iPadの購入に辺り悩むポイントは、主にカラーと容量(ストレージ)ではないかと思う。
カラーについては性別・好みがものを言うのでご自由に決めれば良いと思うが、容量(ストレージ)に関しては、選択を間違えると後悔することになる。
iPhone・iPadの場合、Androidと違いmicroSDカードなどで拡張することもできないため、最初の選定が重要。
ただ、近年のiPadはiPhoneとの差別化の意味もあってか、最小容量でも比較的大きなストレージを搭載している。
このため、基本は最小容量で十分と思っているが、この記事では以下を紹介しようと思う。
- iPadの容量(ストレージ)構成
- 最小容量で十分な理由
- 用途別のおすすめ
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iPad・iPad Air・iPad miniの容量(ストレージ)構成
Appleストアおよび大手キャリアで購入できる、iPadについては以下のようなストレージ構成となっている。
モデル名 | 容量 | Wi-Fi版価格(税込) |
---|---|---|
iPad | 64GB | 39,800円 |
256GB | 57,800円 | |
iPad mini | 64GB | 59,800円 |
256GB | 77,800円 | |
iPad Air | 64GB | 69,080円 |
256GB | 87,780円 | |
iPad Pro 11インチ | 128GB | 94,800円 |
256GB | 106,800円 | |
512GB | 130,800円 | |
1TB | 178,800円 | |
2TB | 226,800円 | |
iPad Pro 12.9インチ | 128GB | 129,800円 |
256GB | 141,800円 | |
512GB | 165,800円 | |
1TB | 213,800円 | |
2TB | 261,800円 |
- かつて存在した「16GB」モデルは姿を消している
- 全体的にiPad Proにラインアップを集中する傾向が強い
という傾向が読みとれる。
また、長らく無印iPadは最低ストレージが「32GB」という状況が続いていたが、2021年9月発売の第9世代iPadから「64GB」に引き上げられた。
この記事ではiPad(最新は「第9世代iPad」)および、iPad Air・miniを中心に紹介するので、基本方針やiPad Proに関しては以下の記事を参考にして欲しい。
中古で安価に販売される「16GB」モデルは買わない方が無難
ただ、注意点がある。
iPadシリーズは2015年に発売した、iPad Proの登場まで最小ストレージが「16GB」モデル時代が長く続いた。
iPhoneに関しても同じことがいえるのだが、最小ストレージモデルは価格も一番安いため、一番売れたモデルだ。
つまり、中古品として出回る数も非常に多い。
- 利用用途が自宅中心
- 持ち歩かないので、壊れにくい
- WEB、動画、書籍のビューアーとして使われることが多く、ヘビーユースされない
このような事情から、iPadは息の長い製品となっている。
僕の自宅にあるiPadとしては一番古いモデルが、2014年10月に発売した「iPad Air 2」だが、発売から6年近く経過しても遅くなったなんて印象はほとんどない。
なので、高価な新品より、安価な中古品を買う人も多いが、「16GB」モデルは避けて欲しい。
理由は単純で、
最新OSへのアップデートが、ストレージ不足でやりづらくなる
ということ。
iPadは寿命の長い製品だが、それはiOSを最新版にアップデートし続けることで維持される。
16GBモデルは2024年時点では姿を消しており、それはひとえに使い勝手の悪さに起因していた。
中古品を買うなら、『ストレージは最低でも32GB』を選ぶ
これは気を付けて欲しい。
容量(ストレージ)が「16GB」でも大丈夫な方
いや、そう言われても16GBがいい、とにかく安いものがいい、という方は以下を基準にしてもらえたらと思う。
- カメラはほとんど使わない?旅行とか子供の写真は全てデジカメですか?
- 音楽はまったくく聴かないですか?
- ゲームはほとんどやらないですか?
