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WWDC2016の気になるトピックをチェックーwatch OS 3・macOS Sierra・iOS 10について

WWDC2016
WWDC2016

2016年6月13日(日本時間6月14日)、Appleの開発者向けカンファンレンスWWDC2016が始まり、基調講演が行われた。

例年この基調講演では秋にリリースされるiOSやOS Xの新バージョンの紹介、主にMac関係の新製品の発表が多かったが、今年はOSの話題のみということで、開発者向けのイベントであると言う位置付けを明確化したように感じた。

その分、ソフト関連の話題は盛り沢山だったのだが、全体的にはMac・iPhone・iPad・Apple WatchなどApple製品全体のエコシステムが成熟したなという印象を持った。

多くの新機能が発表されたが、そのほとんどはサードバーティー製のアプリで実現していたり、既存機能のブラッシュアップ、iOSからの移植機能だったからだ。

気になる部分をピックアップして紹介しようと思う。

この記事の掲載内容は、2020年12月29日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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WWDC2016基調講演(キーノート)で発表されたことの概要

WWDC2016基調講演で発表された内容の概要は以下。

  • アプリの起動速度が早くなったApple Watch向けOS「watch OS 3」発表
  • Mac向けOSの名称を「OS X」(オーエス テン)から「macOS」(マックオーエス)に改称
  • 新しいMac向けOS「macOS Sierra」(マックオーエス シエラ)発表
  • 10個の新機能を搭載したiPhone・iPad向けOS「iOS 10」発表
  • Apple TV向けOS「tvOS」の新機能発表

見ての通り、OSの話のみ。

例年ハードウェアに関する発表が行われたり、直後に製品がアップデートされたりする事もあったが、今回はそういうものもなく、ソフトウェアに関する発表のみが行われた、WWDC2016基調講演だった。

Apple Watch向けOS「watch OS 3」発表

watch OS 3
watch OS 3

2015年4月に発売され、以来1度メジャーバージョンアップしてきた「watch OS」がバージョン3にアップデートされる。

「watch OS 3」の目玉機能はアプリ。気になる機能は以下。

  • アプリの起動速度が7倍に
  • バックグラウンド更新が可能に
  • アプリのDockを追加 – サードパーティ製のアプリも利用可能
  • 英語と中国語に対応した手書き機能
  • 車椅子利用者専用のモードも追加

だが、なんかずれている感じが凄くする。

AppleとしてはApple Watchを操作させたい、操作性をよくしたいという思いがあるのだと思う。

だが、僕はApple Watchを発売日に購入して、以来ほぼ毎日今でも使っているが、アプリの操作ってほぼやらない。特にこの半年くらいは起動した覚えも無い。

じゃあ、何に使っているのかと言えば、

  • 時間を見る(時計なので)
  • iPhoneに届いた通知を見る
  • 車の運転中にかかった電話を受ける
  • 音楽のON・OFF

くらいで、これで十分便利なんですよね。
逆にアプリは結局iPhone側で操作するので、無くても困らないくらいに感じている。

それよりはむしろ、

  • 時計の常時表示(今は出来ない)
  • バッテリー駆動時間のさらなる改善(今は1日程度せめて3日持って欲しい)

を望みたいんですけどね。

Apple Watchのアプリに対する需要ってそんなにあるのかな?と思ってしまう。

Mac向けOSの名称を「OS X」(オーエス テン)から「macOS」(マックオーエス)に改称

macOS Sierra
macOS Sierra

Mac向けのOSの名称が、

「OS X」(オーエス テン)から「macOS」(マックオーエス)に改称

されるそうだ。
これは噂段階からそう言われていたので、予想通りの展開。

これ細かい話だが大歓迎だ。
元々MacのOSは「Mac OS」と呼ばれていた

「OS X」と呼ばれるようになったのは、2012年にリリースされた「OS X v10.8 Mountain Lion」からの話。

だが、これ実に分かりにくかった。
というのも「OS X」なんて呼称が通じるのは古くからのMacユーザーだけ。僕はシステム関係の仕事をしているので、OS互換のテストなどでMacを触る事があるのだが、周りにいるほとんどの人はMacなんて知らない。

そういう人にとって、機器としてのMacとOSのMacはイコールなわけで、それこそがAppleの狙いと思っていたのに、何故わざわざ分離するような事をするのかと、本当に疑問だったし迷惑だった。

ちょっと表記は異なるが(大文字が小文字になった)、発音としては同じなので、この改善は諸手を挙げて歓迎!

