2017年9月12日(日本時間9月13日)に新型iPhoneである、
が発表された。
そしてこのイベントでは、iPhone専用周辺機器とも言える、ウェアラブル端末「Apple Watch」の最新モデル、
Apple Watch Series 3
も発表された。
前モデルからの進化は少なめだが、初代Apple Watchの購入以来、初めてApple Watchを買換えるつもりなので、個人的な注目度はiPhoneよりも高かった。
詳しく解説しようと思う。
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第3世代のApple Watch Series 3の概要
2015年4月に初代Apple Watchが登城して2年半経過する。
どんな製品でも、概ね3代目くらいになると機能的にも価格的にもこなれてくるイメージが強い。その3代目にあたるApple Watch Series 3の目玉機能と言えるのは、
- プロセッサが「S3」に進化(前モデルはS2)
- AirPodsに採用されている、ワイヤレスチップ「W2」を搭載(AirPodsはW1)
- モバイルデータ通信(LTE)対応
あたり。
最初の2つはSeries 3共通仕様と言えるため、なんと言っても目玉はモバイルデータ通信に対応したことだと思う。
その他のスペック、
- デザイン
- サイズ
- ディスプレイ
- バッテリー駆動時間
- 耐水性能(50メートル)
- GPS搭載
- Wi-Fi、Bluetoothの仕様
などは、前モデルとなるApple Watch Series 2とほぼ同じだ。
製品構成としては、
- Series 3 GPS + Cellularモデル
- Series 3 GPSモデル(Wi-Fiモデル)
の2種類となっており、Series 3 GPSモデルはSeries 2の正統な後継モデルといえる。
そのためか、Series 3登場のタイミングでSeries 2はラインアップから姿を消した。
そして、これも重要なことだが、デザインが同じなので、初代Apple Watchから続くバンドや充電グッズはそのまま使うことができる。
目玉はモバイルデータ通信に対応
Apple Watch Series 3の目玉は、モバイルデータ通信に対応することだ。
通信方式はLTEに限定され、通信契約は一般的なカードタイプのSIMではなく、「eSIM」というソフトウェア制御のSIMを採用する。
つまり、カードスロットがないため本体サイズに変更はない。
これを通じて出来ることは、
- 電話
- メッセージ送信のデータ通信
- iPhoneの通知を受信
- 音楽の再生
ということだが、「いままでとなにが変わるのか?」と思う方も多いかもしれない。最大の違いは、
iPhoneが近くになくてもこれらの操作が可能になる
ということだ。
Apple Watchを使った事がある人ならお分かりと思うが、Apple WatchはBluetooth経由でiPhoneを利用して通信を行う。
つまり、
iPhoneが無ければ何もできない子
だったのだが、これが変わる。
仮に出来たとしても、Apple Watchの小さな画面で、ブラウザやSNSを見る人はほぼいないだろう。つまり、高速通信は必要無い。
低速でも単体で通信できることは、地味だがApple Watchの利用幅を広げる可能性がある。
懸念事項はバッテリー駆動時間が短くなることだ。スペック上は18時間で全く同じだが、通信状態に左右されるのでGPSモデルと比較したらバッテリー駆動時間が短くなるのは宿命と言える。
正直、以下の記事でも書いたが、モバイルデータ通信対応よりはバッテリー駆動時間の向上を目指して欲しかった。
この辺りは次期モデルにお預けということなんだろう。
Apple Watch Series 3の通信契約はどうなる?維持費は?
そして、Cellular版はモバイルデータ通信に対応ということで、それはすなわち通信契約が必要という事になる。
など気になる事もあると思うが、こちらはdocomo・au・SoftBankの各社が既に対応サービスを発表している。
サービス名や料金を一覧にすると以下のような感じだ。
キャリア | サービス名 | 月額利用料(税込) | 登録手数料(税込) |
---|---|---|---|
docomo | ワンナンバーサービス | 550円 | 550円 |
au | ナンバーシェア | 385円 | 0円 |
SoftBank | Apple Watchモバイル通信サービス | 385円 | 0円 |
サービス的にはほぼ同じものだが、docomoだけが他社より高い。
ポイントは3つ。
- 大手キャリアの通信回線のオプションサービス(単体では契約出来ず、メイン回線の契約が必須)
- 電話番号はメイン回線と同じになる
- オプションなので金額は税込385円~550円と安価だが、維持費が発生する
ということだ。
メイン回線のオプションサービスというのはちょっと予想外だった。
このことが意味するのは、
メイン回線に「格安SIM」を使っている人は契約出来ない
ということだ。
格安SIMユーザーは僕の周りをみても確実に増えたと思うのに、使えないのはちょっと残念だなと思う。
まあ、そのうち対応するのではないかと思うが、現状は大手キャリアを契約している人しかApple Watch Series 3 GPS + Cellularモデルを契約するメリットはないという感じになりそうだ。
逆に大手キャリアから見れば、MVNOやサブブランドへの顧客流出が続いているため、差別化に繋がると考えている可能性もある。
GPS + CellularモデルとGPSモデルはどちらがお勧め?
