僕は2024年11月現在40歳で、75歳の母親が健在だ。
僕くらいの年代の「親」は、パソコン・携帯・スマホなどを使いこなせないことが多く、こういう人達には傾向がある。
- ドコモユーザーである
- 「ガラケー(フィーチャーフォン)」を使っている
- 「らくらくホン(シニア用携帯)」を使っている
大体このうちの2つに該当するのではないだろうか。
そして、例えば電話帳登録の操作一つとっても質問されたりして、うんざりしている方も多いのではないかと思う。
僕の親はこの3つに該当していたのだが、2024年現在は「iPhone 6s」を使っている。
スマホを使いこなしているわけじゃない。
- 僕がiPhoneユーザーなので、説明が楽(もはやガラケーの操作も忘れてきている)
- 安く維持出来る
これだけの理由だ。
特に後者は意外に思うかもしれないが、この記事では、
- 通信費を安く維持する方法
- ドコモガラケーからスマホに機種変更する場合のおすすめ機種
を紹介しようと思う。
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ガラケーは安くて、スマホは高いとは限らない
まず、ガラケーからスマホへの移行を躊躇する理由の1つとして、「スマホにすると高くなる」という思い込みがある。
確かに、スマホが普及し始めた2010年頃は、以下のような2種類の料金プランが存在した。
- ガラケー向けの料金プラン
- スマホ向けの料金プラン
スマホはデータ通信量(ギガ)が定額プランが必須だったため、「2段階定額」が主流だったガラケーと比較して高く見える面がある。
しかし、2024年現在はガラケーとスマホの料金プランに違いはない。
なぜかと言えば、以下のような理由がある。
- 通話プランは「定額」が主流になった
- データ通信量は上限を設定した、従量課金になった
なので、実は最新のガラケーとスマホの場合、料金に違いはなく、購入する機種代金が違うくらいだ。
FOMA(3G)の「バリュープラン」は安い
僕の経験上、2024年現在もガラケーを使っている人は、基本的にスマホに興味がないのだが、スマホに変えない理由として「無料通話内で収まっているから」と話す人が多い。
ドコモユーザーの場合、9割くらいは「FOMAのバリュープラン」に加入している。
「FOMAのバリュープラン」は、「無料通話がセットになったプラン」で僕も以前は契約していたことがある。
この中でも、以下のプランを契約している傾向が強い。
- タイプSS バリュー(無料通話1,000円)
- タイプS バリュー(無料通話2,000円)
これが、2024年現在主流のプランにすると、以下のようになる。
- スマホは「iPhone SE(第2世代)」を一括購入(端末代と通信費は分離する)
- 基本プランは「ギガライト」
- 電話を多く使う人が多いので、「かけ放題オプション」を付ける
- 音声通話が「定額(かけ放題)」になる
- 端末がスマホになる
がメリットなのだが、スマホを使いこなせない人からみるとメリットは薄いかもしれない。
通話プランを、定額から5分間の定額や従量プランに変更すれば、維持費は安くなるが、逆に電話を多く使う人は料金が高くなる可能性がある。
ガラケーユーザーの連絡手段は「電話」
スマホを長年使っている方は僕も含めて、LINEなど連絡手段が多様化していると思う。
ガラケー時代は、電話かメールしかなかったのだが、今やこの2つをメインの連絡手段にしている人は少ない。
しかし、ガラケーユーザーの主な連絡手段は「電話」だ。
電話の使い勝手は確かによいので、営業マンなどビジネスシーンでもガラケーを敢えて選ぶユーザーは存在する。
ただ、親世代のガラケーユーザーは、文字が打てない or 面倒くさいから「電話」を使う。
僕の母親の場合、タッチパネルで操作できて直感的なスマホの利便性より、通話定額のメリットの方が大きかったようだ。
通話定額が実現してかなりの日数が経過するが、まだまだ知らない人も多いようで、母親の場合、
と喜んでいた。
FOMA(3G)の料金プランでは通話定額は存在しない。
通話定額を口実に、スマホへの移行を提案するのはアリだと思う。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
FOMA(3G)は2026年3月31日でサービス終了
また、FOMA(3G)のプランが安いことは認めざるを得ないのだが、2024年現在FOMAのガラケーは販売されていない。
壊れた場合など、中古品を入手するくらいしか、現状の料金プランを維持する方法がなくなっている状況だ。
このような状況が長く続いていたのだが、ついに「FOAM(3G)」のサービス終了がアナウンスされた。
Xデーは「2026年3月31日」
まだ、当分先の話だ。
3G端末は既に発売されておらず、現在利用しているのは古い端末を長く使っている人中心なので、徐々に切り替わって行くはず。
自分で対応出来るなら、本人の判断に任せればよいと思う。
しかし、親世代の場合、大部分は「どうしたらいい?」と子世代に聞いてくるだろう。
その時あわてて変えるのも大変だ。
また、前述のような「安さ」がFOMAプランの魅力なので、今後は「ドコモのFOMAユーザー」をターゲットにした、獲得合戦が活発化すると思う。
契約者の名義を親から子供に変更するのもあり
そう考えた時、以下の形にした方が、何かと楽だと思う。
- 端末と料金プランは早めに移行する
- 親の回線は、子供が管理する
ちなみに僕は、回線の契約者を僕に名義変更し、支払いもそうだが料金プラン選定など全て管理している。
親は今のプランが何で、料金がいくらかなんて知らない。
スマホに移行した親回線の支払額(通信料金)
