMロックがかかり、以後ドコモSIM以外では通信できなくなる。
この時、例えばauやSoftBankのSIMを挿入すると、全く使用できなくなる。だが、SIMを抜いてWi-Fi接続であれば使用できる。
docomoのSIMロック解除対象機種

2019年現在ドコモのSIMロック解除は、かなり柔軟な対応となっている。
元々ドコモを含む大手キャリアは積極的に対応していなかったが、総務省の介入によって例外のないSIMロック解除が実現した。
2019年現在の対象機種は一言で説明出来る。
2015年5月以降発売した端末
日本では一番ユーザーが多い、Apple製品に関していうと、以下のモデル以降がSIMロック解除対象となる。

SIMロック解除の受付条件
また、機種だけでなく、SIMロック解除には一定の受付条件がある。
- ネットワーク利用制限、おまかせロック等の各種ロックがかかっていないこと
- 購入日から100日経過した機種であること
特に分かりづらいのは、100日縛りだろう。
例えば、2015年9月27日にMNP新規で購入した場合、100日後(=2016年1月4日以降)でないとSIMロック解除できない。
分かりづらいとは思うが、以前は新規・機種変更で条件が違ったり、期間が6ヶ月と長かったりしたので、マシにはなっている。

SIMロック解除はいつからできる?
で、いつからSIMロック解除できるのか?
それは、購入方法に依存する。まとめるといかのような感じだ。
購入方法 | SIMロック解除可能日 |
---|---|
分割払い | 機種購入日から100日が経過した日 |
一括払い | 即日可能 |
端末購入サポート | 機種購入日から100日が経過した日 |
一括払い(dポイント利用含む)なら即日SIMロック解除可能
というのがポイントなのだが、端末購入サポートで購入した場合は注意が必要だ。
この場合は、一括払いの有無関係なく、100日後からでないとSIMロック解除できない。
端末購入サポートのSIMロック解除
というわけで、2017年3月4日に端末購入サポートとして購入したiPhone SEをSIMロック解除してみた。
▼ちなみに購入時の明細はこんなものだ。

端末代は一括払いとなっているわけだが、購入から100日に満たない2017年6月10日にSIMロック解除しようとしてみた。
▼でも以下のようにエラーとなりSIMロック解除はできなかった。

▼だが、この時表示されている通り2017年6月13日になって手続きを行うと、無事SIMロック解除が可能だった。


SIMロック解除にかかる費用は?

2015年5月以降発売された端末のSIMロック解除は、契約有無などによって受付方法と料金が異なっている。
ざっくりまとめると以下のような感じだ。
※費用は税別
docomo契約者
受付方法 | SIMロック解除手数料 |
---|---|
パソコン(My docomo) | 無料 |
電話(151) | 3,000円 |
ドコモショップ | 3,000円 |
Web、電話、ドコモショップ店頭の3種類で受け付けられるため、非常に柔軟性が高く、なんと言ってもWebから手続きすれば無料というのが最大の魅力。
docomoを解約している場合
受付方法 | SIMロック解除手数料 |
---|---|
ドコモショップ | 3,000円 |
docomo回線を既に解約していても、SIMロック解除は受付てくれる。
しかし、手続きは店頭のみかつ有料という点は注意が必要。
中古端末の場合
受付方法 | SIMロック解除手数料 |
---|---|
パソコン(My docomo) | 無料 |
ドコモショップ | 3,000円 |
また、2019年2月以降は、中古端末についてもSIMロック解除が可能となった。
dアカウントを持っていれば無料、それ以外はドコモショップでの対応となるようだが、これはかなり嬉しい。「スマホおかえしプログラム」で購入したスマホのSIMロック解除はどうなる?

2019年6月1日から始まった、ドコモスマホの新たな購入方式「スマホおかえしプログラム」。
- 36回分割払い
- 24回支払後の端末返却で、残債が免除される
という特徴があり、ハイエンドモデルに限定されるが2年間でキッチリ機種変更すればお得な購入方法だ。
直接的な関係はないが、分離プラン「ギガホ・ギガライト」と共に導入され、回線と端末の分離がコンセプト。

と思う方もいるかもしれないが、残念ながらSIMロックありで販売されている。
そして、SIMロック解除に対する対応は、分割払いに限定されるため「100日経過後に解除可能」となる。
WEBからのdocomoのSIMロック解除手順
今回はPC・Macで接続し、オンライン手続き(マイドコモ)を行った。
理由は前述の通り、無料だから。
まず、dアカウントでのログイン後トップページから、「ドコモオンライン手続き」を選択。
▼その後メニューが大量に表示されるが、一番左下(2016年5月地点)にひっそり「SIMロック解除」という項目がある。