電話・ネット・メールはあまり使わないけど、カメラはめっちゃ使うとか、ゲームばっかりやっている、なんて方は案外多い。
これらの質問に全て「YES」と答える人なら、16GBで十分だと思う
iPadに限らず、ストレージ使用率で最も高いのは、写真・音楽・動画・ゲームなどのメディア・エンターテイメント系のデータ。
そういうものにあまり興味がなく、iPadはただのビューアーって方なら16GBでも大丈夫かと思う。
ただ、これもよく聞かれるので注意して欲しいが、
例えば16GBと言われた場合、これがフルに使えるわけではない
ということは理解しておいて欲しい。これはパソコンと同様だ。
使用可能な最大容量は大体その9割程度となり、ここにさらにOS(iPhone・iPadならiOS、AndroidならAndroid OS)、プリインストールアプリなどが入ってくる。
このため、最初の地点で10GB程度は使用済みであることが多い。
iPadのおすすめ容量(ストレージ)は「最小容量」
そういう意味で、2024年時点としては16GBモデルでさえなければよいと思う。
基本方針は以下になるだろう。
64GBを選ぶ
- 長時間動画を撮影する
- 大容量のゲームを沢山インストールする
- 書籍のデータを大量にダウンロードする
大容量ストレージが必要になるのは、このようなシーンだろうが、とくに動画撮影に関してiPhoneならともかくiPadで長時間撮影する人は少ないと思う。
できなくはないが、デカくて重いので長時間撮影には厳しい。
また、写真や動画のデータはiCloudドライブを利用することで、かなり節約できる(iPad内ではなく、iCloudに保存するイメージ)。
iCloudストレージは、2024年11月時点で以下の価格帯となっている。
容量 | 月額料金(税込) | ファミリー共有 |
---|---|---|
5GB | 無料 | × |
50GB | 130円 | × |
200GB | 400円 | ○ |
2TB | 1,300円 | ○ |
複数端末で共有できることを考えると、端末のストレージより、iCloudのストレージを増やした方が利便性が高いと僕は思う。
実際、2017年に購入した「iPhone 8 Plus」と「iPhone X」は、最小容量の64GBを選択しており、足りないと感じることは全く無い。
iPad Proでストレージ「256GB」を選択するも余りまくり
このようなことを書いているのは一応理由があり、2017年10月にiPad Proを購入した。
iPad Proは主に、以下の用途を想定していた。
- 手書きメモ
- WEB記事の校正
- インタビュー時の録音
購入から1年以上経過したストレージの利用状況は以下のような感じだ。
ほとんど使っていない……。
その気になれば32GBでも十分だったのでは、とすら思っている。
iPadは確かに利用期間が長くなりがちなので、長い目でみて容量が大きい方を選択するというのも確かにあるが、パソコンと違い思いのほか減らない。
まあ、僕の場合は将来的に子供に譲ることも考えての購入ではあるが、それにしてもオーバースペックだったかもしれない。
利用スタイルは人それぞれなので、僕の例が全てではないが、参考になればと思う
ちなみに、さらにその後2018年11月に第3世代iPad Proを購入した。これは64GBモデルにしたのだが、64GBモデルで十分足りている。
iPadの購入はキャリアかAppleストア・家電量販店か
ここまでの検討で、購入するiPadの容量が決まったとして、あとはどこで買うかだ。
iPadは伝統的にWi-Fi版とLTE通信に対応した「Wi-Fi + Cellular版」がある。
店舗毎の販売有無を簡単にまとめると、以下のようになる。
取り扱い店舗 | Wi-Fi版 | Wi-Fi+Cellular版 |
---|---|---|
Apple Store | ○ | ○ |
大手キャリア | × | ○ |
Amazon | ○ | × |
家電量販店 | ○ | × |
Appleストアでの購入が無難なのだが、「Wi-Fi + Cellular版」が欲しい方も最近は多いだろう。
Wi-Fi + Cellular版については、販売店舗によって以下のように分かれる。
2024年現在としては、キャリアのiPadは価格も高くほぼメリットがないので、Cellular版を買うならAppleストアがよいと思う。
終わりに
様々な視点で解説してきたが、まとめると以下のようになる。
64GBを選ぶ
はじめて方なら安価でよいのだが、大容量アプリをインストールするとストレージ不足になりがちなので、「256GB」を選択した方がよいと思う。
iPadを購入する
「iPad」はAmazon・家電量販店・大手キャリアなど幅広く販売されていますが、在庫・納期面で一番おすすめは、Appleでの購入です。
Wi-Fi+Cellular版はAppleではSIMフリー、キャリア版はSIMロックされていますが、条件を満たせばSIMロック解除できます。
キャリアで購入するなら、契約事務手数料が「無料」のオンラインショップがおすすめ!
取り扱い店舗 | Wi-Fi版 | Wi-Fi+Cellular版 |
---|---|---|
Apple Store | ○ | ○ |
大手キャリア | × | ○ |
Amazon | ○ | × |
家電量販店 | ○ | × |
iPadはどのモデルのコスパが高い?
正直ショック受けるくらい、処理スピードに差がない割に、値段はProの半額以下ですからね。
あと、SoftBank・Y!mobileユーザーは条件を満たせば、Yahoo!ショッピングで買うと「最大20%還元」なのでお得!
店舗 | タイプ | 定価(税込) | 値引き | 実質価格 |
---|---|---|---|---|
Apple Store | Wi-Fi | 39,800円 | - | 39,800円 |
Wi-Fi + Cellular | 56,800円 | - | 56,800円 | |
Amazon | Wi-Fi | 39,800円 | 398ポイント | 39,4027円 |
Wi-Fi + Cellular | - | - | - | |
ビックカメラ.com | Wi-Fi | 39,800円 | 398ポイント | 39,4027円 |
Wi-Fi + Cellular | 56,800円 | 568ポイント | 56,232円 | |
ドコモオンラインショップ | Wi-Fi | - | - | - |
Wi-Fi + Cellular | 60,984円 | - | 60,984円 | |
auオンラインショップ | Wi-Fi | - | - | - |
Wi-Fi + Cellular | 58,320円 | - | 58,320円 | |
SoftBankオンラインショップ | Wi-Fi | - | - | - |
Wi-Fi + Cellular | 63,360円 | - | 63,360円 |
現役社長ゆうたのiPad仕事術
iPad Proを仕事で使いまくる「ガチiPadユーザー」で、「株式会社松本鉄工 代表取締役」のゆうたさんが、仕事に役立つiPad活用術を紹介する連載記事を、2019年3月から公開しています。
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