というわけで、僕の母親は2024年現在、「iPhone 6s」をかれこれ3年ほど使っている。
このスマホは僕が元々使っていたスマホの「お古」。なので、新たに購入はしていない。。
気になる支払額は以下のような感じ。
- 通話定額プラン(カケホーダイ)
- データプランはシェアオプションとし、主契約(僕)の子回線とする
という感じで契約し、月に3,760円支払っている。
しかし、2024年現在ドコモは分離プランに移行しており、今後は現プランを契約し続けるか、分離プラン「ギガホ・ギガライト」に移行するかの選択が必要となる。
僕は、家族の回線すべて月々サポートが終了する、2020年9月にまとめて移行するつもりだ。
FOMA(3G)からの移行は「はじめてスマホ割」で最大12ヶ月間1,000円引き
まず、ドコモの古いガラケーを利用してるなら、「はじめてスマホ割」というキャンペーンが利用できる可能性がある。
指定機種(スマホ)を購入することで、最大12ヶ月間1,000円引きになるというものなので、利用しない手はないだろう。
前述の通り、FOMA(3G)サービスは2026年3月31日でサービス終了となる。
ドコモとしても、2024年現在も多く残っている、FOMAのガラケーユーザーをLTE(4G)に移行させることは課題なので、今後も名前などは変わりつつ、継続的にキャンペーンは実施すると予想される。
以下の記事は「ウェルカムスマホ割」というキャンペーン名だったころの記事だが、申込み方法や条件は同じなので参考になるかと思う。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
家族プランにしないなら「Y!mobile」
ここまでの料金プランは、「ドコモ」を前提にしているのだが、
- 子世代の家族プランには入れたくない
- 支払いは完全に分離したい
など、家庭の事情で親の回線は完全に分けたいと思う方も多いだろう。
そんな方には、「Y!mobile」を契約することをおすすめする。
Y!mobileのおすすめポイントは以下だ。
- 格安SIMに分類されるが、SoftBankのサブブランドで回線品質が高い
- ドコモなど大手キャリアと比較して、料金が安い
- 「スーパーだれとでも定額」で完全通話定額が利用できる
- iPhone、Android、ガラケーなど端末ラインアップが豊富
料金節約を考えた時、「格安SIM」を検討する方は多いと思うが、電話を重視する親世代(高齢者)にはマッチしないことが多い。
しかし、Y!mobileは格安SIMに分類されるキャリアの中で唯一、完全通話定額(他社は5分間など時間帯・回数の制約あり)を提供していることが最大の強みだ。
- 大手キャリア並みの通信速度でも、月3,000円以下で使える
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ガラケーからスマホに機種変更する際の注意点と選び方
では、ドコモでスマホを購入するとして、何を選ぶべきか。
ポイントは4つある。
- 1台に集約する。「ガラケー&タブレット」など複数デバイスはNG
- らくらくスマートフォン(シニア向けスマホ)を「選ばない」
- 親の希望ではなく、子供が使っているスマホを基準で選ぶ
- 最後の手段はAndroidガラケー(ガラホ)
1台に集約する。「ガラケー&タブレット」など複数デバイスはNG
まず、注意して欲しいのが通信費の節約を目的に、以下のような複数デバイスを利用することだ。
- ガラケー&タブレット
- スマホ&Wi-Fiルーター
僕もかつて「ガラケー&iPad mini」という体制で使ってもらったことがあるのだが、連絡手段のメインが電話なので、結局iPadをあまり使わないという状態になった。
また、複数デバイスを持ち歩くのは、好きな人なら苦にならないが、2019年現在もガラケー1台という方は、苦痛でしかない。
「ややこしいもの」と思われると、ますます使わなくなるので、必ず「1台のスマホに集約」して欲しい。
ちなみに、僕は老眼で小さな文字は読みづらいし、大画面がよいだろうと「iPhone 6 Plus」に集約した。
しかし、結果的には「電話の使い勝手がよいので、小さい方がいい」と言われてしまい、「iPhone 6s」へ移行しこれで落ち着いた。
らくらくスマートフォン(シニア向けスマホ)を「選ばない」
利用者が親(=高齢者)だからといって、らくらくスマートフォン(シニア向けスマホ)も選ばない方がよいと思う。
これは、利用者となる親のためを思っての判断ではない。
教える側である、子世代のための対応
高齢者のガラケーユーザーには富士通の「らくらくホン」ユーザーが非常に多い。
その流れで、らくらくスマートフォンを選びがちなのだが、らくらくスマートフォンは「らくらくフォン」のような操作性をスマホで実現している。
これはこれですごいことなのだが、僕に言わせれば、
と思うわけで、普通のスマホを使える人には逆に分かりづらい操作性となっている。
ガラケーを使いこなせかった人がスマホを使えば、必ず質問される。だが、らくらくスマートフォンは特殊すぎて分からない。
なので、普通のスマホを選ぶ方が無難と思う。
- 公式ショップだから安心して購入できる
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親の希望ではなく、子供が使っているスマホを基準で選ぶ
繰り返しになるが、僕の母親は「iPhone 6s」を使っている。
これは母が希望したものではない。僕が管理しやすいからそうしただけ。
今この記事を読んでいる方の大半は、高齢者の親を持つ、子世代の方だと思う。
あなたが使っているスマートフォンは、なんですか?
