急速充電対応の充電器はでかくて重いのが不満
PC・スマホ・タブレットこれらの機器は、搭載するバッテリー容量が大きくなったので、今や急速充電に対応しているのが当たり前になった。
USB Power Delivery(USB-PD)と呼ばれる規格がその中心で、2024年現在対応機器が増えているのだが、規格が複雑で対応する出力(W)をちゃんと選ばないと、本末転倒になってしまう。
この記事で紹介するRAVPower USB-C 30W対応急速充電器「RP-PC120」は、有名どころだと「MacBook Pro以外」の充電におすすめのUSB充電器。
具体的には以下の製品の充電に、便利だと思う。
- iPhone 8以降のiPhone
- Pixel 3などUSB-PDに対応したAndroidスマホ
- 第2世代以降のiPad Pro
- 第3世代以降のiPad Air
- 第5世代以降のiPad mini
- 第7世代以降のiPad
- 12インチMacBook
- 2018年モデル以降のMacBook Air
充電性能そのものは、本体に付属している「純正の充電器」と違いはない。
最大の違いは「サイズと重量」
出力が大きくなれば、充電器も大きくなるのだが、新素材「GaN(窒化ガリウム)」を採用し、充電性能はそのままにコンパクトで軽くなったのが魅力だ。
この記事では、RAVPower「USB-C 30W対応急速充電器 RP-PC120」を紹介しようと思う。
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RAVPower「USB-C 30W対応急速充電器 RP-PC120」の概要
RAVPower「USB-C 30W対応急速充電器 RP-PC120」の製品概要は以下の通り。
寸法 | 約42 x 42 x 30mm |
---|---|
重量 | 約60g |
出力ポート | USB-C × 1 |
出力 | 最大30W DC 5V/3A, 9V/3A, 12V/2.5A, 15V/2A, 20V/1.5A |
価格(税込) | 2,969円 |
備考 | USB−Cは「USB-PD」対応 GaN(窒化ガリウム)採用 |
特徴をピックアップすると、以下のあたりだろうか。
- GaN(窒化ガリウム)採用で、一般的な30W充電器より約40%小型・軽量化
- USB-PD対応で最大30W出力対応
- PSEマーク取得
2019年のトレンドは窒化ガリウム(GaN)を採用し、大幅にコンパクト化した充電器。RAVPowerブランドでも61W出力でMacBook Proもフルスピード充電可能な「RP-PC112」が販売されている。
対して、「RP-PC120」は30Wまでの出力になるが、その分さらにコンパクトになったことが魅力だ。
価格はAmazonで「3,499円(税込み)」なので、このタイプの充電器としてはわりと安価な部類と思う。
Apple純正のUSB-C充電器は大きく・重く・高い
iPhone・iPadは、2017年モデルの「iPhone 8」および「iPhone X」以来USB-PDによる急速充電に対応している。
しかし、同梱するLightningケーブルとUSB充電器は、従来通り5W出力にしか対応していなかった。
この流れが、変わったのは2018年10月。「第3世代iPad Pro」がUSB-C対応したのを皮切りに、徐々に同梱する製品が増えている。
この記事を書いている、2019年10月時点では、以下のモデルでUSB-PD対応の急速充電器とケーブルが同梱されている。
そう思うだろうが、純正充電器は大きく・重い。
RAVPower「RP-PC120」とApple純正充電器の比較
これは純正充電器との比較。
5W充電器と「RP-PC120」は一回り大きい程度の違い。
iPhone 11 Proに同梱される、18WのUSB-C充電器と比較すると少し小さい。MacBook Airに同梱される、30WのUSB-C充電器と比較すると明らかに小さくて軽い。
同じ「30W出力」でここまで大きさが違う。
さらに価格を比較すると、以下のようになる。
製品名 | 価格(税込) |
---|---|
Apple 5W USB電源アダプタ | 1,980円 |
18W USB-C電源アダプタ | 3,080円 |
30W USB-C電源アダプタ | 5,280円 |
RAVPower「USB-C 30W対応急速充電器 RP-PC120」 | 3,793円 |
充電器はサードパーティー性の方が高性能かつ安価
というのが明らか。
- 純正充電器は自宅用
- サードパーティー製を持ち歩き用
という感じで使い分けるのもよいかと思う。
RAVPower「USB-C 30W対応急速充電器 RP-PC120」の開封レポート
簡単な開封レポートを。
RAVPower製品ではお馴染み、緑基調のパッケージ。
開封すると以下が入っていた。
- 本体
- 説明書
- 保証書
RAVPower製品は、品質の高さもさることながら、30ヶ月というかなり長い製品保証があることが魅力の1つ。
製品の外観をチェック。
いたって普通の充電器で、USB-Cを1基を搭載している。
コンセントに差し込むACプラグがもちろんついており、コンパクトに収納できる折りたたみ式プラグ。
自宅用ならともかく、持ち歩くものはこのタイプが絶対便利だと思う。
