iPadは高齢者にピッタリのタッチデバイス
とくにiPad miniが登場した2012年頃から、そのような評価をよく耳にする。
我が家でも実際に母が購入し使っていたこともあるのだが、2024年現在としては使わなくなっており、iPhoneを利用している。
iPadを使わなくなった理由でもっとも大きかったのは、電話がつかえないこと。
そんな意見もあるだろうが、母にとってデータ通信より大事な機能は「電話」だった。
この記事では、70歳を超える母にiPadを使ってもらい、諦めた体験を紹介しようと思う。
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iPadが高齢者向けデバイスと呼ばれる理由
iPadは高齢者に向いているとよく言われるが、その理由は主に以下の2点だと思う。
- 画面が大きい
- マウス・キーボードが不要で、タッチパネルで操作できる
とくに画面の大きさはわかりやすく、「老眼」という宿命を抱える高齢者にとって便利だといわれるのもわかる。
実際僕もそう思っていた。
しかし、使ってみるとそうでもないことに気づく。
大画面で老眼でも安心と思いきや、文字はそれほど大きくない
まず、大画面だからといって、文字が大きいわけではないという点。
確かにソフトウェアキーボードの文字サイズはかなり大きいが、ブラウザやアプリで閲覧する文字サイズはかわらない。
文字を大きくする設定は存在するが、メニューなど「OS機能に依存する部分」が中心。
もちろん画面が大きいなりに、文字は大きくなるが「拡大」というほどでもない。
Webブラウザの動作においても、以下のような違いがある。
- iPadはパソコンでの表示形式
- iPhoneはスマホでの表示形式
当たり前だけど、iPadの主力ユーザーは高齢者ではないので、ユーザーが求める方向に進化している
iPhone操作性が違う
高齢者がiPadを使う場合、子どもが教えるケースも多いだろう。
iPhoneユーザーが、操作性の近いタブレットのiPadを購入する
これはよくあるケースでそれ自体に問題はないのだが、2024年現在のiPadは「iPadOS」という専用OSになり、操作性が微妙に異なっている。
具体的には、マルチタスク機能は独自の進化を遂げており、以下のような機能はiPadのみで利用可能。
- Split View
- Slide Over
- ウィジェット
便利な機能だが、iPhoneにはない機能なので、「意図しない動きをした」と感じることもある。
iPhoneとiPadでできることは異なり、進化の方向性も分かれてきている
かつてのiPadは「でかいiPhone」と言われていて、できることはほとんど同じだった。
しかし、2024年現在のiPadは別物と考えた方が自然。
iPhoneの操作性を求めて購入するなら、iPhoneを買うのがセオリー
これは高齢者向けに、デバイスを購入するときの注意点ともいえる。
この結果、我が家では母にiPadを使ってもらっていたが、現在はiPhoneを使うようにしている。
おわりに
スマートフォンが普及して、ICTに詳しくない高齢者向け端末の定義は変わったと思う。
従来は「らくらくホン」に代表されるように、高齢者向けに最適化された端末が主流だった。
しかし、時間の経過と共に2つの流れが生まれている。
- ITスキルの高い高齢者が増えている
- ネットの普及で情報を検索できるようになった
この結果、使いやすい端末は、教える人が使っている製品か定番製品になったと思う。なぜなら、定番製品は「世の中に情報がたくさんあるから」。
ニッチな端末・使い方より、「ベタな」定番製品を普通に使う方が高齢者向き。
そういう意味で、「ネットに繋がる製品を1つ持たせよう」とiPadを渡すくらいなら、iPhoneを使ってもらった方が、使う高齢者にとっても幸せになれるのではないかと思う。
高齢者(シニア)向けのスマホはどれがいい?
親に子供が携帯を買うケースは多いですが、高齢者向けと言えば「ガラケー」と思っていませんか?
プランをうまく選べば安く維持出来ますし、何より子世代の僕たちと同じスマホにすれば操作に悩むこともありません。
ガラケーだって昔は使えたけど、もう使い方忘れちゃったよね……。
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チーさんがドコモ好きなのは知ってるけど、うちみたいに家計が苦しいと格安SIMとか選びたくて……。おすすめないです?
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