それを、そのまま親に使ってもらうのが、教える立場からすると一番分かりやすいと思う。
- iPhoneユーザーなら、iPhone
- Androidユーザーなら、Android
- Androidはメーカーによって作り込みが違うので、XperiaならXperiaなどメーカーを統一する
これがポイントだ。
ドライと言われるかもしれないが、20年近くことあるごとに携帯のことを質問され、全く覚える気がない、親の面倒に僕は疲れてしまった。
- 親にとって使いやすいか
- 分かりやすい操作性か
- スマホを使いこなして欲しい
なんてことは一切考えていない。
iPhoneを使うための設定とトラブルシューティング
ちなみに、これはiPhoneのケースだが、らくらくフォンの強みである「文字の大きさ」については、OSの設定で拡大することが可能だ。
Androidでも同様の設定は可能なので、老眼で文字が小さいと読みづらいという、要望くらいは簡単に対応出来るので是非設定して欲しい。
そして、使っていく中で頻繁に質問されたのが、
- 何も音が鳴らなくなった→「おやすみモード」か「マナーモード」が原因
- 画面がいきなり半分になった→「簡易アクセス機能」が原因
この2点なので、事前に設定をOFFにするなどしておくと、よいかもしれない。
最後の手段はAndroidガラケー(ガラホ)
この記事ではここまで、ガラケーをスマホに機種変更してもらうことを前提にしていたが、
どうしてもスマホには機種変更してもらえない
という場合は、最新のガラケー(フィーチャーフォン)をおすすめする。
実は、ガラケーも進化しており、2024年現在販売しているガラケーは、Androidがベースとなっている。
- LTEによる高速データ通信
- Wi-Fi対応
- テザリング対応
- ガラケーならではの、通話機能の使いやすさとVoLTEによる高音質通話
などスマホの技術を反映した製品ということだ。
それに加えて重要なことは、
操作性はガラケーそのもの
ということで、ガラケーがそれなりに使える方なら、3Gのガラケーから機種変更するメリットは体感できると思う。
特に、通話品質は大幅に向上しているので、電話重視の方にもおすすめ出来るモデルだ。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
終わりに
「PC・携帯・スマホを使いこなせない親」を持つのは、現在30歳〜50歳くらいの方が多いと思われるが、逆に言えば今後はドンドン減ってくる。
今の50代くらいの人は、仕事でも日常的にPCを触っており、「岡山スマホユーザー会」で話す感じでも、むしろ情報感度が高く、不便だった頃を知っているので、
なんとかして、活用してやろうという意識が強い
と感じている。
なので、未来は明るいと思っているが、この記事のテーマとしてまとめると以下のような感じになるだろうか。
- 「はじめてスマホ割」でスマホを契約し、通信費を安くする
- 購入するスマホは、自分達(=子世代)が使っているスマホに合わせる
- 「通話定額プラン」を契約し、電話を好む親世代でも移行メリットを感じられるようにする
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
ドコモユーザーではない、親とはいえできれば支払いは明確に分けたいという方なら、「Y!mobile」での契約をおすすめする。
Y!mobileは大きく分けると3種類のプランしかなく、違いはデータ通信量なので利用スタイルに応じて選べばよいと思う。
ポイントは以下。
- 基本プランは、親の利用スタイルに合わせる(基本は「スマホプランS」)
- 購入するスマホは、自分達(=子世代)が使っているスマホに合わせる
- 「通話定額プラン」の「スーパーだれとでも定額」を契約する
- 大手キャリア並みの通信速度でも、月3,000円以下で使える
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高齢者(シニア)向けのスマホはどれがいい?
親に子供が携帯を買うケースは多いですが、高齢者向けと言えば「ガラケー」と思っていませんか?
プランをうまく選べば安く維持出来ますし、何より子世代の僕たちと同じスマホにすれば操作に悩むこともありません。
ガラケーだって昔は使えたけど、もう使い方忘れちゃったよね……。
高齢者向けスマホを選ぶなら、ドコモの品揃えが豊富です。僕がおすすめする候補は以下の3モデルです。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
チーさんがドコモ好きなのは知ってるけど、うちみたいに家計が苦しいと格安SIMとか選びたくて……。おすすめないです?
- 大手キャリア並みの通信速度でも、月3,000円以下で使える
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