購入から半年弱経過したが、長く使うほど動作の遅さに不満が募っていたiPhone 6と異なり、全く不満がないスマホで満足度は非常に高い。
これなら2年くらい余裕で使えるなぁと思っているわけだが、iPhone 6sの世代になり端末の進化以外で大きな変化が1つある。それは、
docomo・au・SoftBankが販売するキャリア版iPhoneのSIMロック解除が可能
ということ。
僕が使っているiPhone 6sはdocomo版。
というわけで、少し前の話だがSIMロック解除を実施したので、その手順や何が変わるのかを紹介しようと思う。
目次
SIMロック・SIMロック解除とは何か
そもそも、以下のキーワードを言われても何のことがわからない方もいると思う。
- SIMロック
- SIMフリー
- SIMロック解除
概要を簡単に説明しよう。
従来iPhoneに限らずAndroidのスマートフォンも含め、ガラケー(フィーチャーフォン)の時代からSIMロックは存在した。
今の携帯・スマホにはSIMカードと呼ばれる通信契約を内蔵したカードがあり、それは通信会社が発行している。
▼大きさは様々だがSIMカードとはこんなモノだ。

このカードは通信会社によって異なっている。これがSIMロックを実現する仕組み。
つまりiPhoneの場合だと、端末としてはAppleが販売するSIMフリー版を含めて同じモデルだが、docomoで購入した場合docomoのSIMを挿した瞬間docomoのSIMロックがかかり、以後docomoのSIM以外では通信が出来なくなる。
この時、例えばauやSoftBankのSIMを挿入すると、全く使用できなくなる。だが、SIMを抜いてWi-Fi接続であれば使用できる。
概要としてはこんな感じだが、詳しい内容は以下の記事を見てもらえたらと思う。
docomo端末のSIMロック解除対象機種

実はSIMロックに関してdocomoは以前からわりと柔軟な対応をしていた。
2011年4月~2015年4月に発売された以下の機種では、SIMロック解除手数料3,000円(税別)を支払うことで、SIMロック解除は可能だった。
- フィーチャーフォン
- Androidスマートフォン・タブレット
例外は2013年9月から販売を開始した、iPhone・iPad。
これがそもそもSIMロック解除に対応しないau・SoftBankの含めて非難の的となっており、総務省の介入によって例外のないSIMロック解除が実現したのが2015年5月。
この事で2015年5月以降発売する端末は、キャリア・メーカー関係無くSIMロック解除対象となった。
つまり、iPhone・iPadについては以下のモデル以降がSIMロック解除対象となる。
※発売日であり購入日ではないことには注意が必要
- iPhone 6s、iPhone 6s Plus以降
- iPad mini 4以降
- iPad Pro(9.7インチモデル含む)
SIMロック解除の受付条件
また、機種だけでなく、SIMロック解除には一定の受付条件がある。
- ネットワーク利用制限、おまかせロック等の各種ロックがかかっていないこと
- ご利用料金のお支払実績が確認できること
- 契約者ご本人の購入履歴がある機種であること
- 購入日から100日経過した機種であること
- すでにドコモを解約済の方は、解約日から100日経過していないこと
ポイントは、契約者本人が購入した端末であることと100日経過しなければいけないということだろうか。
※2017年5月24日までは『6ヶ月だった』
特に分かりづらいのは、100日縛り(従来は6ヶ月)。
例えば僕の場合だと、2015年9月27日にMNP新規で購入した。
この場合、100日後(=2016年1月4日以降)じゃないとSIMロック解除出来ない。
この条件については新規や機種変更によって条件が複雑だったのだが、2017年5月24日以降は一本化され分かりやすくなった。
ドコモ端末のSIMロック解除は結局いつからできる?
いつからSIMロック解除できるのかは、基本的に購入方法に依存する。
購入方法 | SIMロック解除可能日 |
---|---|
分割払い | 機種購入日から100日が経過した日 |
一括払い | 即日可能 |
端末購入サポート | 機種購入日から100日が経過した日 |
従来は、前回のSIMロック解除日から半年以上経過しているか、新規(MNP)か機種変更か、など分かりにくい条件が多かったのだが、2017年5月24日以降は、
一括払い(ポイント利用含む)なら即日SIMロック解除可能
となっている。一括購入派であればシンプルだ。
ちなみに分割払いについては、前回のSIMロック解除日から100日以上経過していれば即日解除可能となっている。
ただ、唯一特殊なのは端末購入サポートで購入した場合だ。
この場合は、一括払いの有無関係なく、100日後からでないとSIMロック解除できない。
端末購入サポートのSIMロック解除
というわけで、2017年3月4日に端末購入サポートとして購入したiPhone SEをSIMロック解除してみた。
▼ちなみに購入時の明細はこんなものだ。

