非常時に役立つ、バッテリーが欲しい
近年は毎年のように水害・台風などの災害が発生している。
僕が住む岡山県倉敷市も2018年夏に「平成30年7月豪雨」が発生し、大きな被害が出て2024年現在も復興作業中。
この時に強く感じたことがある。
以来、避難グッズや備蓄品を徐々に増やしていっているが、今や食料の次に大事とすら思うのが「電源」。
緊急時の電源といえばラジオやスマホなど、「通信機器」のことばかり考えがちだが、ACコンセントに対応し、一般的な家電が使えることも重要。
特に、近年の災害は夏場に発生するケースが多いので「扇風機」がつかえることは、地味に大きい。
この記事で紹介する「RAVPower ポータブル電源 RP-PB187」は、家庭用蓄電池と防災グッズを兼ねたアイテムで、一家に一台あると安心。
- 70200mAhの超大容量
- ACデュアルコンセント(2ポート最大300W)、DC、USB-PD対応
- 2.5kgでコンパクトに持ち運び可能
という特徴がある。
早速紹介しよう。
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「RAVPower ポータブル電源 RP-PB187」の概要
「RAVPower ポータブル電源 RP-PB187」の製品概要は以下の通り。
寸法 | 約130 × 130 × 189 mm |
---|---|
重量 | 約2.5kg |
バッテリー容量 | 70200mAh |
入力ポート | USB-C (PD) : 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A, 最大60W DC入力: 12-24V/3.3-4A, 最大60W |
出力ポート | USB-A × 3(iSmart) USB-C(PD) × 1:5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A, 最大60W DC出力: 12V/10A, 最大120W AC出力 × 2: 最大300W. 25 0W定格 |
出力 | USB-C 1(PD) : 5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A (18W max) USB-C 2(PD) : 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A (60W max) USB-A : 5V/2.4A max. (Auto-IC機能搭載) 同時利用時は最大90W |
価格 | 29,998円 |
備考 | AC 出力コンセントは消費電力定格250Wの機器まで給電可能 |
特徴をピックアップすると、以下のあたりだろうか。
- 70200mAhの超大容量
- ACデュアルコンセント(2ポート最大300W)、DC、USB-PD対応
- 2.5kgでコンパクトに持ち運び可能
- 災害時に役立つLEDライト機能付き
- USB-PD 60Wでの充電なら、約4.5時間で満充電に
USB端子を搭載しているあたりはモバイルバッテリーと同じで、なんといっても「ACコンセント」を搭載していることが最大の魅力。
目玉はACコンセントで家電が使えることだが、消費電力に注意
「RAVPower ポータブル電源 RP-PB187」は一般的な「ACコンセント」を搭載し、家電製品を利用することができる。
ただ、過信は禁物で「消費電力定格250Wまで」との記載があるとおり、家電製品ならなんでも使えるわけではない。
- 電子レンジ
- ストーブ
- オーブントースター
- ドライヤー
このような「消費電力の大きい家電」は利用できないので、注意して欲しい。
パソコン・ゲーム機のACアダプタ、扇風機、テレビ(サイズによる)、など消費電力の少ない家電の利用を想定している。
「RAVPower ポータブル電源 RP-PB187」の開封レポート
簡単な開封レポートを。
パッケージはとてもシンプル。
開封するとキャリーポーチがどーんと現れた。
持ち運びを考慮しており、しっかりした作りだ。
キャリーポーチを開けると、バッテリーなどが登場した。
開封すると以下が入っていた。
- 本体
- 充電アダプター
- USB-Cケーブル(60cm)
- キャリーポーチ
- 取扱説明書(日本語対応)
基本は「モバイルバッテリー」と同じなので、使い方に迷う方は少ないかもしれないが、日本語対応したマニュアルが付属していることはポイント。
特に、非常電源と考えたら、日常的に使うとは限らず、いざ使う時に慌ててしまうこともあるからだ。
これが本体。
「iPhone 11 Pro」と比較すると、かなり大型であることは分かると思う。
製品の外観をチェック。
正面にバッテリー残量を示す「LEDインジケーター」があり、電源スイッチやUSBポートは側面に配備されている。
PSEマークももちろん取得している。
目玉となる「ACコンセント」は、本体上部にある。
本体の充電は、付属のACアダプタか、USB-Cケーブルで行う。
LEDライト搭載で災害時に心強い
また、LEDライト機能を搭載。
普段使うことはないだろうが、電源ボタンを2回押してライトをオンにしたら、以下の3パターンで光るので、非常時には心強い。
- SOSの点滅
- ストロボ点滅
- 常時点灯
充電性能をチェック
「RAVPower ポータブル電源 RP-PB187」は、USB-PDによる急速充電に対応している。
特にUSB-PDはパソコンでも主流になりつつある充電規格なので、充電性能をチェックしてみた。
ACコンセントで家電を利用
まずは、目玉となるACコンセントに「扇風機」を繋いでみた。
- RP-PB187の電源ON
- 家電を繋ぐ
- ACコンセント中央にある、AC切り替えボタンを長押しして有効化(LED点灯)
- 家電の電源ON
この順番で操作すると、扇風機が動いた!
