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Macを初期化(フォーマット)する方法と注意点は?macOSのクリーンインストールを5年振りに実施したので、手順とメリットをまとめたよ

macOSのクリーンインストール

僕のMac歴は10年超。
購入した2008年当時からMacには「Time Machine」という恐ろしく優秀なバックアップ機能がある。

など様々なモデルを使ってきたが、大半のセットアップは「Time Machine」からバックアップデータを復元して行っていた。

チー
とりあえず待っていれば、移行前の環境がそのまま復元されるという、便利さは異常(笑)

クラウドが当たり前になった、2024年現在ならまだ分かるが、この機能が2008年頃には提供されていることに今更ながら驚く

しかし、「そのまま復元される」ということは、ログデータや古いアプリのインストール情報など「ゴミ」もそのまま移行される

そうすると重くなったり、macOSの動作不調の原因にもなるので、定期的に「クリーンインストール」するのがおすすめ。

と、言いつつ僕も2014年以来、5年以上やっていなかった。その間にMacは、

MacBook Pro(Late 2013)」→「iMac」→「Mac mini」→「16インチMacBook Pro

と変遷。
さすがに最近「重い」と感じることも増えて来た。

というわけで、5年振りに思い切って「クリーンインストール」を実施したのだが、毎回やり方を忘れて検索するありさまなので、備忘録も兼ねて記事にまとめようと思う。

この記事の掲載内容は、2021年11月28日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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macOSをクリーンインストールするメリット

macOSのクリーンインストール

Windowsでもそうだが、パソコンは使えば使うほど「ゴミ」がたまる。

  • ログデータ
  • キャッシュデータ
  • 古いアプリのインストール情報やデータ
  • 古いOSのインストール情報やデータ

この辺りが代表格だと思うが、システムデータは目に見えないところにたまっていくので、なかなか意識しづらいところがある

そして、近年のOSは毎年最新バージョンが登場する。

つまり、毎年「OSをアップグレード」しているわけで、不調になる事例として一番多いのは「最新OSにアップグレードした直後」と相場が決まっている

データクリアされてキレイになるのだから、ストレージの残量も増えるし、そういうメリットがピックアップされがちだが一番のメリットは、

OSアップグレード時のトラブルリスクを低減する

ことだと思ってる。

なので、基本はいつやっても良いものだが、最新OSにアップグレードしたあとのクリーンインストールを僕はおすすめしている。

チー
ただ、リリース直後はダメですよ!

通常はリリース後1ヶ月程度たって、「XX.1」みたいなマイナーアップデート版がリリースされてからにしましょう

余分なものが無くなるので「空き容量が増える」

クリーンインストールを行う、最も分かりやすいメリットは「空き容量が増える」ことだろう。

ダウンロードフォルダなど、いらないファイルを消すだけでは分からない、システム領域にたまった不要ファイルはクリーンインストールしない限り消えない。

参考程度に今回僕がクリーンインストールを行う前後で、ストレージがどのように変わったかと言えば……。

▼これがクリーンインストール前
クリーンインストール前のストレージ利用状況

▼これがクリーンインストール後
クリーンインストール後のストレージ利用状況

空き容量が238GBから619GBに、「350GBも増えた」

と言えなくもない。

ダウンロード済みだったiTunesのメディアファイルが、クリアされたことによる増加が一番大きいので、普通はここまで増えません

ただ数値の差はあっても、空き容量は間違いなく増えるので、ストレージ不足に悩んでいる方には有効な対策の1つと言えるだろう。

クリーンインストールするデメリット・リスクはあるか?

Time Machineバックアップ

特にMacユーザーは「Time Machine」という便利すぎる機能があるので、クリーンインストールする人が少ない。

前述のようなメリットがあるので、定期的にクリーンインストールした方がよいと思うが、やらない理由・デメリットはあるのか?

クリーンインストールするデメリットは全くない

ただ、「Time Machine」からの復元は、少々時間がかかっても「放置」できるのに対して、クリーンインストールの場合は設定・アプリインストールがイチからやり直しになる。

時間がかかるのが最大のデメリット

要するに「面倒くさい」んですよね……。

チー
僕も「忙しさ」をいいわけに、長年クリーンインストールから逃げ続けていた……。

ただ、毎年とは言わないまでも、数年に一度はやった方がよいと僕は思うので、時間に余裕があるときに実施しよう

Macのクリーンインストール手順

macOS Catalina

というわけで、約5年振りにMacをクリーンインストールすることにした。

クリーンインストールを実施した2019年11月の最新OSは「macOS Catalina(10.15)」で、アップデート版の「10.15.1」がリリースされていたのでタイミングとしてはちょうど良かった。

大まかな流れは以下の通りとなる。

Macクリーンインストール手順
  1. macOSを最新版にアップデートする
  2. データをUSB-HDDやクラウドにバックアップする
  3. iTunes・iCloudの接続解除
  4. ディスクユーティリティからストレージのデータを完全消去
  5. macOSユーティリティからmacOSを再インストールする
  6. 各種データの復元・アプリ再インストール

ポイントは、「macOSを最新版にアップデート後、クリーンインストールする」ということ。

こうすることで、5番目の手順でクリーンインストールするmacOSが「最新バージョン」となる。

クリーンインストール時のOSは基本的に、最後に利用したmacOSになります

気になる所要時間は、データ量・使っているアプリ数によって変わるので、一概には言えないが、僕の場合以下のような感じ。

  • 1番は「30分〜1時間」
  • 2〜4番は「1時間程度」
  • 5番は「1時間程度」
  • 6番は最低限の設定に「2時間」、完全復元までは半日程度(データコピーなどで待っている時間が大半)

