SIMやスマホの購入手続きを、店頭サポートしてくれる格安SIMが欲しい
2024年現在、「格安SIM」というサービスはすっかり一般的になったが、実店舗を持たず、契約やサポートをWEB中心にしていることも安さの要因。
僕はどちらかと言えば、「待ち時間が長いから面倒」という理由で実店舗よりWEBを好むが、色々ややこしいスマホ契約は、実店舗でのサポートを好む方が増えているのが現実だろう。
そんな「格安SIM」の中で、実店舗での契約・サポートに力を入れている業者がある。
「イオンモバイル」だ。
その名の通り、ショッピングモールの「イオンモール」を中心に実店舗を展開しており、特に地方在住の方には、心強い格安SIMだと思う。
この記事では以下を紹介しようと思う。
- イオンモバイルの概要
- 通信サービスの特徴
- 気になる通信速度
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「イオンモバイル」の概要
「イオンモバイル」は、イオングループである「イオンリテール株式会社」がMVNO事業者(仮想移動体通信事業者)となって提供する、格安SIMサービスだ。
サービスそのものは2014年から始まっているが、当初は他社サービスに「イオン」の冠をのせているイメージで、現在の形になったのは2016年から。
「イオン」と聞いて通信サービスを想像する方は少ないと思うが、「ショッピングモールのイオン」と言えば知らない方はいないのではないだろうか。
僕が住む岡山県倉敷市にも「イオンモール倉敷」があり、開業から20年以上経過するが、
倉敷近郊の人は暇になったら「とりあえずイオン」
って感じで、近隣に大規模店舗ができても、イオン倉敷が王者であることは変わらない状況だ。
「イオンモバイル」は、そのイオン店舗で契約手続きができることが最大の魅力といえるだろう。
「イオンモバイル」の強みはイオンモール店舗網を使った「店頭契約」
詳しくは後述するが、「イオンモバイル」は料金プランとして大きな特徴はない。
- 「Y!mobile」が、iPhoneの販売、通話機能の充実に力を入れる
- 「LINEモバイル」が、若者の獲得に力を入れる
- 「BIGLOBEモバイル」が、使い放題に力を入れる
格安SIMもかなり種類が増えたので、各社サービスや端末で差別化しようとするのだが、イオンモバイルは料金プランにあまり手を入れていない。
逆に重視しているのは、やはり「イオンモール」という知名度の高い店舗を利用した、「店頭契約」だ。
店舗にもよるが、イオンモールにはドコモ・au・SoftBankの3キャリアがテナントとして出店していることが多い。
また、イオン自身も代理店として販売していたりするのだが、その横には「イオンモバイル」のコーナーが必ずある。
WEBではなく、リアル店舗で比較してもらう
これが「イオンモバイル」の販売手法と言える。
「格安SIM」は料金が安いため、基本的にリアル店舗よりもWEBを重視する傾向がある。
例外と言えるのは、SoftBankと店舗を共有している「Y!mobile」くらいで、その他の格安SIMはせいぜい大手家電量販店に出店している程度。
しかし、田舎に行けば行くほど、スマホや通信サービスに精通した人は少なく、リアル店舗での対面手続きを好む人が増えてくる。
簡単にいえば「高齢者」なのだが、いつも行っている「イオン」でスマホの契約もできるというのは、地方在住の人間としては助かる。
イオンに行ったら、なんでも買えるし手続きも終わる
これが、地方におけるイオンの位置付けだからだ。
その他、イオンモバイルと魅力と言えるのは以下の2点だろうか。
- 料金プランは「契約通信量が増えれば高くなる」というシンプルな体系
- docomoとauの回線が選べる
料金プランは「契約通信量が増えれば高くなる」というシンプルな体系
前述の通り、「イオンモバイル」の料金プランには特徴らしい特徴はない。
- 500MB〜50GBまで細かく「刻める」柔軟なプラン
- ドコモがかつて強みにしていた、「家族で通信量をシェア」するプランがある
各社差別化に躍起だが、料金プランにはあまり手を入れず、分かりやすい料金体系を重視しているようだ。
何が分かりやすいといえば、
データ通信料が増えたら、料金が高くなる
という当たり前の構図であること。
特定のオプションを適用することでの「例外」もないため、2024年現在としてはむしろシンプルでわかりやすいとすら思う。
docomoとauの回線が選べる
僕が岡山県倉敷市という地方在住だからかもしれないが、「イオンモバイル」は地方での契約獲得を重視していると思う。
というのも、首都圏で、イオンモバイルの看板をほとんど見たことがない。
ビックカメラ・ヨドバシカメラでは多種多様な格安SIMを取り扱っているし、首都圏だけは格安SIMもリアル店舗を出店していたりする。