注意点としては、コンセントをさすだけでは動かず、「AC切り替えボタン」を長押しして有効化する必要がある点。
MacBook AirをUSB-PDで充電
つづいて、MacBook Airを充電してみた。
最大30Wでの充電が可能だが、「32W」で充電されており、定格ギリギリのフルスピードで動作していることが確認できた。
iPhone 11 ProをUSB-PDで充電
続いて、「iPhone 11 Pro」を充電してみた。
iPhoneは2017年に発売した、iPhone 8・iPhone X以降、充電端子はLightningのままだが、USB-PD方式による「最大18W」充電に対応している。
「14W」程度なので、通常(5W)よりは早く、急速充電が動作していることが確認できる。
iPad ProをUSB-PDで充電
さらに、iPad Proを充電してみる。
第3世代iPad Proなので「最大30W充電」に対応している。
「30W」で充電されており、定格ギリギリのフルスピードで動作していることが確認できた。
Pixel 4をUSB-PDで充電
最後にAndroidの「Pixel 4」でも試してみた。
- Quick Charge
- USB-PD
Androidについては、メーカーによって対応する充電規格が異なるのだが、Pixel 4はUSB-PDに対応している。
「10W」程度なので、Pixel 4も急速充電が動作していることが確認できる。
「RAVPower ポータブル電源 RP-PB187」を使った感想
- 70200mAhの超大容量
- ACデュアルコンセント(2ポート最大300W)、DC、USB-PD対応
- 2.5kgでコンパクトに持ち運び可能
という特徴があり、モバイルバッテリーのように常時持ち歩くものではない。
アウトドアを日常的に行う方以外は、災害発生時など非常電源という位置付けで購入する方の方が多いだろう。
実際僕も、平成30年7月豪雨をきっかけに「Anker PowerHouse」を購入し、自宅においているが普段は全く使わない。
ただ、Anker PowerHouseには少し不満があった。
バッテリー容量が大きいわりにACコンセントが「1つ」で、心許ないこと。
その点、「RAVPower ポータブル電源 RP-PB187」は2つ搭載しているので、使い勝手は良いと思う。
また、「USB-PD」など最新規格に対応しており、専用のACアダプタを利用しなくても、急速充電できることも嬉しい。
もう1つ、この手のバッテリーを使う際、注意して欲しいのは以下の2点。
- 定期的に(3ヶ月に1回くらい)は、バッテリー残量をチェックし充電しておく
- できれば定期点検時に利用し、操作方法に慣れ、バッテリーも活性化させておく
非常用電源なのに、いざという時使えなかったら本末転倒。
終わりに
「RAVPower ポータブル電源 RP-PB187」の価格は約3万円。
常用する方は少ないと思うので、そう考えると少々お高い製品だ。
ただ、これだけの機能を詰め込んで、3万円は安いとも思う。
災害発生時後、生き残れるかどうかの分かれ道は「3日」といわれている。
仮に、孤立する状況に追い込まれたとき、70200mAhのバッテリーがあれば、少なくともスマホのバッテリーを気にしなくてもよいだろうし、その他の家電も多少は使える。
これだけで「精神的な安心感」はかなり違う。
そう考えて、一家に一台用意しておくのはいかがだろうか。
モバイルバッテリー買うならUSB PD対応製品がおすすめ
2019年以降、USB-Cを搭載した充電器が急速に増えてきました。充電規格の違いなどややこしい面がありますが、便利なのはもちろん、将来性があるので長く使えるので購入をおすすめします。
- USB-Cポートを最低1つ搭載していること
- 高速充電規格(USB PD・Quick Charge3.0)に対応していること
- 高出力の充電器なので、信頼できるメーカーと品質重視
▼バッテリー内蔵の充電器
▼最新規格はいらない。とにかく安さ重視ならこれ(1,599円)!
USB-Cケーブルは高品質なものを選ぼう
「USB-PD」による急速充電は、本体・充電器・ケーブルがすべて対応して初めて動作します。「急速充電=高出力」なので発火などの危険もあります。安価な製品には注意しましょう。
自宅でお手軽充電ならワイヤレス充電器も便利
実は最新規格に対応していれば「最大15W」とかなり高出力!
なので、普段から備えをしておく必要がある。