USB-AとCに対応した、コンパクトな充電器が欲しい
2024年現在、スマホ・タブレット・パソコンの充電端子として「USB-C」、「USB-PD方式」の充電を採用する製品が増えた。
しかし、一般的な「USB-A」対応機器はまだまだ多く、持ち歩く充電器として欠かすことはできない。
- USB-CとA端子を搭載している
- USB-PD急速充電に対応している
- USBポートを2基以上搭載している
- 折りたたみプラグ
この条件を満たす充電器はそれほど種類が多くないが、数少ない選択肢としてRAVPower「RP-PC105 61W 2ポートUSB充電器」を僕は愛用していた。
ただ、「RP-PC105」には唯一の欠点がある。
2019年から増えて来た、「GaN(窒化ガリウム)」を採用していないこと……。
「GaN(窒化ガリウム)」を採用することで、大幅な小型・軽量化が可能であることは、同社が販売する「RP-PC128」をみても明らか。
そう思っていたが、ついに発売された。
この記事では、RAVPower「65W USB-C&USB-A充電器 RP-PC133」を紹介しようと思う。
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RAVPower「65W USB-C&USB-A充電器 RP-PC133」の概要
RAVPower「65W USB-C&USB-A充電器 RP-PC133」の製品概要は以下の通り。
寸法 | 約55 x 55 x 31.5mm |
---|---|
重量 | 約120g |
出力ポート | USB-C・USB-A |
出力 | USB-C出力:5V/3A,9V/3A,12V/3A,15V/3A,20V/3.25A 最大65W USB-A出力:5V/3A,9V/2A,12V/1.5A 最大18W ※2ポート合計最大65W |
価格 | ホワイト:4,599円 ブラック:4,799円 |
備考 | – |
特徴をピックアップすると、以下のあたりだろうか。
- USB-CとUSB-Aを1基ずつ搭載
- USB-Cは最大65W出力対応(13インチMacBook Proをほぼフルスピードで充電可能)
- 2ポート利用時は「合計65Wまで」
- PSEマーク取得
2019年のトレンドは窒化ガリウム(GaN)を採用し、大幅にコンパクト化した充電器だった。
Ankerなど、USB充電器・モバイルバッテリーを販売するメーカーが一斉に参戦したが、USB充電器に力をいれているのが「RAVPowerブランド」。
特に「RP-PC112」のインパクトは大きく、売れまくった。
ただ、RP-PC112はUSB-C端子が1つしかなく、2台の機器を同時充電はできない。
この弱点を解消した、後継モデルといえるのがこの記事で紹介する「65W USB-C&USB-A充電器 RP-PC133」となる。
カラーバリエーションはホワイトとブラックがあり、なぜか価格が違うのだが、「ブラックは4,599円」と少し安いので、ブラックモデルが基本はおすすめ。
RAVPower「RP-PC105 61W 2ポートUSB充電器」との比較
RAVPower「65W USB-C&USB-A充電器 RP-PC133」は最大65W出力に対応し、USB-C・Aの2ポート搭載している。
RAVPowerブランドの製品だと、RAVPower「RP-PC105 61W 2ポートUSB充電器」とほぼ同じスペックなので、何が違うかと思うだろう。
GaN(窒化ガリウム)の採用有無
これが最大の違いで、このことで本体サイズや価格に差がついている。
比較すると以下のような感じ。
RP-PC105 | RP-PC133 | |
---|---|---|
GaN採用 | なし | あり |
寸法 | 約65 x 65 x 31mm | 約55 x 55 x 31.5mm |
重量 | 約151g | 約120g |
出力ポート | USB-A × 1 USB-C × 1 |
|
最大出力 | 61W | 65W |
価格 | ホワイト:4,599円 ブラック:4,399円 |
ホワイト:4,599円 ブラック:4,799円 |
数字でみると分かりづらいが、サイズ感はこんなに違う。
それで、価格差はわずか「200円」
このため、2024年11月現在としては「RP-PC105」を積極的に選ぶ理由はないだろう。
RAVPower「65W USB-C&USB-A充電器 RP-PC133」の開封レポート
簡単な開封レポートを。
RAVPower製品ではお馴染みのパッケージ。
開封すると以下が入っていた。
- 本体
- 説明書
- 保証書
RAVPower製品は、品質の高さもさることながら、30ヶ月というかなり長い製品保証があることが魅力の1つ。
製品の外観をチェック。
いたって普通の充電器だが、USB-Cポートを2基搭載していることが特徴。
コンセントに差し込むACプラグがもちろんついており、コンパクトに収納できる折りたたみ式プラグ。
通電状態になると、LEDが点灯する。
自宅用ならともかく、持ち歩く充電器はこのタイプが絶対便利だと思う。
全体的にマットな質感となっており、手に取った時、皮脂や指紋が目立たちにくいのが嬉しい。
手持ちの以下の充電器と比較してみた。
- Apple 96W USB-C電源アダプタ