逆に地方ではそういうものを見かけないので、ネットではなくリアルでは、イオンモバイルの存在感は際立って高い。
こういう地域性があるため、地方で強いキャリアの回線を取り扱っているのもポイントだ。
「SoftBank」だけ対象外なのは弱点と言えるが、今も昔も地方はドコモとauが強い。
格安SIM全般として、マルチキャリア対応は既定路線だが、この辺りのトレンドはキッチリ抑えている。
イオンモバイルを使った感想
以降は、「イオンモバイル」の通信速度など、肝心の使い勝手に関して僕の感想を紹介する。
利用したスマホは、格安SIMユーザーとしては2024年現在トップクラスに多いであろう、「iPhone 7」。
また、イオンモバイルはdocomo・au回線で提供しているので、両方で検証を行った。
大前提として、格安SIMである以上、親回線となる大手キャリアのサービスを超えることはないということはご認識いただきたい。
- 通信速度はそれほど速くない
- AndroidはAPN設定、iOSはプロファイルインストールなど利用前に設定作業が必要
このあたりは、イオンモバイルに限らず、大手キャリアと比較した格安SIM共通の弱点だ。
そんな中で僕が使って感じた特徴は以下の2点。
- 通信速度は「格安SIMクオリティ」平日ランチタイムは遅い
- 岡山県倉敷市の計測で「下り5〜10Mbps」程度。主婦層が使う時間帯は早い
通信速度は「格安SIMクオリティ」平日ランチタイムは遅い
まず、一番重要な通信速度について。
これは、「格安SIM」としては一般的なクオリティだった。
格安SIMの一般的なクオリティとは僕の認識では以下。
- 平日昼間(主に12時〜13時)は遅い
- 平日の朝も遅い(通勤ラッシュ)
- 21時〜23時くらいも遅い
- 上記以外の時間なら、平均して「10〜20Mbps程度」で通信できる
Y!mobileやUQ mobileなど「サブブランドは反則的なクオリティ」とよく言われるが、それはサブブランドは上記時間帯でも普通に通信できるから。
岡山県倉敷市の計測で「下り5〜10Mbps」程度。主婦層が使う時間帯は早い
それを踏まえて、僕が測定ツールで計測した通信速度をみて欲しい。
時間帯 | docomo回線 | au回線 | ||
---|---|---|---|---|
下り(Mbps) | 上り(Mbps) | 下り(Mbps) | 上り(Mbps) | |
平日 午前6時台 | 29.63 | 6.13 | 38.22 | 7.94 |
平日 午前8時台 | 3.13 | 4.79 | 3.12 | 2.82 |
平日 午前11時台 | 22.52 | 4.74 | 28.64 | 8.46 |
平日 午後12時台 | 0.47 | 5.99 | 0.45 | 1.82 |
平日 午後1時台 | 7.43 | 6.18 | 1.58 | 4.05 |
平日 午後6時台 | 1.66 | 1.75 | 2.63 | 5.81 |
平日 午後9時台 | 2.22 | 5.03 | 1.99 | 5.27 |
鮮明に読みとれるのは、ランチタイムで混み合う平日12時〜13時は、速度が著しく落ちるということ。
これは、格安SIM全般にいえることだが、「イオンモバイル」も例外ではない。
その他にも夜になると遅くなるのだが、特筆すべき点はそれ以外の時間帯はかなり早いということ。
docomo回線・au回線どちらも大体同じ傾向で、どちらかといえばdocomoが早い感じがするが、このスピード測定結果を見てもターゲット層が明確と感じた。
基本は家にいる主婦層
イオンに行く機会が多いのは、やはり子育て中の「お母さん」なわけで、この人達がよく使う時間帯は快適になるように調整されている雰囲気を感じた。
終わりに
「イオンモバイル」のサービスは、2024年現在としては特筆するほどの特徴はないのだが、イオン店舗をよく使う年齢層、地域を考えて作られたサービスだと思った。
大手キャリアのシェアが案外下がらない中、格安SIM業者は今も増え続けている。
料金プランで差別化しても、すぐに横並びとなるので各社頭を痛めているようだが、イオンモバイルは「リアル店舗」という、そう簡単に真似できない武器があるのが強み。
この特性をうまく理解してサービスを展開してると感じた。
- ちゃんと使える
- 地方でも契約時に対面手続きが可能
- サポート情報が充実している
こうした「安心感」を重視したい方は、「イオンモバイル」は有力な選択肢になると感じた。
初心者向け「格安SIM」への乗り換えガイド
通信料の節約を目的に、大手キャリアから格安SIMへの乗り換える方が増えてきましたが、安いなら安いなりの理由があります。
ガイド記事では、スマホ初心者だったパパンダさんが、実際に体験したことを詳しく解説しています。
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