新しいMac向けOS「macOS Sierra」(マックオーエス シエラ)発表

「macOS Sierra」のイメージ
「macOS Sierra」のイメージ

そして、macOSと新しくなったMac用OSの新バージョン10.12は「Sierra」(シエラ)に。

Sierraはアメリカのカリフォルニア州東部にあるシエラネバダ山脈(Sierra Nevada)の事らしく、10.9(Mavericks)以降続く地名シリーズが今回も継続している。

新機能は以下。

  • オートログイン機能:Apple Watchをつけてると自動ログインが可能
  • Universal Clipboard機能:iPhoneなどとのクリップボードが共有可能
  • オプティマイズストレージ機能:古いファイルなどを判別してiCloud上に移動するなどして容量を節約
  • すべてのアプリでタブ化が可能に
  • ピクチャー・イン・ピクチャー機能を搭載(動画閲覧がのながら作業が快適に)
  • 音声認識アシスタント(Siri)がMacに搭載

個人的に便利そうだなぁと思うのはオートログイン機能なのだが、これ何故iPhoneでやらないのかが非常に謎、、、

Apple Watchは確かにウェアラブル端末だが、例えば自宅でMacを使っている場合に、身につけているかって言うとそうでもない人もいると思う。

逆にiPhoneなら大抵は持ち歩く事も多い。機能としては便利だし、いいと思うのだがApple Watchに限定するのが残念だ。

Universal Clipboard機能は既に多くのサードパーティー製アプリで実現されている機能で、これがOSの機能になる事で、サードパーティー製アプリはほぼ姿を消すことになりそうだ。

最後に注目したいのは、Siriだったりする。
iPhoneに置いてもSiriはほぼ使っていないのだが、最近文字入力に音声入力が案外使えると感じていて、特にブログ記事の下書きに使いたいと思っている。

体調が悪い時とか、タイプするのはしんどいけど、言葉には出せるってことはあるんですよね。僕はiPhoneでブログ記事を書く気にはどうしてもなれないが、MacにSiriが搭載されるとなれば、アプリの起動も含めて色々出来る事が広がりそうで、その可能性にワクワクする。

「macOS Sierra」の対応機種

対応機種は以下のようで、2016年現在利用されている大半のMacで無償アップデートが可能

  • MacBook (late 2009 and later)
  • iMac (late 2009 and later)
  • MacBook Air (2010 and later)
  • MacBook Pro (2010 and later)
  • Mac Mini (2010 and later)
  • Mac Pro (2010 and later)

10個の新機能を搭載したiPhone・iPad向けOS「iOS 10」発表

iOS 10
iOS 10

10個の新機能を搭載した過去最大のアップデートなんて言われている「iOS 10」なのだが、個人的には最も地味と感じる。

気になる新機能としては、

  • ロックスクリーンの刷新
  • マップのデザイン刷新
  • デフォルトアプリケーションの削除が可能に
  • Apple Musicのデザイン刷新
  • 電話機能の強化(VoIP APIも提供)
  • メッセージアプリの強化

と言ったところだろうか。

ロックスクリーンはiPhoneが登場した頃からほぼ変わっていないので、ようやく手が入るという印象。
今回iPhoneを手に持つ(=起こす)とロックが解除されたりするようで、これは便利だなぁと思った。毎回ホームボタンを押すのは面倒と思っている人は多かったと思うので。

Apple製Mapアプリについては、登場から5年ほど経っても未だにGoogle Mapsの足下にも及ばない地点で、日本で利用する価値は無いに等しいが、変わるというなら見てみようかなと感じる。

