2020年10月23日に、「iPhone 12」および「iPhone 12 Pro」が発売された。
iPhone 12シリーズは、全モデル有機ELディスプレイとなり、iPhone 5sまでのような「角張ったデザイン」に変更。
2017年発売の「iPhone X」以来、初めての大規模リニューアルと言える。
また、もう1つ大きなトピックとして、従来はモデルによってサイズ感が異なっていたが、iPhone 12と12 Proはサイズは同じで、重さが違う形となった。
この結果、ケース・保護シートが共通化されたので、アクセサリメーカーとしてもメリットの大きなモデルだ。
というわけで今回僕は「SIMフリー版iPhone 12 Pro 128GB パシフィックブルー」を購入した。
- 開封レポート
- 新色「パシフィックブルー」の色合い
- iPhone 11 Proとの比較
を紹介しようと思う。
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「iPhone 12 Pro 128GB パシフィックブルー」開封レポート
今回僕はAppleのSIMフリー版を購入した。
今まで、iPhoneは2年使えば安いのでドコモなど携帯キャリアで購入していたが、携帯キャリアの販売はリース形式なので、所有したい僕にはメリットが薄い。
以下は「iPhone SE(第2世代)」での販売価格の比較。
容量 | 価格 | ||
---|---|---|---|
Apple | docomo | ||
定価 | スマホおかえしプログラム 実質負担額 |
||
64GB | 49,800円 | 57,024円 | 38,016円 |
128GB | 55,800円 | 62,568円 | 41,712円 |
256GB | 販売終了 | 75,240円 | 50,160円 |
2年で機種変更するなら安いという感じで、ガジェットブロガーの端くれとして「モデル末期まで所有して検証したい」という考えもあり、携帯キャリアでの購入はやめた。
というわけで、早速開封レポートを。
化粧箱はもはやお馴染みの佇まい。だが、明らかに「薄く」なった。
Appleは初代iPhoneから、イヤホン・USB充電器・充電ケーブルを同梱していたので、化粧箱はわりと大きかったのだが、iPhone 12シリーズの発売に合わせて、イヤホン・USB充電器の同梱をやめた。
iPhoneマニアとして、毎回テンションがあがるのは「外装フィルム」をはがすとき(笑)
剥がす!
「新型iPhone開封の儀」は何度やっても快感(笑)
箱を眺める。
裏面も見る。
意を決して、開封!
本体がドーンと登場するのは、iPhone 11シリーズと同様。
ここから先は、iPhone 11までと変わっている。
まず本体を動かすと「Designed by Apple in California」のフレーズとマニュアル、「USB-C Lightningケーブル」が登場。
同梱品は以下の通り。
- 本体
- USB-C – Lightningケーブル
- マニュアル
さらに、本体のディスプレイ側をみると、「白いフィルム」が貼られている。
従来は透明だったが、ここはかなり大きな違い。
各種ボタンの役割が記載されており、確かに長年iPhoneを使っていて「当たり前」だった。
しかし、初めて使う人には「電源ボタン」がどれかも迷うわけで、これはよいアップデートだと感じた。
iPhone 12 Pro パシフィックブルーをチェック
いよいよiPhone 12 Proのフィルムを剥がす。
iPhone 12 Proにご対面
こんにちは!
上下左右から側面をチェック。
iPhone 11 Proまでと比較して、まず違うのが「角張ったフレーム」。
ステンレスフレームなのは同様だが、デザインが全く違うので新鮮な感じ。パシフィックブルーなので青系だが、スカイブルーという感じで美しい。
充電端子は、従来通りのLightning。
背面デザインはiPhone 11 Proとほぼ同じ。
- 中央に配置されたAppleロゴ
- ガラス素材だが、「つや消しのマットな質感」でサラッとした手触り
これらの特徴も同様。
カメラについては配置は同じだが、LiDARスキャナを搭載したため、ナイトモード・ポートレートモードの精度が向上しているそうだ。
今回僕は新色の「パシフィックブルー」を購入した。
近年は毎年新色が登場しているが、ハイスペックモデルの「ブルー」は珍しい。
ブルーといえば男性が好む傾向が強いだろうが、想像よりは「薄い」。
特にステンレスフレームが美しいので、女性でも使いやすい色合いだと思う。
iPhone 12 ProとiPhone 11 Proを比較する
前モデルにあたる「iPhone 11 Pro」と比較してみる。
正面から見ても見ても、
背面から見ても、ほとんど違いは感じないだろう。
LiDARスキャナが搭載された関係でカメラ周りが少し変わっているが、よく見ないと分からない違いだと思う。
最大の違いは「側面」。
- 11 Proは丸みを帯びたラウンドフォルム
- 12 Proは角張ったデザイン
手に持った感触も全く異なり、滑りやすかった前モデルまでと異なり、「引っかかり」があるので持ちやすくなった。
ディスプレイはiPhone 11 Proまでの5.8インチから、6.1インチに大型化したのだが、高さが僅かに増えており、「ベゼルを削って画面が広くなった」というほどのものでは無いと感じた。
むしろ、iPhoneは今時のハイスペックスマホとしては「ベゼルが広い」。
「Galaxy S20 5G」はベゼルレスといえるレベルなので、狭ければよいものでもないが、ここはiPhoneが優れている領域ではないと思う。
iPhone 12 Proのファースト・インプレッション
3年振りにフルリニューアルしたiPhone.
