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iPhone 5s端末価格から、あなたにお勧めのキャリアを診断します

ついに出てきたdocomo版iPhone。

料金プランでは先行するau・SoftBankよりも安めの料金だし、端末価格も新規・機種変更・MNP全て同じにするなど、とにかく頑張っている印象は強い。

機種変更需要の多いdocomoならではという感じではあるが、「docomo=高い」と思っている人は、一度検討してみたらよいかと思う。

ただ、docomo版iPhoneにはau・SoftBankにはない注意点がある。

それは、端末販売価格だ。
そこからiPhoneをどのキャリアで買うのが向いているのかが若干見えてきてしまう。そんな辺りを紹介する。

この記事の掲載内容は、2020年12月25日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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一括購入価格が高いdocomo版iPhone

数日前からネットでは話題になっている事がある。

「docomoのiPhoneは10万円程する。高すぎる!」

という話だ。
まあこの話には2つの側面があって、一括価格と実質価格を別々に考える必要がある。

10万円というのは一括価格で、実質価格は他キャリアと同じく例えばiPhone 5c 16GBなら「0円」だ。

携帯で割賦販売が登場して、わかりにくさに拍車をかけた一括価格(総支払額)と実質価格(一括価格からキャリアからのサポートを差し引いた、ユーザーが負担する金額)の問題点がここで顕在化したように思う。

参考までに新規・MNPでの一括価格を見て欲しい。

iPhone 5c/5sを一括購入した場合のキャリア別比較

docomo au/SoftBank
iPhone 5c 16GB 85,680 52,920
iPhone 5c 32GB 95,760 63,000
iPhone 5s 16GB 95,760 68,040
iPhone 5s 32GB 95,760 78,120
iPhone 5s 64GB 95,760 88,200

au/SoftBankは全て横並びで、5c→5sの順番であとは容量が大きくなるに連れて値段が上がる、今まで通りの方式だ。

ところがdocomoは、そもそもの製品価格がむちゃくちゃ高い。au/SoftBankでiPhone 5s 64GBが買える価格で、iPhone 5c 16GBしか買えない。

なのだが、5c 32GB以降docomoはどの製品も同じ価格というわけの分からない構図となる。

そして、実質価格と月々サポート(キャリアによって呼び方は様々)を表にすると、、、

iPhone 5c/5sの実質価格とキャリアからのサポート

docomo au/SoftBank
iPhone 5c 16GB 0円/3,570円 0円/2,205円
iPhone 5c 32GB 0円/3,990円 4,800円/2,425円
iPhone 5s 16GB 0円/3,990円 0円/2,835円
iPhone 5s 32GB 10,080円/3570円 10,320円/2,825円
iPhone 5s 64GB 20,160円/3,150円 20,640円/2,815円

実質価格はほとんど3キャリアほとんど変わらない。

じゃあ一括価格があれほど違うのに、実質価格がなぜ変わらないのかといえば、キャリアからのサポートが手厚いのがdocomoだからだ。

ただ、ここで1つの疑問が湧く。
同じiPhoneなのになぜ値段が違うのかと言うことだ(au/SoftBankは機種変更の方が、上記よりも料金は高くなる)。

詳しい事は分からないが、この辺りはある程度キャリアの裁量で自由に決められるのだと思う。

で、実質価格に近いのがau・SoftBank。docomoは定価を高くして、サポートを手厚くする(ように見せかける)事で、結果として10万円もするものが実質無料という宣伝文句を付与している。

docomo版iPhoneの一括価格が高い理由

なぜこんなに高いのかと考えると、やはり何らかの理由があると思う。

これは完全に推察だが、おそらくAndroidの存在があるのではないかと僕は思う。

docomoのAndroidは最近ものすごく高い。実質価格3万円なんて機種はザラだし、一括価格も大体8万円位する。

ここで、au/SoftBankと同じような価格にすると、相対的にiPhoneがものすごく安く見えてしまい、iPhoneばかりが売れてしまう。

先日のツートップ戦略で、Galaxy S4とXperia Aが推されたが、結果としてXperiaが圧倒的に売れた。

端末としての完成度はもちろんだろうが、やはり価格が安いというのが売れた一番の理由だと思う。

docomoは今までAndroidを推していたし、iPhoneを取り扱うようになったからと言って、iPhoneだけに注力する気はないと思うので、

iPhoneは安くするけどそれは2年間きっちり使ってくれた場合限定ね

とユーザーに条件を突きつけている感じがする。

なので、iPhoneユーザーには比較的多い(僕もそうだが)、毎年新機種に買い替えるようなユーザーにはdocomoは使いにくいキャリアとなる。

1年後に機種変更した場合の残債

2年間使えば実質0円になるとしても、1年後となると状況は大きく違う。

docomo au/SoftBank
iPhone 5c 16GB 42,840円 26,460円
iPhone 5c 32GB 47,880円 33,900円
iPhone 5s 16GB 47,880円 34,020円
iPhone 5s 32GB 52,920円 44,220円
iPhone 5s 64GB 57,960円 54,420円

高額商品になればなるほど差は縮まっていくが、平均すればdocomoの方が1万円ほど残債が多くなる。

同じ1年間の使用でもこれだけ差が出てくるので、毎年買い替えるような人にはdocomoはあまりお勧めできないキャリアと言うことになる。

終わりに

携帯販売において「割賦販売」をSoftBankが始めて、「2年縛り」というものが生まれてもう随分経つが、全く同じ製品が3キャリアで販売されるというのは初めての構図だ。

ここで現れてきたのは、各キャリアのユーザーに対する考え方だろう。

docomoは既存ユーザーも新規ユーザーもなるべく平等に扱う方針、au・SoftBankは新規を手厚く扱う方針。

それは守れば勝ちのdocomoにとっては正しいし、逆にdocomoの客を奪いたいau・SoftBankにとっても正しい。

僕は結構平気で2年縛りの違約金を払うタイプなのだが、これを嫌がる人は実に多く、「契約」である以上2年間は使わないといけないと思っている人が多い。

そういう人にはdocomoはお勧めのキャリアだ。月額の通信費も3キャリアで一番安くつく。

逆にiPhoneに限らず毎年のように端末を買い替えたい浮気性な方には、au・SoftBankがお勧めだと思う。

MNPを駆使するとキャンペーンなどで状況は色々変わるのだが、1つの指標として参考にしていただけたら。

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2件のコメント

なるほど。確かに言われてみればそうでした。情報ありがとうございました!