Apple Watchは初代モデルから共通した考えとして、同一世代のモデルであれば、
- プロセッサなど、内部スペックは全て同じ
- 価格の違いは素材(アルミやステンレス)または大きさ(38mmか42mm)の違い
- アクセサリは共通(サイズには依存する)
だった。
ところが今回GPS + CellularモデルとGPSモデルが登場し、通信方式の違いが出てきた。
悩む人も多いとは思うが、
- 初めて買う人(初心者)は『GPSモデル』
- 2回目以降で必要な人は『GPS + Cellularモデル』
とするのが良いかと思う。
1つ目の理由は、GPS + Cellularモデルだと前述のとおり、維持費が発生すること。
そして、最大の理由はウェアラブル端末に最初から高機能を求めない方がよいと思っているからだ。
僕の周りにもApple Watchを購入した人は沢山いるが、使わなくなった人も多い。
ウェアラブル端末は機能以前に、合う合わないという主観の壁がある
という事を認識しておくべきと思う。
初めてApple Watchを購入する人が『GPSモデル』を選択して、「やっぱりCellularにしとけばよかった」と思うことはまずないと断言できる。
もし必要なら、2年後に買換えたらいい
と僕は思う。
Series 3とSeries 1はどちらがお勧め?
Series 3の発表に伴い、Series 2が姿を消し、Series 1は残った。
Series 1はエントリーモデルという位置付けなのだろう。その分価格的にはかなりお安くなっており、Apple Watchを体験するには十分な機能を有している。
- Suicaが使えない(FeliCa非対応)
- 耐水性能が無い(生活防水のみ)
- GPS非搭載
あたりが大きな違いとなっているが、最新OSであるwatchOS 4にも対応するので、機能的に見劣りすることはほぼない。
その割に税込価格は、以下のような感じで、
内容 | Series 3 GPS + Cellular | Series 3 GPS | Series 1 |
---|---|---|---|
価格 | 50,380円~ | 40,480円~ | 30,580円 |
LTE通信 | ○ | × | × |
GPS | ○ | ○ | × |
耐水性能 | ○ | ○ | △(防沫のみ) |
FeliCa | ○ | ○ | × |
かなり安いので、初めて購入するなら、例えば、
- ランニングで位置情報ログを取得しながら使いたい
- Suicaが使いたい
など明確な目的がないならSeries 1がお勧めだ。
理由は安いから、に尽きる。
以下の記事はSeries 2発売時に書いた記事だが、この考えは今も変わっていない。
何を購入するか?
で、冒頭に記載した通り、今回僕はApple Watchを Series 3を購入しようと思っている。
2015年4月に初代Apple Watchを購入して約2年半。そろそろ買換えても良いかなと思っているからだ。
以下の記事でも紹介したが、僕はApple Watchで特別なことはなにもしていない。通知を見ているくらいだ。
だが、毎日使うくらいには必需品と感じているので、今回は新たな可能性を求めて、Apple Watch Series 3 GPS + Cellularモデルを購入するつもりだ。
ケースは今使っているものはステンレススチールケースなのだが、特に高級感を実感したわけでも無いし、スポーツバンドが一番使いやすいと思っている。
ウーブンナイロンバンドは使いやすいが汚れ易く、ミラネーゼループは緩みやすくという欠点があり、正直あまり気に入っていない。
なので、
スペースグレイアルミニウムケースとグレイスポーツバンド(38mm)
にしようと思っている。
価格は50,380円(税込)。
安くはないが、2年前買った時は、
約8万円だったので、その事を思えば安い気もしているw
終わりに
Apple Watch Series 3は2017年9月15日から予約開始、9月22日発売とiPhone 8シリーズと同じ流れとなっている。
僕は今回GPS + Cellularモデルを買うので、購入したら早速レポートしようと思う!
Apple Watchを購入する
「Apple Watch」はAmazon・家電量販店・大手キャリアなど幅広く販売されていますが、在庫・納期面で一番おすすめは、Appleでの購入です。
Apple Watchはどこで買うのが安いのか?
店舗 | タイプ | 定価(税込) | 値引き | 実質価格 |
---|---|---|---|---|
Apple Store | GPS | 48,800円 | - | 48,800円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | - | 60,800円 | |
Amazon | GPS | 48,800円 | 1,464ポイント | 47,336円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | 1,824ポイント | 58,976円 | |
ビックカメラ.com | GPS | 48,800円 | 1,464ポイント | 47,336円 |
GPS + Cellular | 60,800円 | 1,824ポイント | 58,976円 |
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