とりあえず使えるようになるまでで、「5時間程度かかる」と見込んでおいた方がよいだろう。

macOSを最新版にアップデートする

macOS Catalina

まずは、今使っているmacOSをソフトウェアアップデートまたはMac APP Storeから最新バージョンへアップデートする。

この作業は特に迷うことはないと思う。

アップデートを実行したら、完了までただひたすら待てばいい。

データをUSB-HDDやクラウドにバックアップする

iCloudの料金が安くなった

アップデートが完了し、最新版のmacOSで動作することの確認がとれたら、データのバックアップを行う。

今回クリーンインストールを行うため、ハードディスク・SSDに保存しているデータは一度クリアされる(=全削除)。

このため、「Macの内蔵ストレージ以外」にデータをバックアップしよう。

  • USB-HDD
  • iCloudなどクラウドストレージ

が無難と思う。
Time Machine」を使っているなら、最新のバックアップを取得しておく。

この時同時に、インストールしているアプリ情報をスクリーンショット、メモなどで残しておくと再インストール後の作業が楽になる

iTunes・iCloudの接続解除

今回クリーンインストールなので、利用するMacそのものは変わらないが、念のため譲渡する時と同じく、iTunes・iCloudの接続解除を行う。

詳しい手順は以下の記事を参考にして欲しい。

ここまで終わったら、Macを「システム終了」する。

ディスクユーティリティからストレージのデータを完全消去(フォーマット)

macOSユーティリティ

電源が落ちたら、再度Macを起動するのだが、この時ディスクユーティリティを起動するために、電源ボタンを押したらすぐに

「command (⌘) + R」キーを長押し

する。

DOS/V機のキーボードはWindows+R
僕は普段Windows用キーボードの「東プレリアルフォース」を使っているので、Commandキーがありません。

DOS/V機のキーボードの場合は、「Windows + R」キーを長押しとなります

macOSユーティリティ

そうしてしばらく待つと、macOSユーティリティが起動するはずだ。

そこからまずは「ディスクユーティリティ」を選択する。

APFSボリュームを削除

左側のメニューの「内蔵」に「Macintosh HD – Data」みたいなものがあると思うので、「APFSボリュームを削除」を実行する。

この地点で、Macのデータは完全消去されます
サイドバーのMacintosh HD パーティションを消去 消去の実行完了

その後、「内蔵」にある「Macintosh HD」から消去を実行する。

これで、Macの内蔵ストレージのフォーマットは完了なので、「ディスクユーティリティ」を終了する。

macOSユーティリティからmacOSを再インストールする

macOSユーティリティ

再び、macOSユーティリティに戻ってくるので、今度は「macOSを再インストール」を選択する。

macOSのクリーンインストール

以降は基本的にダイアログに従って行くのみだ。

インストールディスクの選択は注意

注意点と言えるのは、インストール先のディスクは間違えないように、内蔵の「Macintosh HD」を選択するくらいだろうか。

ひたすら待つ

あとは、待っていればOSインストールが完了する。

Time Machineバックアップ

新OSのセットアップになると、「Time Machine」から復元するかどうかも聞かれるが、今回は行わないこととする。

セットアップが全て完了したら、Macの画面が表示されると思う。

チー
数年ぶりにみる、何も入ってない「素のmacOS」だ(笑)

各種データの復元・アプリ再インストール

MacBookのキーボードとトラックパッド

ここからやることは、人によって全く違うと思うが、僕の場合は以下の作業を行った。

macOSの再セットアップ

アプリのインストールは、Mac App Storeのものなら、インストールを実行して待っていれば終わるが、その他のアプリは全てダウンロードして再インストールが必要になる。

チー
クリーンインストールすると、Mac APP Storeの便利さを実感する

僕の場合は、アプリケーションのインストールとカスタマイズ設定を最優先で行い、データコピー系は「寝る前」に仕掛けて、朝起きた頃おわるような感じで進めている。

Macで行う最低限のカスタマイズ5選

終わりに

macOSのクリーンインストール

5年振りにクリーンインストールしたMacは、キビキビ動くのはもちろんだが、不要なアプリケーションがなく「すっきりした気持ち」で仕事できるのがいい。

メリハリつけるという意味でも、クリーンインストールは定期的にやるとよいなと思った。

Macの動作が遅くなったと感じている人は、是非一度クリーンインストールを試してみて欲しい。

2008年からのMacユーザーなので、これまで数多くのトラブル・不具合を経験しました。

その中で今でも役立つ知識を厳選して詳細します。

記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。

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Macは特別なカスタマイズを行わなくても快適に使えるOSですが、特にWindowsを併用している方は、少し設定を変えると快適になります。

チー
あと、「Apple Watch」を使っているなら、Macのロック解除は是非設定してみて!

Macのキーボードが不満なら使ってみたいキーボード

チー
MacBookシリーズの「バタフライキーボード」がどうも合わなくて、自宅では外付けキーボードを愛用していました。

どうせ買うならいいものを購入する方が長く使えるのでおすすめです!
東プレリアルフォースの外観
チー
ただ、16インチMacBook Pro・2020年モデル以降のMacBookシリーズは「Magic Keyboard」を採用しており、僕の不満は解消しました!
シザー方式の「Magic Keyboard」

MacはAppleストアや家電量販店で販売されています。

少しでも安く買いたい・旧モデル狙いという方は、メーカー保証1年が付くApple整備済品をチェックしてみましょう!

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