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【検証】格安SIM「PairGB SIM」でSIMフリーiPhone・iPad体制は現実的か

日本通信が最近発表した「PairGB SIM」というサービス。

月額2,970円で2枚のSIMがついて、2GBまでの通信が可能になるというもの。

通信料だけで言えば、大手キャリアに比べて格安と言えるが、これをiPhone・iPadで使うにはSIMフリー端末を用意する必要がある。

au・SoftBankでiPhone・iPadを購入すれば2年間で端末は実質無料になるわけで、お得感があるのか、またはほぼ同じ価格にはなるのかを簡単に検証してみる。

この記事の掲載内容は、2020年12月21日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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はじめに

結論から先に言えば、「通信料を安くする」という観点ではそこまでのメリットはなさそうだが、SIMフリーは案外現実的な価格で維持出来そうだ。SIMフリーは高いと思っていたので。

ただ、SIMフリーiPhone・iPadを何に使いたいかという根本的な問題は起こる。

普段はある通信容量を程度制限されても、必要に応じて柔軟なプラン変更、海外渡航時も安価に使えるというメリットをとるか、大きな制限もない国内キャリアで無難に行くか。

とにかく、あまり細かいことを考えずに使いたいって人にはお勧めできないと言う事だけは言える。

前提

とりあえず以下の前提で試算してみる。

  • SIMフリー機は国内で販売(元は海外からの輸入品)しているわりと有名な店舗で購入したとする
  • iPhoneとiPadは16GB
  • 価格は変動があるが2012年6月地点のもの
  • 「PairGB SIM」で2GBの制限はオーバーしない前提
  • 電話代は基本使用料以外考慮しない
  • 新規契約等の手数料は考慮外
  • 国内キャリアはSoftBankということで「iPadゼロから定額キャンペーン」を利用

特にSIMフリー機は時期によって価格は大きく変動する。

現在iPhone4Sはモデル末期なので、5万弱となっているが発売直後に買うと下手すれば2倍、1ヶ月程度経過しても7万円程する。

国内キャリアを利用した場合

【機種変更などによる一般的な契約】

iPhone4S 新しいiPad
端末代金 46,080 53,760
月々割 -1,920 -2,240
基本使用料 980
ISP料金 315 315
パケット定額料 4,410 4,410
特別割引 -315
1ヶ月の使用料 5,705 4,410
24ヶ月の使用料 136,920 105,840
24ヶ月合計 242,760

【MNP一括0円など格安で契約した場合】

ISP料金315315

iPhone4S 新しいiPad
端末代金 0 53,760
月々割 -1,920 -2,240
基本使用料 980
パケット定額料 4,410 4,410
特別割引 -315
1ヶ月の使用料 3,785 4,410
24ヶ月の使用料 90,840 105,840
24ヶ月合計 196,680

SIMフリー機+「PairGB SIM」の場合

SIMフリー機は比較的メジャーなEXPANSYSで購入したとして、2012年6月地点の価格は、

  • iPhone4S:54,732円
  • iPad:51,623円

思ったより安いが、輸入品であるため送料や関税がかかることがあるとか。なので、手数料を入れて各々60,000円として計算してみる。

SIMフリー機+「PairGB SIM」

基本使用料–

iPhone4S 新しいiPad
端末代金 60,000 60,000
ISP料金
パケット定額料 2,970
1ヶ月の使用料 2,970
24ヶ月の使用料 131,280 60,000
24ヶ月合計 191,280

まとめ

2年間の運用価格は以下のような感じだ。

一般的な契約 MNPで格安ゲット SIMフリー
242,760 196,680 191,280

SIMフリーを使っても思ったよりは安い。

ただ、安くなるが2年間で5万円程度の差。高くならないだけいいかもしれないが、苦労する割に、、、という面は否めない。

また、上記のSIMフリー運用だとデータ通信契約のみとなるため、音声通話は050PlusなどのVoIPアプリを使用するか、別途ガラケーを持つ必要がある。

僕みたいに元からガラケーとの2台持ちの人は問題無いが、携帯はiPhoneだけという人はガラケーを購入する資金と維持費がかかる(贅沢言わなければ昔使っていたのが大抵使えるはずだが)。また、本体の保障面でも不安が残る。

海外に行く機会が多い人は別として、国内でSIMフリー端末を使う魅力として一番大きいのはテザリングだと思う。しかし、この契約の場合2GBという制限が付くので気軽には使えない。

LTE時代になって大手キャリアも通信量を制限するようになってきたので、LTE対応が確実と言われる次期iPhoneの発売に合わせてテザリングは解放されるのではないかと個人的には予想している(通信の多い人は追加料金を払うのだから、キャリア的に制限する理由もない)。

なので、テザリング目的ならもう少し待ってみた方が良いと予想。

とりあえず、国内での利用であればMNP一括0円とかを狙って、2年ごとにキャリアを変えながらiPhoneを使うのがやはり一番お得ことは間違いない(ほとんど反則技だが)。

ただ、こういうことをするのは少数派だと思うので、通信契約を調整しながら節約したい人には検討の価値はある。目的にあうプランを選択すればSIMフリー機を使うのは贅沢という程の価格にはならないので、検討の価値は十分あると言えそうだ。

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