手に持った瞬間から、「角張ったデザイン」がどこが懐かしく、新鮮に感じた。
Proということで、カメラ機能がどうしても注目されるが、それは後日じっくり検証するとして、この記事では「使い勝手」の部分に着目して紹介しようと思う。
ホールド感が増して持ちやすくなった
繰り返しになるが、iPhone 12シリーズにおける最も大きな変化は「デザイン変更」。
iPhone 5sまでに回帰したかのような、角張ったデザインが特徴だ。
近年主流だった、ラウンドフォルムはiPhone 6以降導入されたのだが、当時からずっと「滑りやすい」と言われていた。
しかし、当時主流だったのはiPhone SE(第2世代)と同様の「4.7インチディスプレイ」。
どちらのデザインでも、ガッチリホールドできた。
しかし、今は6.1インチ。
かなり大きくなったので、どうしても不安定な持ち方になりがちで、落とすことも多かったのだが、角が引っかかる感じになったので持ちやすくなったと感じる。
「裸(ケースなし)で使いたくなった」という意見を多く見かけるが、僕も同じ認識。
ただ、Proのステンレスフレームは塗装なので、剥げやすいだろうなぁ……とも思う。
対して、iPhone 12は形状は同じでアルミニウムフレームになり、20グラムほど軽くなるので、裸で使うならiPhone 12の方が向いてそうな気がする。
と思っていたけど、この変更は大歓迎!
サイズ・重さはほぼ変わらず画面が広く見やすくなった
iPhone 12シリーズになって、地味に変わったのが「6.1インチディスプレイ」に統一されたこと。
iPhone 11まで、下位モデルにあたるiPhone 11がiPhone 11 Proより画面が小さいという状況だったので、これが改善された。
さらに、ディスプレイが有機ELに統一されたこともあり、全体的にコンパクトになっている。
比較すると以下の通り。
iPhone 12 Pro | iPhone 12 | iPhone 11 Pro | iPhone 11 | |
---|---|---|---|---|
画面サイズ | 6.1 インチ | 5.8 インチ | 6.1 インチ | |
高さ | 146.7 mm | 146.7 mm | 144.0 mm | 150.9 mm |
幅 | 71.5 mm | 71.4 mm | 75.7 mm | |
厚さ | 7.4 mm | 8.1 mm | 8.3 mm | |
重量 | 187 g | 162 g | 188 g | 192 g |
- iPhone 12 Proは画面が大きくなったので、高さが「2mm」増えたが、重量は変わらず
- iPhone 12は11と比較して、大幅な軽量コンパクト化を実現
というこの2点がポイントで、iPhone 11 Proと比較すると確かに少し高さが増えた。
画面もほんの少し広くなった。
ただ、サイズ感は変わらない。
iPhone Xシリーズは実は年々重くなっていて、特にiPhone 11 Proでは「ずっしりとした重さ」を感じていた。
これ以上重くなるのは勘弁して欲しいと思っていたので、サイズ感はそのままで、画面が広くなったのは単純に「嬉しい」。
iPhone 12については、カメラ数が減ることもあり、さらに20グラムほど軽くなっており、miniでなくても「軽さ」を実感できるだろう。
コロナ禍において顔認証のみは不便
最後はイマイチだったこと。
「製品」としては特に不満はないが、2020年になって不便に感じるようになったことがある。
生体認証が顔認証「Face ID」のみ
マスクをつけていたら顔認証は動作しないので、指紋認証も欲しくなる。
2019年までマスクをつける機会は限定されていたが、コロナ禍の今は「マスク着用が義務化」している世界。
終わりに
iPhoneも毎年購入すれば、感動は薄まるのだが、今回はデザインが大きく変わったこともあり、新鮮な気持ちで触ることができた。
僕はiPhone 6から導入された、ラウンドフォルムよりも、iPhone 5sまでの角張ったデザインが好きだった。
ただ、当時のディスプレイは4インチ、今は6インチくらい。
持ちやすさを考えたらラウンドフォルムの方がよいかも、とは思っていたが、ホールド感が増したので僕はiPhone 12のデザインの方が好み。
昔のiPhoneが好きな方は是非触ってみて欲しい。
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元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています
iPhone 12Proの考察記事
2011年発売のiPhone 4S以来、iPhoneを毎年購入している管理人が、これまで書いて来たiPhone関連レビューを、iPhoneカテゴリートップページでは整理して紹介しています。
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