▼すると対象機種の製造番号を入力せよと言われるため、入力する。

▼今回はiPhoneなので製造番号(IMEI)は、設定→一般→情報と進み、そこに表示されているIMEIを入力すればOK。

▼すると料金が表示される(無料だが)。

▼更に確認メールの送信先を選択 or 入力する。

▼最終確認画面が表示される。

▼これで終了。

その後は特になにもする事無く、いつの間にかSIMロックが解除される。
こんなに簡単にできることに驚いた。
いかにキャリアがやりたくなかったのかを逆に実感しましたね。
docomo端末をSIMロック解除すると何が変わるのか?
SIMロック解除を行うと、SIMフリーという位置付けになる。
この為、ついさっきまでdocomoのSIMを使ってしか利用出来なかったiPhone 6sが、au・SoftBankのSIMを使っても通信が可能となる。
これでキャリアの縛りから解放されるわけだ。
▼今まで(SIMロック状態)はdocomoSIMを差し込めば、アンテナピクトが立ち3G・LTEでの通信が可能だった。

▼しかし、他社SIM(au)を差し込むと、アクティベートしてくださいと言われるばかりで、何も出来なくなってしまう(操作すらできない)。
※SIMを外せば操作は可能

▼これがSIMロック解除後(=SIMフリー)は、アクティベート画面が表示され、Apple IDを入力してしばらくすると…。

▼ホーム画面が表示され、auのアンテナピクトが経った。
もちろん普通に3G・LTEでの通信が可能だ。

これでApple自身が販売する、SIMフリー版iPhoneと同じ状態となった。
これが大きいんですよね。
Appleが販売するSIMフリー版は通信契約を伴わず購入出来るため、MVNO(格安SIM)との相性がよい。
だが、キャリアが販売するモデルと比較すれば平均で1〜2万円程高いため、日本国内で大手キャリアを使う人にはメリットが薄かった(いわゆる2年縛りが無いことくらい)。
無理してSIMフリー版を買わなくても、半年待てばSIMフリー化出来るというメリットは、もっと長いスパンで見た時に出てくるだろう。
とりあえず今後、2年縛りを空けたタイミングで解約。MVNOに移行しSIMロック解除した端末をそのまま使うって人は増えると思う。
SIMロック解除後に故障交換などした場合どうなるか
ただ、このSIMロック解除については大きな疑問があった。それは、
SIMロック解除後の端末が、故障などで交換となった場合どうなるのか
特にiPhoneの場合AppleCare+に加入してて、少しでも調子が悪くなるとサクッとリフレッシュ品に交換される。
この場合、端末が変わるわけだから、SIMロック状態に戻ってしまうような気もする。
こちらは一応docomoのコールセンター(151)に確認してみたのだが、
SIMロック解除後の端末は、交換後もSIMロック解除状態となります
という回答だった。額面通り受け取れば、大丈夫そうなのだが、その後実際にAppleCare+のサービスで本体を交換する機会があった。
2016年10月の話だ。
この時はエクスプレス交換サービスで本体が新品交換となったので、
- 引き取られる端末はSIMロック解除したiPhone
- 受け取る端末はAppleから送付されたリフレッシュ品
となる。
ではこのリフレッシュ品はSIMフリー版なのか、SIMロック版なのかと言えば…
SIMフリー版だった
SIMロック版のiPhoneは最初にSIMを挿入したときにその通信業者でSIMロックすると言われている。
このため、docomoのSIMを挿入した後、auのSIMを挿入すると使えなくなるわけだが、到着したリフレッシュ品はどちらのSIMでも通信可能だった。
AppleがSIMロック解除した製品かどうかを把握しているかは分からない。
だが、恐らくIMEIや製造番号を元に、リフレッシュ品のiPhoneがSIMロック版なのかSIMフリー版なのかはわかるはずなので、それをもとに送付する製品を切り分けているのかもしれない。
まあ真相は分からないが、とりあえず、
SIMロック解除したiPhone/iPadが交換修理になっても、リフレッシュ品はSIMフリー
だということは覚えておいて損はないかと思う(=再度SIMロック解除の手続きは不要)。
終わりに
というわけで、docomo版iPhoneを例にスマホのSIMロック解除方法やそのメリット・懸念事項などを紹介してみた。
手順については若干異なるが、au・SoftBankについても受付方法・解除条件・料金は同じとなっている。
Webから手続きすれば無料なので、格安SIM(MVNO)を使うとか、MNPするとか関係無く、SIMロック解除条件を満たしたら必ず手続きする事をお勧めする。
SIMロック解除まとめと確認方法
SIMロック解除方法は、キャリアや端末(iPhone・Android)によって違います。
その違いや、SIMロック解除後のSIMフリーになったかどうかの確認方法は以下の記事をご覧ください。

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