dポイント一括購入
端末代は一括払いとなっているわけだが、購入から100日に満たない2017年6月10日にSIMロック解除しようとしてみた。
▼でも以下のようにエラーとなりSIMロック解除はできなかった。

100日経過するまでSIMロック解除できない
▼だが、この時表示されている通り2017年6月13日になって手続きを行うと、無事SIMロック解除が可能だった。

SIMロック解除対象となる

手続き完了
docomoのSIMロック解除にかかる費用は?

SIMを抜く
2015年5月以降発売された端末のSIMロック解除は、契約有無などによって受付方法と料金が異なっている。
ざっくりまとめると以下のような感じだ。
※費用は税別
docomo契約者
受付方法 | SIMロック解除手数料 |
---|---|
パソコン(My docomo) | 無料 |
電話(151) | 3,000円 |
ドコモショップ | 3,000円 |
Web、電話、ドコモショップ店頭の3種類で受け付けられるため、非常に柔軟性が高く、なんと言ってもWebから手続きすれば無料というのが最大の魅力。
docomoを解約している場合
受付方法 | SIMロック解除手数料 |
---|---|
ドコモショップ | 3,000円 |
docomo回線を既に解約していても、解約日から100日以内であればSIMロック解除は受付てくれる。
しかし、手続きは店頭のみかつ有料という点は注意が必要。
逆に言えばそれを過ぎたらSIMロック解除は出来ないし、契約者本人しか手続きできないという点が重要。
つまり、中古ショップ・ヤフオクなどで購入する場合、SIMロック解除済の端末を購入しなければ、いくら2015年5月以降に発売した端末でもSIMロック解除は出来ない。
docomoのSIMロック解除手順
今回はPC・Macで接続し、オンライン手続き(マイドコモ)を行った。
理由は前述の通り、無料だから。
まず、dアカウントでのログイン後トップページから、「ドコモオンライン手続き」を選択。
▼その後メニューが大量に表示されるが、一番左下(2016年5月地点)にひっそり「SIMロック解除」という項目がある。

メニュー左下のSIMロック解除より申込みを行う
▼すると対象機種の製造番号を入力せよと言われるため、入力する。

SIMロックを解除する端末の、製造番号(IMEI)を確認
▼今回はiPhoneなので製造番号(IMEI)は、設定→一般→情報と進み、そこに表示されているIMEIを入力すればOK。

設定→一般→情報のIMEIを入力
▼すると料金が表示される(無料だが)。

料金は無料
▼更に確認メールの送信先を選択 or 入力する。

申込みの確認メール送信先を選択
▼最終確認画面が表示される。

確認画面
▼これで終了。

申込み完了
その後は特になにもする事無く、いつの間にかSIMロックが解除される。
こんなに簡単にできることに驚いた。
いかにキャリアがやりたくなかったのかを逆に実感しましたね。
docomo端末をSIMロック解除すると何が変わるのか?
SIMロック解除を行うと、SIMフリーという位置付けになる。
この為、ついさっきまでdocomoのSIMを使ってしか利用出来なかったiPhone 6sが、au・SoftBankのSIMを使っても通信が可能となる。
これでキャリアの縛りから解放されるわけだ。
▼今まで(SIMロック状態)はdocomoSIMを差し込めば、アンテナピクトが立ち3G・LTEでの通信が可能だった。

docomoSIMではアンテナピクトも立ち利用可能
▼しかし、他社SIM(au)を差し込むと、アクティベートしてくださいと言われるばかりで、何も出来なくなってしまう(操作すらできない)。
※SIMを外せば操作は可能