- RAVPower「RP-PC128」
- RAVPower「RP-PC105」
- RAVPower「RP-PC133」
- Apple 30W USB-C電源アダプタ
特にApple製充電器と比較して、コンパクトであることがよくわかると思う。
PSEマーク(電気用品安全法)に対応し安全性も高い
モバイルバッテリー・USB充電器は、近年多種多様な製品が販売されている。
数年前と比較すれば、劇的に価格が安くなっており、競争の激しい分野なので、粗悪品も増えた。
- 既定値通りの動作をしない
- 壊れた
- 炎上・爆発した
このような事故が後を絶たない状況なので、2018年2月1日以降に電気用品安全法の適用対象となり、1年間の猶予期間を経て、2019年2月1日以降「PSEマークがない製品は違法」となる。
RAVPower「65W USB-C&USB-A充電器 RP-PC133」は、PSE、TUVなどの認証は取得済。
マルチ充電チップが内蔵され、過電流、過電圧、過熱またはショートを避ける構造となっているため、安心して購入して欲しい。
充電性能をチェック
RAVPower「65W USB-C&USB-A充電器 RP-PC133」は、USB-PDによる急速充電に対応している。
特にUSB-PDはパソコンでも主流になりつつある充電規格なので、充電性能をチェックしてみた。
※充電は可能
MacBook Airを充電
「MacBook Air」を充電してみた。
最大30Wでの充電が可能だが、「32W」程度とほぼフルスピードで充電できていた。
MacBook Pro 16インチを充電
「16インチMacBook Pro」を充電。
最大96Wでの充電が可能だが、「56W」程度と充電器のスペックギリギリの出力を確認できた。
iPhone 11 Proを充電
続いて、「iPhone 11 Pro」を充電してみた。
iPhoneは2017年に発売した、iPhone 8・iPhone X以降、充電端子はLightningのままだが、USB-PD方式による「最大18W」充電に対応している。
充電が切れかかっていたので、「18W」とフルスピードで充電されている。
iPad Proを充電
「iPad Pro」も試してみた。
第3世代以降のiPad Proは最大30Wでの充電が可能だが、「18W」程度で充電できていた。
Android(Pixel 4)を充電
さらにAndroidの「Pixel 4」でも試してみた。
- Quick Charge
- USB-PD
Androidについては、メーカーによって対応する充電規格が異なるのだが、Pixel 4はUSB-PD方式による「最大18W」充電に対応している。
「13W」程度なので、Pixel 4も急速充電が動作していることが確認できる。
軽さは正義!1台もっておいて間違いのない充電器
冒頭にも記載したが、僕はRAVPower「RP-PC105 61W 2ポートUSB充電器」を僕は愛用していた。
RP-PC133の方が「30g」軽い
数字にすると大したことはないのだが、持ち歩いてみると結構違う。
僕は充電器・ケーブルなどを常にカバンに入れて持ち歩いているので、荷物は無駄に多い。
なので軽量化の恩恵はかなり大きいし、USB端子を2基搭載しているため、基本は「これだけで事足りる」ことも嬉しいポイントだ。
終わりに
- USB充電器
- モバイルバッテリー
これらの製品は、2024年現在多くのメーカーが参入する、レッドオーシャン(競争の激しい市場)だと思う。
この中で突き抜けたと感じているのは、AnkerとRAVPowerブランド。
Ankerは今や家電量販店でも販売されるほどメジャーになり、RAVPowerは「USB充電器に特化」する方向で確固たる地位を築いている。
- 最小
- 最軽量
- 最高出力
このようなスペック競争はどこかで収束するし、USB-C充電器もある程度こなれて来たので、今後はサポートなど「メーカーの信頼性とブランド力」が重要になるだろう。
65W出力はスマホだけを充電するにはオーバースペックだが、2台同時充電できるので、1台持っておけばほぼ全て事足りる。
USB-C充電器をとりあえず1つ買うなら、RAVPower「65W USB-C&USB-A充電器 RP-PC133」を1台持っておけば間違いないだろう。
持ち歩きに最適なモバイル用USB充電器のおすすめ
2019年以降、USB-Cを搭載した充電器が急速に増えてきました。充電規格の違いなどややこしい面がありますが、便利なのはもちろん、将来性があり長く使えるので購入をおすすめします。
- 折りたたみプラグ
- USB-C端子を搭載し、USB-PDによる急速充電に対応している
- できればUSB端子を2基搭載している
- PSEマーク取得
その他のおすすめ製品
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USB-Cケーブルは高品質なものを選ぼう
「USB-PD」による急速充電は、本体・充電器・ケーブルがすべて対応して初めて動作します。「急速充電=高出力」なので発火などの危険もあります。安価な製品には注意しましょう。
自宅でお手軽充電ならワイヤレス充電器も便利
実は最新規格に対応していれば「最大15W」とかなり高出力!