キャリアのパケット接続料値下げでMVNO(格安SIM)が身近に。利用に当たって必要な準備とは

docomoがMVNO向けパケット接続料を、2013年度分は前年度から半額にするという発表を行った。

音声通話でも聞くこの接続料は、簡単に言えば自社で回線を持たない会社が、大手キャリアが提供する携帯回線を使用した際に支払う手数料のようなもの。一般ユーザーには普段あまり縁のない話だが、接続料の値下げで出てくるメリットもある。

特にMVNO(通信インフラを他社から借りてサービスを提供している事業者)については、それが顕著に現れてくるはずだ。

パケット接続料の値下げがユーザーにもたらすメリット

MVNOが携帯キャリアに支払う手数料が減るのだから、MVNOが提供する格安SIMなど通信サービスの値下げに繋がる。といっても、昨年辺りから最低金額は月額980円(税率5%での税込価格)となってきており、基本使用料の値下げはあまりなさそうだ。

あるとしたら、同じ金額で使えるデータ通信量が増えることだろう。今まで月に1GBだったのが1.5GB、1日30MBだったのが50MBといった具合だ。そして既にその動きが出てきている。
MVNOサービスではトップクラスに有名であろう、「OCN モバイル ONE」は値下げを発表した。

昨年(2013年)の地点でもかなり使えるレベルにはなっていたが、今後も料金が下がる可能性が高いと考えたら、そろそろMVNOに乗換えるというのを真剣に考えてもいい時期に来た気がする。

7GBで月に約6,000円かかる大手キャリアのLTEパケット定額料は高い。パケットを多く使う人にはそれほど高くないだろうが、月に2GB程度しか通信しない人には割高に感じても仕方ないと思う。MVNOはそういう人には最適なサービスだ。

ただ、これを利用するには2つ重要なポイントがある。使える端末を用意することと、データ通信オフロード用として固定回線を契約しておくことだ。

MVNOで使える端末を用意する

今あるMVNOは基本的に全てdocomo回線を使用する。SoftBankは開始するなんて話があったりするが、現状ワイモバイルがその役割を担っている。KDDI(au)についてはmineoなど数社のみ参入している。

携帯キャリアが販売する端末はiPhoneとかAndroidとか関係無しに、SIMロックがかかっているため、例えばSoftBank端末にMVNOのSIMを差して使う事はできない。この為、利用にはSIMフリー端末が必要になるわけだが、もう1つの手はdocomo製端末を用意することだ。

MVNOとは言っても回線はdocomoなので、docomo端末は通常SIMロック解除とかをやらなくても使用できる。iPhoneについても使用できるようだ。例えばIIJmioだと対応機種は以下のような感じだ。

2年間の分割払いを満了した端末、MNP一括0円など格安で入手した端末を安く運用することができる。

スマートフォンも、2年以上使っても問題ないレベルの製品が増えた。使い慣れた端末の延命策という意味でも、MVNOの存在は意味が出てきたと思う。

データ通信をオフロード出来る固定回線を契約する

しかし、月1GBや1日30MBという通信量は、スマートフォンを使っていく上ではやはり心許ない。例えば、YouTubeで動画なんて見たらほぼ一発で制限を超えてしまうし、それこそOSやアプリのアップデートも厳しい。

WEB閲覧やメール等メッセージサービスが中心になってしまう。これでは折角のスマートフォンがもったいない。

なので、MVNOの格安SIMを契約する場合、自宅には光ファイバー・ADSLなどの固定回線を引いて、データ通信をオフロードする事が重要だと思う。今や自宅にパソコンを持たない人も増えているだろうが、固定回線もパソコンをインターネットに繋げるだけの役割ではなくなっている。

そういう意味でも固定回線って重要だと思うし、モバイル回線を節約した費用で浮いたお金を固定回線に回せば、そこまで負担は大きくないじゃないかと思う(auスマートバリューってほんとよく考えられたサービスだと改めて思う)。

終わりに

モバイル回線は実に便利で、これ一本で生活している人も今や珍しくないと思う。
しかし、通信規制とか色々制約もあり、当然ながら万能ではない。モバイルを主と考える人にはあまり理解されないかもしれないが、モバイルは従と考える人にはやはり固定回線って重要なのだ。

今や生活に不可欠な通信回線をどう扱うか、家計に占める割合も大きくなってきたので、MVNOと固定回線を上手く使い分わけるのは今後重要になっていくと思われ、僕もそろそろ導入してみようかと思った。

お勧めMVNO

2016年12月現在では以下のMVNOがお勧めです。
  • DMM mobile
    MVNO最大手であるIIJmioと同じ回線で、通信量が1GBからとより安価に始められます
  • OCN モバイル ONE
    NTT系列の安心感が魅力。通信速度が低下しても回線増強がわりと早いです
  • mineo
    MVNOはdocomo回線を使うものが多いですが、au系を使うならここ。キャンペーンも充実しています。
  • ぷららモバイルLTE
    速度が3Mbpsに制限されますが無制限に通信出来る事が最大の魅力です

MVNO(格安SIM)の感想・注意点・コラムの一覧

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