2013年11月AppleがオンラインストアでiPhone 5c/5s SIMフリー版の販売を開始した。
2013年からdocomoでもiPhoneが発売されたことで、日本におけるSIMフリーの位置付けは特定のキャリアを使いたいからではなく、海外利用が主となる本来の位置付けになった。
SIMフリー版iPhoneが今更売れまくるとは思わないが、これでAppleとキャリアとユーザーの関係も徐々に変わっていくのかもしれない。その辺りを少し考えてみる。
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SIMフリー版iPhoneの価格
iPhone 5sの場合は以下のような価格構成となっている。
※2013年11月時点
- 16GB:71,800円
- 32GB:81,800円
- 64GB:91,800円
auとSoftBankでの新規契約による購入価格が、16GBの場合68,040円なのでSIMフリーは3,000円程度高い計算に。これだけ見ると思った程高くないと思えてくる。
ただ、キャリアが販売するSIMロック版の場合、パケット定額とセットで利用することで月々割・月々サポートなどと言われるキャッシュバックがある。
これによって「実質無料」という、わかりにくい構図が生まれるのだが、これが本来の価格なわけで、日本国内で販売されるiPhone本体がいかに安いかが逆に際立つ。
2年間きっちり使うと考えた場合の、大手キャリアの利用料は大体月7,000円くらいなので、2年間だと168,000円。SIMフリーiPhoneで月1,500円程度のMVNO提供の格安SIMを使えば、端末価格71,800円+通信費36,000円で107,800円。
差額は6万円程だが、大手キャリアの場合MNPを利用すればもっと安くなるし、ポイント還元などもあってLTEによる高速通信が月7GBまで可能。
正直お得感はそんなにないので、値段重視なら従来通りキャリアで契約したほうがよいと思われる。
日本国内でSIMフリー版iPhoneを利用するメリットは?
iPhone 4Sの時代まではdocomo回線が利用できることだったが、今やそれはない。
思い浮かぶものとしては、こんなところだろうか。
- MVNOの格安SIMが使える。SIMを自由に切り替えられる
- 端末購入には2年縛り的なものがない(通信回線の契約は別)
- リセールバリューが高い
やはり、SIMを自由に切り替えられることは大きい。
docomoとauの通信契約があって、普段はauのSIMを差すけど、障害が起こったりした場合やど田舎に行くときはdocomoのSIMを差すなんて、フレキシブルな使い方ができる。まあ、マニアックだがw
もう一つはSIMフリー版はSIMロック版よりもリセールバリューが高いことだ。
この事で、キャリアからのiPhone販売は今後さらに縛りが増えていくのではないかと個人的には予想している。
IMEIロックの適用が広がる可能性
AppleがSIMフリーiPhoneを発売するというニュースを見て、僕のようなマニアックな人間はこんな事を思った。
実際同じような発言を主にTwitterでは多く見た。
キャリアでiPhoneを購入して、それは未使用で売却。
売却した資金を元手にSIMフリー買ったほうがいいよなぁ。
キャリアから見れば端末は確実に売れているわけだし損はないように思えるが、こういうことをする人が増えて、新古品が大量に出回れば正規販売の数が減って行く。
そうすれば、キャリアの販売計画に影響が出てくる。
こんな状況になればキャリアは対策を打つはずで、端末とセットで契約したSIMはその端末でしか通信できない、または自社が販売する端末でしか通信できないというような制限をかけてくる可能性がある。
そこで利用されるのはおそらく端末固有番号(IMEI)と思われる。
従来盗難などによって不正に流通している端末の利用を制限するためのものだったが、今はちょっと状況が変わってきている。
事実今でもdocomoで購入したiPhoneのSIMは、docomoのiPhoneでしか使えない(=docomoのAndroidでは使えない)というようなIMEIロックが存在するようなので、導入する可能性は結構高いように思う。
終わりに
まあ、今後色々な事が起こるだろうが、国内において正規流通するSIMフリーiPhoneが登場したことで、Appleとキャリアとユーザーの関係は徐々に変わっていくのかもしれない。
少なくともここ1年ほどよく聞いた、キャリアが販売する端末のSIMロック解除論争はこれで終了と思われる。
SIMロック解除したいのなら、最初からAppleストアでSIMフリー版を購入してください、という話なので。
Appleストアとか、2014年以降はSIMフリーしか販売しないという可能性もあるように思えるし、2014年降の端末運用計画は色々考えないといけなくなりそうだ。
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