MVNO(格安SIM)の通信速度が遅くなる時間・場所と原因は?速度低下に伴うリスクを認識して使いましょう

iPad Air 2(SIMフリー)を購入して以来、ぷららモバイル→BIGLOBE LTE・3Gといわゆる「格安SIM」のMVNOサービスを色々使って来ている。

何故僕がこんな事をしているのかと言えば、データ通信の需要がどんどん高まる中で、料金が高額なMNO(docomo・au・SoftBank)ばかり使う事は今後できなくなると思われるからだ。この為、利用料の節約だけでなく、データ通信のオフロードという意味でもMVNOを利用する必要が出てくる。なので、今のうちに色々試しておこうという思いが実はある。

で、MVNO3社目として、MVNO最大手であり評価も非常に高いIIJmioを4月から契約している。そこで感じたMVNOを利用する上での注意点というか、心構えを1つ紹介しておこうと思う。それは、ピークタイムの通信速度だ。

平日昼休みなどピークタイムの通信速度低下が著しいMVNO(格安SIM)

モバイルデータ通信が集中する時間帯(ピークタイム)というのは、大体以下の時間帯・場所のことだ。

  1. 平日の通勤時間帯(朝7〜9時、夜18時〜19時)、昼休み(12時〜13時)
  2. 節目の時期(新年など)
  3. ターミナル駅
  4. コンサート、イベント会場など突発的に人が集中するエリア

1〜3については、言われたら多くの方が納得するじゃないかと思う。
MNO(docomo・au・SoftBank)をずっと使っていた人にとって、多少速度は落ちても「著しく」速度が落ちる という意識は薄いかもしれない。しかし、MVNOでは分かり易すぎるくらいに落ちる。以下はIIJmioにおける、平日12時過ぎの通信速度(場所はJR倉敷駅周辺)。

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この速度だとSNS閲覧くらいなら問題無いが、大きなデータや画像表示はかなり遅い。使い物にならないとは言わないが、ストレスはかなり感じる。この1週間ほどほぼ毎日測定してみたが、12時〜13時の間で下りが1Mbpsを超えることは無かった。

逆に休日になると、分散するためこの時間帯でも速度低下は少ない。ちなみに他の時間帯であれば、下りが平均5~10Mbps出るため、必要十分な回線速度は担保されている。

ピークタイムの速度低下の原因は「サラリーマン」

この時間帯の通信が混み合うのは何故か。それはランチに行けば分かると多う。サラリーマンの昼休みは大体12時~13時と決まっていて、その間スマホでネットやSNSを見たりゲームをしている人が非常に多い。要するに 利用が集中するから速度が落ちるのだ

それでも、これほど低下するというのは正直かなり厳しい。上記で言えば1〜3はある程度予測可能なものなのだ。

MVNO最大手であり、通信品質の高さを売りにしているIIJmioですらこうなったという事実は大きい(僕はもうちょっとマシである事を期待していた)。これはもはやMVNOを使う上での心構えとしておく必要があると感じた。

そして、4については予測は可能でも、突発的なのでMVNO事業者として投資価値は薄く、通信速度が相当低下するのが目に見えている。

通信費が高いことにも、安いことにも理由がある

この事から言える事。
やはり 通信費が高いことにも、安いことにもそれなりに理由がある と言うことだ。例えばわずか2年程前に登場したLTEという通信技術にしても、今やエリアに不満を感じたり、速度低下に悩む事はほとんど無くなった。最近は年明けですら、わりと普通に使える事がある。やはりキャリアはそれだけ通信設備に投資をしているということなんだと思う。しかし、その分料金も高い。

逆にMVNOは、MNOである大手キャリアの3分の1程度の価格でサービスを提供している。
ここ1年ほどは競争も激しく、どんどん安くなっており、コストパフォーマンスは抜群だ。だが、安いには安い理由がある。MVNOはMNO(docomo・au・SoftBank)の回線の一部を 間借りしているに過ぎない

つまり、回線はdocomoでもdocomoユーザーと同じように使えるわけではなく、間借りした狭いスペースにユーザーを沢山収容するため、速度はどうしても遅くなるし、繋がりにくくなる。

深夜・早朝など空いている時間は快適だが、ユーザーが増える時間帯になると一気に速度が低下するのは、それだけのユーザーを余裕を持って捌けるほどの設備を有していないからに他ならない(やれば出来るだろうが、割に合わなくなってしまう)。

コスト面だけみたらもはやMVNOの圧勝だが、あの価格でMNOと同じ品質を求める事自体が筋違いだと言う事は、肝に銘じておく必要がある。そして、この事は別の問題も引き起こす可能性がある。

それは、緊急時にどの程度使えるのか って事だ。

災害など緊急時にMVNOは本当に使えるのかという疑問

2011年に発生した東日本大震災。
当時はまだ今ほどスマートフォンは普及していなかった。連絡手段の主流は電話かキャリアメール。LINEもまだ無い。あの時、まず使えなくなったのは電話とメールだと言う。ただ、データ通信自体は生きていて、Twitterとかは普通に使えたというのは、わりと有名な話。

要するにあんな事態が発生して、利用者が急増し、電話やメールは死んでも、キャリアのデータ通信自体は「一応」生きていた。今は当時よりも遙かにデータ通信が増えているが、逆に連絡手段はLINEを筆頭に、かなり多様化した。不謹慎だが、もし今、同じ事が発生したら、電話・メールよりもデータ通信の方が厳しいかもしれない。

そんな状況で、MVNOが使えるかって、使えるわけないですよね、、、
MNNOの回線では捌ききれないだろうし、そもそもMNOの回線を借りてるだけだから、本家に緊急事態が発生した場合、やはり本家を優先することになると思われる(緊急時の回線利用に関して、MNOとMVNOの契約はどのようになっているのかが逆に気になるが)。

MVNOを使う上では、そういったリスクも理解しておく必要があるように思う。

終わりに

今まで使って来たぷらら、BIGLOBE、IIJはいずれもピークタイムの速度は厳しいものだった。

ただ、それでもIIJmioは高品質を歌っているだけあって、使えないまで悪化はしない辺りは流石だと思う。サポート情報の充実、通信量の翌月繰り越し、高速通信を有効にしている際の直近3日間の通信制限無し、アプリ(みおぽん)の使い勝手が良いなど、総合力ではNo.1だし、人に勧めるなら間違いなくIIJmioは一番のお勧めMVNOだ。

お勧めMVNO

2016年12月現在では以下のMVNOがお勧めです。
  • DMM mobile
    MVNO最大手であるIIJmioと同じ回線で、通信量が1GBからとより安価に始められます
  • OCN モバイル ONE
    NTT系列の安心感が魅力。通信速度が低下しても回線増強がわりと早いです
  • mineo
    MVNOはdocomo回線を使うものが多いですが、au系を使うならここ。キャンペーンも充実しています。
  • ぷららモバイルLTE
    速度が3Mbpsに制限されますが無制限に通信出来る事が最大の魅力です

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