(via MacRumors)
今年も新型iPhoneの発表が近づいて来て、噂が多く出回っている。
そのほとんどは液晶が大型化し、4.7インチと5.5インチの2種類になるというもので、正直それ以外はそれほど大した噂はない。
しかし、ここに来て新たな噂が出てきた。NFCが搭載されるというものだ。NFCの噂は今まで何度も出ては消えたもので、正直かなり眉唾な印象がある。
が、iPhone 5sで搭載されたTouch IDのように主にコスト面が解消されてくれば、iPhoneにだって新たなハードは搭載されていく。
そして、もう一つは新たなサービスの導入に向けてだ。NFCが得意とするのはもちろん決済分野。いよいよAppleもこの領域に本格進出するという前触れかもしれない(iWalletみたいな)。
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次期iPhone(iPhone 6)にNFCが搭載されるという噂
Wi-Fiがacに対応するのはまあ既定路線だろう。
問題はやはりNFCなのだが、NFCが搭載されたとして日本人が気にしなきゃいけないのは、NFCの通信規格は何なのかと言うこと。
FeliCaに対応していれば、Suicaなど今日本で普及しているほとんどの非接触ICカードサービスはそのまま利用出来る。ただ、これがMIFAREという規格だったらちょっと厳しい。
国際的にはMIFAREが普及していて、その理由は導入コストの安さからだ。
日本でFeliCaが普及した理由はFeliCa規格を作ったのが日本のSONYで、それを使う主たる目的が1日数千万人が利用する、首都圏の鉄道となっていたからだ(現在のSuica)。
だから、FeliCaというのは高速通信に長けているが、逆に言えばここまでのスペックを必要とするサービス提供者はほとんどいないんですよね。
iPhoneは5sから各国の通信事情に合わせてモデルを細分化した。だが、通信部分だけでそれ以外は世界共通のグローバル端末という位置付けは変わっていない。
NFCが搭載されたとして、FeliCaに対応する可能性は残念だから低いとしか言いようがない。敢えて言えば、ハイブリッドだがその方が当然コストは高くなるし、、、
iBeaconの決済サービスは?
ただ、AppleがNFCを搭載して決済サービスに進出したとして、1つ気になる事はある。
iBeaconってどうすんの?って事だ。
iOS 7から対応したiBeaconという機能はBluetooth規格を利用したものだ。なので、サービスを利用する側は、基本的に追加でハードを用意する必要がなく、サービス提供者が機材を用意すれば利用可能だ。
が、サービスインからまだ1年ほどしか経過していないとはいえ、正直普及しているとは言えない。いくつかサービスは発表されたが、試作レベルが多いし、その活用法も道案内のPUSH配信レベルで、特別な真新しさはない。
Appleはこれをさらに決済にも使おうとしているようだが、正直Appleストアで導入されるという話を聞くくらいで、それ以上は聞かない。
iBeaconの決済サービスの問題点
iBeaconの決済サービスが描く未来って少し強引に言えば、商品を手にとってレジや店員を介することすらなく、店舗を出たら自動的に決済が完了するというもの。
これはこれである意味理想ではあるが、僕は3つの問題から普及するとは思っていない。
- 決済すら自動化したら、リアル店舗の意味が無い
- 店舗(店員)と顧客の接点が減ってしまう
- 万引きなど不正購入との区別をする手段が難しい
3つ目は技術的に解消は可能だろうが、やはり一番の問題はある意味貴重な顧客との接点が失われる事じゃないかと思う。
特に決済にかかる時間は限りなくゼロに近づける努力は必要だろうが、ゼロにしちゃいけないと思うんですよね。
技術屋的には凄く面白そうなんだけど、これを活用する方法って実は結構難しい。イベント等の人が集まる場での、決済方法としては凄く使えると思うが。
終わりに
スマートフォンはすっかりコモディティ化して、もはや革新的な機能やサービスが生まれる余地は無くなってきた。
次期iPhoneにおいても、驚くべき新機能っていうのは恐らく無いと思っているが、NFCなどの決済サービスは個人的にはずっと注目しているのでもし実現したら凄く楽しみだ。
NFCやFeliCa自体はAndroidで既に実現されているが、日本においてはiPhoneに搭載されることで、一気にサービスが普及する可能性がある。
ガラケーのおサイフケータイが僕は大好きだったので、iPhoneでもう一度利用出来たら最高なんですけどね。
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