製品全体はマットな質感なので、皮脂や指紋が目立たないのが嬉しい。
PSEマーク(電気用品安全法)に対応し安全性も高い
モバイルバッテリー・USB充電器は、近年多種多様な製品が販売されている。
数年前と比較すれば、劇的に価格が安くなっており、競争の激しい分野なので、粗悪品も増えた。
- 既定値通りの動作をしない
- 壊れた
- 炎上・爆発した
このような事故が後を絶たない状況なので、2018年2月1日以降に電気用品安全法の適用対象となり、1年間の猶予期間を経て、2019年2月1日以降「PSEマークがない製品は違法」となる。
「RAVPower RP-PC120」は、PSEマークを取得しているため安心して購入して欲しい。
充電性能をチェック
「RAVPower RP-PC120」は、USB-PDによる急速充電に対応している。
特にUSB-PDはパソコンでも主流になりつつある充電規格なので、充電性能をチェックしてみた。
12インチMacBookをUSB-PDで充電
12インチMacBookを充電してみた。最大30Wでの充電が可能だが、「27W」程度とほぼフルスピードで充電できていた。
第3世代iPad ProをUSB-PDで充電
第3世代iPad Proを充電してみた。USB-Cポートを採用した「第3世代」は、最大30Wでの充電が可能だが、「25W」程度とほぼフルスピードで充電できていた。
iPhone 11 ProをUSB-PDで充電
iPhone 11 Proを充電してみた。iPhoneは2017年に発売した、iPhone 8・iPhone X以降、充電端子はLightningのままだが、USB-PD方式による「最大18W」充電に対応している。
テスト時に80%充電済みだったため、出力が「10W」程度にしかならなかったが、純正の5Wよりは高出力で、急速充電が動作していることが確認できる。
Android(Pixel 3)をUSB-PDで充電
さらにAndroidの「Pixel 3」でも試してみた。
- Quick Charge
- USB-PD
Androidについては、メーカーによって対応する充電規格が異なるのだが、Pixel 3はUSB-PD方式による「最大18W」充電に対応している。
「10W」程度なので、Pixel 3も急速充電が動作していることが確認できる。
RAVPower「RP-PC120」を使った感想
RAVPower「RP-PC120」は、MacBookやiPad Proを「メイン」で使う人にとって一番メリットが大きい充電器だと思う。
理由は単純で、純正の充電器より圧倒的にコンパクトで軽くなること。
僕は、MacBookだけでなくiPhoneやiPadなど複数デバイスを持ち歩き、同時充電したいことも多いため、USBポートを2つ搭載する製品を愛用している。
ただ、そんなに多くのデバイスは使っていないなら、RAVPower「RP-PC120」は非常に使いやすいだろう。
- 軽量コンパクト
- 折りたたみプラグ
- 3,000円程度と安価
純正品が壊れた時の買い替えとしても最適だし、「とりあえず1つ買う」なら「RP-PC120」がもっとも使いやすいと感じた。
終わりに
充電器はメーカー純正品を使うのがいい
充電機器を使う場合、これは「鉄則」だった。
Apple製品で言えば「Lightning」など、独自規格が多かったからだが、近年は「USB-C」の普及で、その状況が変わった。
- PC
- スマホ
- タブレット
全ての機器がUSB-Cに集約され、対応製品が増えた結果、サードパーティー製の充電器の方が高性能かつ安価となっている。
といっても、30Wなど高出力の製品なので、メーカーの信頼に対する重要性は以前より高まっていると思う。
- Anker
- RAVPower
など、有名どころのメーカーを選ぶのがポイント。
そういう意味で、RAVPower「RP-PC120」はiPhone・iPad・MacBook・Androidなど、USB-C対応製品を使う全ての方におすすめできる製品だと思う。
2019年9月に発表された「iPhone 11 Pro」では、本体に同梱される充電器・ケーブルがついに「USB−C対応製品」になった。
iPhoneの急速充電は、iPhone 8のころから変わっていないが、これで普及が加速すると思わる。
「iPhone 11」には同梱されていないので、購入予定の方はこれを機会に充電環境そのものを見直してはいかがだろうか。
持ち歩きに最適なモバイル用USB充電器のおすすめ
2019年以降、USB-Cを搭載した充電器が急速に増えてきました。充電規格の違いなどややこしい面がありますが、便利なのはもちろん、将来性があり長く使えるので購入をおすすめします。
- 折りたたみプラグ
- USB-C端子を搭載し、USB-PDによる急速充電に対応している
- できればUSB端子を2基搭載している
- PSEマーク取得
その他のおすすめ製品
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USB-Cケーブルは高品質なものを選ぼう
「USB-PD」による急速充電は、本体・充電器・ケーブルがすべて対応して初めて動作します。「急速充電=高出力」なので発火などの危険もあります。安価な製品には注意しましょう。
自宅でお手軽充電ならワイヤレス充電器も便利
実は最新規格に対応していれば「最大15W」とかなり高出力!