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SIMフリーiPhoneの登場で、格安SIM(MVNO)の価値が再浮上。どう使うべきか考察

2週間ほど前に突如発表されたAppleストアによるSIMフリーiPhone 5s/5cの販売。

この事は輸入代行業者による販売や個人による転売を駆逐してしまう感じで、早速影響が出てきているが、もう1つ再び盛り上がりつつあるのがMVNOの格安SIMだ。

この記事の掲載内容は、2020年12月22日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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格安SIMが普及しなかった理由

国内で合法的に流通するSIMフリー端末が皆無だったこと。

これに尽きると思う。格安SIMは基本的にSIMフリー端末で使うことが前提になるが、そもそもそんなものがないのだから普及するわけがない。

実際つい数ヶ月前まで、海外に行った際に購入するか専門業者から購入するくらいしか方法がなく、技適マークの問題など、この手のネタに詳しい人でなければうかつに手は出せなかった。

ところが、今年9月にAndroidタブレットNexus 7のLTEモデルがSIMフリーで販売されたあたりから状況が変わる。

先日はAndroidスマートフォンNexus 5がSIMフリーで販売され、少なくともGoogleが販売するNexusブランドの端末は海外と同じくSIMフリーが前提となった。

iPhone 5s/5cは日本専用モデルが登場

さらに、iPhone 5s/5cでは対応周波数毎にモデルが細分化され、日本で販売されるiPhone 5s(A1453)・iPhone 5c(A1456)は日本の3大キャリア共通の日本向けモデルとなり、SIMフリー販売の土壌はできていた。

で、ここに来てAppleストアから公式にSIMフリーiPhoneが販売される事となった。iPadについてはまだだが、これは全世界共通モデルとなっていて、国内でdocomoから販売されるようになれば、SIMフリー版も販売されるようになると思われる。

格安SIMの通信量はどの程度を選択すればよいか

MVNOの格安SIMといえば、一昔前は「安いけど遅い」というものだった。

ところが今年からは、月に1GB通信ができて1,000円くらいというものが多く登場して、通信量以外は普通に使えるようになる。先日はBIGLOBEからついにLTEで1GB通信できて、980円なんてものも出てきた。SIMフリーiPhoneの登場で、どう考えても再び盛り上がっている。

この1GBという通信量(大手キャリアは7GBで月6,000円くらい)をどう捉えるかは人それぞれだが、以下に全て当てはまるなら、それほど苦もなく使えるレベルと思う。

  • 自宅には固定回線があり、無線LANルータを設置している
  • 職場にもWi-Fiアクセスポイントがある
  • モバイル回線(3G/LTE)を使って動画は見ない
  • アプリのアップデートなどは全てWi-Fi環境で行っている
  • テザリングは使わない

1GBだと正直色々我慢しないときついレベルだと思う。これはどちらかと言えば主婦の人とか、普段は自宅にいてたまに外で使うというような人の方がオススメだ。

ただ、2GBとなると話は変わって、自宅に無線LANルーターがあり、モバイル回線で動画さえ見なければ十分なレベルと思う。実際僕は普段SNSとかを外出先ではよく見て、たまにテザリングを使うレベルだが大体2~3GBで収まる。

ほとんどの人がそれほど不便と思わずに使えるのは、2GBくらいじゃないかと思う。

格安SIMはどこがお勧めか

SIMフリー端末と格安SIMを使う上で1つのポイントになるのは、テザリングは基本使わない方向にすることだと思う。

例えば、テザリングの用途として一番多そうなのは、メインのスマホでテザリングして、Wi-Fi版のタブレットをネットに繋ぐってことだろうが、こんなことするくらいなら両方に格安SIMを刺した方が断然便利。

ただ、別々に契約するか、容量をシェアできるタイプのSIMにするかはお任せ。

そういう意味で僕が契約するなら「OCN モバイル ONE」か「BIGLOBE LTE・3G」だろうか。

単一契約で行く場合、OCN モバイル ONE 2G(1,580円)を選択する。OCNとBIGLOBEは料金体系は似ているが、追加容量が

OCN:525円/500MB
BIGLOBE:315円/100MB

とOCNが断然安い。

逆に1契約で複数のSIMがもらえるデータシェアタイプであれば、BIGLOBE LTE・3G スタンダードプラン(3,980円)だろうか。3枚のSIMで7GBまで通信できるし、容量単価は一番安い。ただし、7GBを超えても絶対追加課金しないという鉄の意志のもとで使うことになる。

我が家の場合、僕はdocomo・au・SoftBankなどの大手キャリアでそのまま契約、嫁と母親のスマートフォンとタブレットは格安SIM運用なんて策が思い浮かぶ。

終わりに

SIMフリーiPhoneが出てきただけで、周辺も色々盛り上がり始めるのだからまだまだiPhoneの影響って大きいなぁと改めて思う。とはいえ、まだまだSIMフリーと格安SIMという組み合わせはマニアックだと思うので、この手のネタに詳しくない人に強くお勧めはできない。

だが、確実に潮流は変わり始めると思う。今年は日本におけるSIMフリー元年とも言えそうだ。来年以降は特にSIMフリーiPhone/iPadをターゲットにしたようなプランも出てくると思う。

来年以降特に家族のスマートフォンやタブレット運用については、大きく見直しをする事になるだろう。こういう検討が出来るようになることは本当に嬉しい!

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3件のコメント

IIJmio の SMS 対応のやつ以外は、LTE はだめで、3G でしか接続できないかもです。BIGLOBE LTE・3G は 3G のみって対応端末に書いてありました。

確かにそうみたいですね。
BIGLOBEはとりあえず来年まで様子を見た方が良さそうです