16インチ・15インチMacBook Proの充電器が、大きくて邪魔!!
2024年現在、スマホ・タブレット・パソコンの充電端子として「USB-C」、「USB-PD方式」の充電を採用する製品が増えた。
Apple製品はその先陣を切っているメーカーで、iPhoneと一部のiPadを除き、ほぼ全製品がUSB-Cへ移行完了している。
僕は2020年3月に「16インチMacBook Pro」を購入した。
性能などには満足しているが、数少ない不満がある。
「Apple 96W USB-C電源アダプタ」はとにかくでかくて重い……。
基本自宅で使うことがほとんどだが、持ち歩こうとした時は心が折れるレベル(笑)
なので、「持ち歩き用を買おう」と考えた時、2019年から増えて来た、「GaN(窒化ガリウム)」を採用した、軽量コンパクトなUSB-C充電器が欲しくなる。
ただ、大多数のモデルが「最大出力60W」程度で、15インチ・16インチMacBook Proはフルスピードで充電できかった……。
そして、ついに「GaN採用の90W出力USB充電器」が登場!
- USB-C端子を搭載している
- USB-PD急速充電に対応している
- USBポートを2基以上搭載している
- 折りたたみプラグ
しかも、僕が考える、理想の仕様で!
この記事では、RAVPower「90W USB-C充電器 RP-PC128」を紹介しようと思う。
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RAVPower「90W USB-C充電器 RP-PC128」の概要
RAVPower「90W USB-C充電器 RP-PC128」の製品概要は以下の通り。
寸法 | 約65 x 65 x 32mm |
---|---|
重量 | 約195g |
出力ポート | USB-C × 2 |
出力 | USB-C出力:DC 5V/A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/4.5A ※2ポート合計最大90W |
価格 | ホワイト:5,399円 ブラック:5,599円 |
備考 | – |
特徴をピックアップすると、以下のあたりだろうか。
- USB-Cポートを2基搭載
- 単独で90W出力対応(15インチ、16インチMacBook Proをほぼフルスピードで充電可能)
- 2ポート利用時は「合計90Wまで」
- USB-PD対応USB-Cケーブルを同梱
- PSEマーク取得
2019年のトレンドは窒化ガリウム(GaN)を採用し、大幅にコンパクト化した充電器だった。
Ankerなど、USB充電器・モバイルバッテリーを販売するメーカーが一斉に参戦したが、USB充電器に力をいれているのが「RAVPowerブランド」。
特に「RP-PC112」のインパクトは大きく、売れまくった。
ただ、RP-PC112は「61W出力」で、MacBook Proの場合「13インチモデル」までしかフルスピードで充電できない。
この弱点を解消した、後継モデルといえるのがこの記事で紹介する「90W USB-C充電器 RP-PC128」となる。
カラーバリエーションはホワイトとブラックがあり、なぜか価格が違うのだが、「ホワイトは5,399円」と少し安いので、ホワイトモデルが基本はおすすめ。
「Apple 96W USB-C電源アダプタ」との比較
RAVPower「90W USB-C充電器 RP-PC128」は最大90W出力に対応している。
このため、購入を検討しているのは以下のような方が多いだろう。
「90W出力」は通常利用ではオーバースペック
例えば、iPhone・PixelなどAndroidスマホは「18Wまで」にしか対応していないので、スマホだけの充電で使うメリットは薄い(大は小を兼ねるが)。
一番メリットが大きいのは、「15インチ・16インチMacBook Proユーザー」だと思う。
というのも、同梱されている「Apple 96W USB-C電源アダプタ」はとにかく大きい。
「RP-PC128」と比較するとこんなに違う。大きさ重さの違いは以下の通り。
Apple 96W USB-C電源アダプタ | RP-PC128 | |
---|---|---|
高さ | 80mm | 65mm< |
幅 | 80mm | 65mm |
厚み | 28mm | 32mm |
重さ | 約295.4g | 約195g |
価格(税込) | 8,580円 | 5,399円 |
Apple純正充電器・ケーブルの品質はかなり高い
というのは有名で、自宅 or 職場で常時使う充電機としては、純正品を使った方がよいと思う。
ただ、持ち歩き用に関しては、コンパクトさと価格の安さで「RP-PC128」の方が使い安いだろう。
96Wと90WでRP-PC128の方が最大出力は劣るが、充電時間にほぼ違いなし
ただ、Apple純正は「96W出力」、RP-PC128は「90W出力」なので、出力ワット数が劣ることを気にする方もいるだろう。
以下の表は、MacBook Pro 16インチ(2019)のフル充電までにかかる時間の比較。
経過時間 | Apple 96W USB-C電源アダプタ | RP-PC128 |
---|---|---|
10分 | 8% | 8% |
30分 | 30% | 30% |
60分 | 67% | 67% |
フル充電までの時間 | 102分 | 106分 |
- 最大出力となる「70%程度まで」の充電速度は同じ
- 出力が落ちる「フル充電直前」までの充電速度で、差が出てくる
という傾向が読みとれると思うが、違いは「わずか4分」なので、気になるレベルではないだろう。
RAVPower「90W USB-C充電器 RP-PC128」の開封レポート
簡単な開封レポートを。
RAVPower製品ではお馴染みのパッケージ。
開封すると以下が入っていた。
- 本体
- USB-Cケーブル(USB-PD対応)
- 説明書
- 保証書
RAVPower製品は、品質の高さもさることながら、30ヶ月というかなり長い製品保証があることが魅力の1つ。