同時にiOS 10ではデフォルトアプリケーションが削除可能(=任意でダウンロード)となっているそうで、Androidのようにデフォルトのマップアプリが指定できるようになると更に嬉しい感じだ。

Apple Musicは僕には合わなかったため利用をやめてしまったが、とにかくミュージックアプリの使い勝手が悪くなった。なので、ここが改善されることを強く期待したい。

電話機能の強化とメッセージアプリの強化

今回地味に嬉しいと感じたのが電話機能の強化。

今や電話の利用頻度というのは確実に減ったが、それでもゼロにはならないし、比率的に増えたのが業者からの電話。特に仕事中とか迷惑なんですよね。

iOS 10では電話帳に登録されていない番号から電話がかかると、電話番号を検索して発信者情報を表示するという機能が搭載されるそうで、これが滅茶苦茶便利そうだ。

日本でどの程度対応されるかは謎だが、日本でも提供されれば分けの分からない業者からの電話対応というストレスがなくなるので大期待!

また、地味だが留守番電話の録音内容(ビジュアルボイスメール)を自動的に書き起こしてくれる機能が搭載されるそうで、電話をよく使う人には凄く便利そうだ。

メッセージアプリも同様に進化するのだが、電話アプリがVoIP APIを提供しオープン化するのもよいが、

電話アプリやメッセージアプリを統合する機能

を作って欲しいなぁと思った。
特にメッセージアプリは、LINE・Facebookメッセンジャー・TwitterのDMなど複数のアプリがあって、実は管理が非常に面倒。統合できたら嬉しいんですけどね、、、

iPadを使ったSwift開発が可能に

iPadでSwift開発
iPadでSwift開発

またこれは開発者限定情報だが、iPadでiOSやmacOS向けアプリの開発言語「Swift」を使った開発環境が用意されるらしい。

正直開発者の立場から見れば、iPadで開発しようとかこれっぽっちも思わないが、タブレットで開発出来ることで参入ハードルを下げる効果はあると思うので、この流れがどうなって行くかはかなり注目したいと思った。

対応OS

iOS 10のサポートデバイス
iOS 10のサポートデバイス

iOS 9ではiPhone 4Sがサポート機種に復活するという事件があったが、iOS 10はかなり要件が厳しくなっていて、対応機種は以下となっている。

  • iPhone 5以降
  • iPad(第4世代以降)
  • iPad mini 2以降
  • iPad Air、iPad Pro
  • iPod(第6世代)

iPad mini、iPad 2・3が遂にサポート機種から消えた事が大きなトピックじゃ無いかと思う。

特にiPad 2は2016年現在でも最も普及しているiPadと呼ばれてるだけに、遂に買い替えを促すきっかけになりそうな気がする。

終わりに

機能的な目玉はあまりない発表だったと思うが、逆に言えば使う側としてももはや求めるモノが減ってきているという裏返しとも思う。

考えてみれば、かつてあれほど流行したスマホアプリも今や使うものは人によってほぼ固定化しており、新しいモノが話題になってインストールしてもすぐ消すって人の方が多いじゃないだろうか。

ブロガー的に見ても煽り文句以外で「神アプリ!」なんて記事を書く人もすっかり見なくなった。

そんな時代を象徴する発表だったような気がする。
いずれにせよiPhoneの話題という意味では今年は小休止になるのは予想通りの展開で、やはり10周年となる2017年に既に目線が向いている感じがするような気がした、WWDC2016だった。

「Apple Watch」はAmazon・家電量販店・大手キャリアなど幅広く販売されていますが、在庫・納期面で一番おすすめは、Appleでの購入です。

Apple Watch SEが登場

Apple Watchはどこで買うのが安いのか?

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Apple Store GPS 48,800円 - 48,800円
GPS + Cellular 60,800円 - 60,800円
Amazon GPS 48,800円 1,464ポイント 47,336円
GPS + Cellular 60,800円 1,824ポイント 58,976円
ビックカメラ.com GPS 48,800円 1,464ポイント 47,336円
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