SIMロック解除前は、他社SIM(今回はau)を挿入したら使えなくなる
▼これがSIMロック解除後(=SIMフリー)は、アクティベート画面が表示され、Apple IDを入力してしばらくすると…。

auのSIMを挿入すると、アクティベート画面が表示された
▼ホーム画面が表示され、auのアンテナピクトが経った。
もちろん普通に3G・LTEでの通信が可能だ。

その後auのSIMでもアンテナピクトが立ち使用可能に
これでApple自身が販売する、SIMフリー版iPhoneと同じ状態となった。
これが大きいんですよね。
Appleが販売するSIMフリー版は通信契約を伴わず購入出来るため、MVNO(格安SIM)との相性がよい。
だが、キャリアが販売するモデルと比較すれば平均で1〜2万円程高いため、日本国内で大手キャリアを使う人にはメリットが薄かった(いわゆる2年縛りが無いことくらい)。
無理してSIMフリー版を買わなくても、半年待てばSIMフリー化出来るというメリットは、もっと長いスパンで見た時に出てくるだろう。
とりあえず今後、2年縛りを空けたタイミングで解約。MVNOに移行しSIMロック解除した端末をそのまま使うって人は増えると思う。
SIMロック解除後に故障交換などした場合どうなるか
ただ、このSIMロック解除については大きな疑問があった。それは、
SIMロック解除後の端末が、故障などで交換となった場合どうなるのか
特にiPhoneの場合AppleCare+に加入してて、少しでも調子が悪くなるとサクッとリフレッシュ品に交換される。
この場合、端末が変わるわけだから、SIMロック状態に戻ってしまうような気もする。
こちらは一応docomoのコールセンター(151)に確認してみたのだが、
SIMロック解除後の端末は、交換後もSIMロック解除状態となります
という回答だった。額面通り受け取れば、大丈夫そうなのだが、その後実際にAppleCare+のサービスで本体を交換する機会があった。
2016年10月の話だ。
この時はエクスプレス交換サービスで本体が新品交換となったので、
- 引き取られる端末はSIMロック解除したiPhone
- 受け取る端末はAppleから送付されたリフレッシュ品
となる。
ではこのリフレッシュ品はSIMフリー版なのか、SIMロック版なのかと言えば…
SIMフリー版だった
SIMロック版のiPhoneは最初にSIMを挿入したときにその通信業者でSIMロックすると言われている。この為、docomoのSIMを挿入した後、auのSIMを挿入すると使えなくなるわけだが、到着したリフレッシュ品はどちらのSIMでも通信可能だった。
AppleがSIMロック解除した製品かどうかを把握しているかは分からない。
だが、恐らくIMEIや製造番号を元に、リフレッシュ品のiPhoneがSIMロック版なのかSIMフリー版なのかはわかるはずなので、それをもとに送付する製品を切り分けているのかもしれない。
まあ真相は分からないが、とりあえず、
SIMロック解除したiPhone/iPadが交換修理になっても、リフレッシュ品はSIMフリー
だということは覚えておいて損はないかと思う(=再度SIMロック解除の手続きは不要)。
終わりに
というわけで、docomo版iPhoneを例にスマホのSIMロック解除方法やそのメリット・懸念事項などを紹介してみた。
手順については若干異なるが、au・SoftBankについても受付方法・解除条件・料金は同じとなっている。
Webから手続きすれば無料なので、格安SIM(MVNO)を使うとか、MNPするとか関係無く、SIMロック解除条件を満たしたら必ず手続きする事をお勧めする。
SIMロック解除後、格安SIMを契約するなら「UQ mobile」
格安SIMを使うなら、auのサブブランド「UQ mobile」がおすすめです。
SIMのみの契約なら「980円〜」、音声通話込みでも「1,980円〜」で利用できます。
SIMロック解除まとめと確認方法
SIMロック解除方法は、キャリアや端末(iPhone・Android)によって違います。
その違いや、SIMロック解除後のSIMフリーになったかどうかの確認方法は以下の記事をご覧ください。
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