製品の外観をチェック。
いたって普通の充電器だが、USB-Cポートを2基搭載していることが特徴。
コンセントに差し込むACプラグがもちろんついており、コンパクトに収納できる折りたたみ式プラグ。
通電状態になると、LEDが点灯する。
自宅用ならともかく、持ち歩くものはこのタイプが絶対便利だと思う。
表裏はツルツル、側面はマットな質感となっており、手に取った時、皮脂や指紋が目立たちにくいのが嬉しい。
手持ちの以下の充電器と比較してみた。
- Apple 96W USB-C電源アダプタ
- RAVPower「RP-PC128」
- RAVPower「RP-PC105」
- RAVPower「RP-PC133」
- Apple 30W USB-C電源アダプタ
特にApple製充電器と比較して、コンパクトであることがよくわかると思う。
PSEマーク(電気用品安全法)に対応し安全性も高い
モバイルバッテリー・USB充電器は、近年多種多様な製品が販売されている。
数年前と比較すれば、劇的に価格が安くなっており、競争の激しい分野なので、粗悪品も増えた。
- 既定値通りの動作をしない
- 壊れた
- 炎上・爆発した
このような事故が後を絶たない状況なので、2018年2月1日以降に電気用品安全法の適用対象となり、1年間の猶予期間を経て、2019年2月1日以降「PSEマークがない製品は違法」となる。
RAVPower「90W USB-C充電器 RP-PC128」は、PSE、TUVなどの認証は取得済。
マルチ充電チップが内蔵され、過電流、過電圧、過熱またはショートを避ける構造となっているため、安心して購入して欲しい。
充電性能をチェック
RAVPower「90W USB-C充電器 RP-PC128」は、USB-PDによる急速充電に対応している。
特にUSB-PDはパソコンでも主流になりつつある充電規格なので、充電性能をチェックしてみた。
MacBook Airを充電
「MacBook Air」を充電してみた。
最大30Wでの充電が可能だが、「24W」程度とほぼフルスピードで充電できていた。
MacBook Pro 16インチを充電
ある意味メインディッシュである、「16インチMacBook Pro」を充電。
最大96Wでの充電が可能だが、「86W」程度とスペックギリギリの出力を確認できた。
iPhone 11 Proを充電
「iPhone 11 Pro」を充電してみた。
iPhoneは2017年に発売した、iPhone 8・iPhone X以降、充電端子はLightningのままだが、USB-PD方式による「最大18W」充電に対応している。
充電が切れかかっていたので、「18W」とフルスピードで充電されている。
iPad Proを充電
「iPad Pro」も試してみた。
第3世代以降のiPad Proは最大30Wでの充電が可能だが、「19W」程度で充電できていた。
Android(Pixel 4)を充電
さらにAndroidの「Pixel 4」でも試してみた。
- Quick Charge
- USB-PD
Androidについては、メーカーによって対応する充電規格が異なるのだが、Pixel 4はUSB-PD方式による「最大18W」充電に対応している。
「13W」程度なので、Pixel 4も急速充電が動作していることが確認できる。
MacBook ProとAirを同時に充電
RAVPower「90W USB-C充電器 RP-PC128」はUSB-Cを2基搭載しているので、最後にMacBook ProとAirを同時に充電してみた。
- MacBook Proが「41W」
- MacBook Airが「39W」
合計「80W」で出力されていた。
使った感想は「最強のUSB充電器でコンパクトで軽いこと嬉しい!」
冒頭にも記載したが、僕が持ち歩き用の充電器として重視するスペックは以下の4つ。
- USB-C端子を搭載している
- USB-PD急速充電に対応している
- USBポートを2基以上搭載している
- 折りたたみプラグ
この条件にマッチする充電器は少ないが、2024年現在最高性能といえるスペックで、コンパクトで軽いことが最大の魅力といえる。
据え置きタイプであれば似た製品はあるが、「折りたたみプラグ」となると競合製品はまだ少なく、「USB充電器といえばRAVPower」と納得できる性能と品質。
しかも、USB-Cケーブルまで同梱してくれているのは嬉しいポイントだ。
終わりに
- USB充電器
- モバイルバッテリー
これらの製品は、2024年現在多くのメーカーが参入する、レッドオーシャン(競争の激しい市場)だと思う。
この中で突き抜けたと感じているのは、AnkerとRAVPowerブランド。
Ankerは今や家電量販店でも販売されるほどメジャーになり、RAVPowerは「USB充電器に特化」する方向で確固たる地位を築いている。
15インチ・16インチMacBook Proを使っている方が、「2台目の充電器」として購入するなら、間違いなくおすすめできる製品と思う。
持ち歩きに最適なモバイル用USB充電器のおすすめ
2019年以降、USB-Cを搭載した充電器が急速に増えてきました。充電規格の違いなどややこしい面がありますが、便利なのはもちろん、将来性があり長く使えるので購入をおすすめします。
- 折りたたみプラグ
- USB-C端子を搭載し、USB-PDによる急速充電に対応している
- できればUSB端子を2基搭載している
- PSEマーク取得
その他のおすすめ製品
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USB-Cケーブルは高品質なものを選ぼう
「USB-PD」による急速充電は、本体・充電器・ケーブルがすべて対応して初めて動作します。「急速充電=高出力」なので発火などの危険もあります。安価な製品には注意しましょう。
自宅でお手軽充電ならワイヤレス充電器も便利
実は最新規格に対応していれば「最大15W」とかなり高出力!