夏場のパソコン作業は「熱」との戦い
アルミユニボディのMacBookシリーズは、全体で放熱するという設計思想であるため、熱さが身にしみる……。
このため、夏場のMacBookといえば、Air・Proなどモデル関係なく、ファンが常時回り、熱くて使いづらいから外部キーボードを使う人も珍しくない。
僕もまさにそんな人で、とくに2018年8月以降は独立し、自宅で作業することが増えたため、Macの熱問題はより深刻になった。
そんな暑い夏がまたやってきたのだが、2021年は新兵器と共に迎えていた。
Apple Silicon(M1)搭載のMacBook Pro
恐ろしくバッテリー駆動時間が長く、高速動作のわりに熱くならない、理想のパソコンなのだが、僕のメインPCは「16インチMacBook Pro」だったのでサブの扱いだった。
ところが、気温が上がってきて立場が逆転。
Macの熱対策は、空冷などするより、Apple SiliconのMacを使うのが手っ取り早いと感じてしまった。
この記事では、Macの熱対策と、Apple Silicon搭載Macの熱問題について紹介しようと思う。
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Mac熱対策の定番
アルミユニボディのMacBookシリーズが発売したのは2008年の話で、以来若干のデザイン変更などはあったが、基本的な構造は変わっていない。
一番大きな変化は、DVD-ROMドライブが無くなり、ハードディスクがSSDになったので、本体が薄く・軽くなったことだろう。
軽量化は大きなメリットがあったが、熱対策が難しくなるというデメリットも抱えており、2010年代に入ってからのMacBookは「熱い」といわれ続けていた。
- 本体の熱さ
- 常時回り続けるファンの騒音
これらはわりと頭の痛い問題で、僕も色々やってきたが、定番の熱対策は以下かと思う。
- 外部キーボードを接続する
- 風をあてる
- 【Intelプロセッサのみ】Macそのもの不調対策で「SMCリセット」
外部キーボードを接続する
PCの熱問題は多くの場合、裏側が熱くなったり、排気口から熱風が出続けて熱いというもの。
しかし、MacBookシリーズの難点は、アルミニウム筐体のため、パームレストやキーボードのあたりも熱くなってしまう。
普通に手汗が凄く出るんですよね……。
結果、さびることはないが、変色するケースは多い。
僕の16インチMacBook Proも、わずか1年程度の利用でこんな状態。
このため、物理的に離すことを目的に、外部キーボードを接続し、さらにディスプレイ・マウスなどセットで使う方はわりと多い。
このようなスタンドに置くことで、裏側からの放熱を促進し、熱い本体に触れないことで、体感的に冷えた状態を作る感じだ。
風をあてる
次に多いのは、風をあてることで放熱を促進すること。
ファンを搭載した、PCスタンドなどが数多く販売されている。僕は上記画像のように風をあてて悪あがきをしている。
多少効果はあるが、大きな欠点がある。
熱いときだけファンを回すというより、使っている間は常にまわっている感じになるので、不快度は高まっていく……。。
1日数時間しか使わない場合は我慢できるが、僕のように自宅で仕事をしていて、仕事中はほぼパソコンを触るようなスタイルだと厳しいなと実感した。
【Intelプロセッサのみ】Macそのもの不調対策で「SMCリセット」
最後に紹介するのは、熱対策というより、ファンが異常に回るのは、Macのセンサー類がおかしくなったと思われる時の定番対策。
「SMC(システム管理コントローラ)リセット」と呼ばれる。
Macの動作がおかしいと感じた時には、まずやってみることをオススメする。
しかし、真冬にMacを使い始めてたら激しくファンが回り、ずっと止まらないなんてケースではこの対策で直ることがあるのだが、真夏にファンがまわるのは「正常動作」なので、熱対策と呼ぶのは正しくないと思う。
熱くなりにくいApple Silicon搭載MacBookの登場
このような感じで、正直対策らしい対策はなく、熱で動作速度が低下しても、真夏は我慢しながら使うしかないというのが2020年までの状況だった。
この流れを変えたのが、2020年11月に発売したApple Silicon搭載MacBook Pro・Airだ。
Apple SiliconはiPhoneで利用されている「Aシリーズ」と同じく、Mac向けのApple独自プロセッサ。
初代モデルは「M1」と名付けられており、バッテリー駆動が前提なので、省電力性能に優れ、熱くなりにくいという特徴を持っている。
僕も、発売直後(2020年11月)に購入して利用していたのだが、確かに熱くならないし、モバイル用途に向いていると感じていた。
しかし、当時は冬で動作自体はやはり16インチMacBook Proの方が早いし快適と感じていたので、メインPCは変更しなかった。
真夏になって熱でIntel Macの動作速度が低下したので、Apple Silicon Macにチェンジ
その後、6月になると気温の高い日が続いた。
体感上はエアコンをつけるほどではないが、朝から稼働させていると、昼過ぎにはMacの動作が著しく遅くなる……。
エアコンをつけてしばらくしたらまともに動くため、熱暴走であることは明らかだった。
ツールで温度を測定すると「平均77℃」。
というわけで、モバイル用に利用していた、M1のMacBook ProをメインPCに切り替えてみた。
すると、大体50℃くらい。
負荷が高いときでも60℃程度だった。
熱くならないというわけではないが、動作速度は変わらないし、もちろんエアコンをつけていなくても動作速度が低下しない。
ベンチーマークテストなどでは16インチの方が上だろうが、夏場の動作速度という意味では、M1の方が早い
そう感じた。
このため、メインPCをM1にすることを決意した。
終わりに
30万オーバーの16インチMacBook Proより、20万円以下のMacBook Proの方が快適
という現実には少しチョックを受けた……。
公式には外部ディスプレイが1枚しか使えない、など欠点もあるが動作の快適さには変えられない。
僕はMacを長く使っているが、会社員時代はWindowsも使っていたので、「Mac信者」というほどこだわりはない。
どっちを使っても同じなので好きなものを使うスタンス
という方が正確だろう。
パソコンを使って「感動」するようなことも、今となってはない。
「仕事のためのツール」であり、革新的なことをするわけでもないからだ。
しかし、「Apple SiliconのMac」には10数年ぶりに衝撃を受けた。
パソコンの熱対策を考えるなら、ファンをつけたりするより、Apple SiliconのMacを買うのが一番じゃないか、と感じてしまった体験だった。
MacBook Pro/Airを購入する
MacBook Pro/Airは、Appleストアや家電量販店で販売されています。
購入後のカスタマイズは不可能なので、スペック選定は慎重に行ってください。
- 薄型で安価な「MacBook Air」
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Macはどこで買うのが安いのか?
店舗 | タイプ | 定価(税込) | 値引き | 実質価格 |
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512GB | 142,780円 | 7,139ポイント | 135,641円 | |
ビックカメラ.com | 256GB | 115,280円 | 5,764ポイント | 109,516円 |
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一人自宅で作業すると、「エアコンつけるのもったいない」とか考えちゃうわけで(笑)