iPhoneの2020年モデルが発表された。
- iPhone 12 mini
- iPhone 12
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
の4モデルで、2019年モデルまでの構成に5.4インチディスプレイの「mini」が加わった形となる。
全モデル共通の進化は、以下の3点。
- 5G対応
- iPhone 5sっぽい、フレームがエッジのある角張ったデザインに
- MagSafe対応で、アクセサリの装着、ワイヤレス充電が便利に
そして、ある意味もう1つの注目は、
既存モデルのどれが販売終了し、どれが残るのか
ついにiPhone X系列のモデルが、5万円台で購入できるようになった。
この記事では、「iPhone 12」・「iPhone 12 Pro」の概要と、僕の気になったポイントを紹介しようと思う。
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2020年モデルのiPhoneはiPhone 12とiPhone 12 Pro
今回のモデル構成を、ざっくりタイプ分類して、2019年モデルと比較すると以下のような感じだろうか。
タイプ | モデル名 | 2019年モデル名 |
---|---|---|
大画面 | iPhone 12 Pro Max | iPhone 11 Pro Max |
プレミアム | iPhone 12 Pro | iPhone 11 Pro |
スタンダード | iPhone 12 | iPhone 11 |
コンパクト | iPhone 12 mini | – |
見ての通り、2019年モデルと基本的な構成は同じで、「mini」が登場したことが最大のトピックといえるだろう。
「mini」といいつつ、ディスプレイは「5.4インチ」で、iPhone SE(第2世代)よりは大きくなっている。
2017年に発売した「iPhone 8」と「iPhone X」以来、上位モデルと下位モデルというモデル構成が続いていたが、iPhone 12シリーズの魅力を増してきた印象が強い。
どうしても「iPhone 12 Proシリーズ」に注目が集まりがちだが、2020年モデルのポイントは「iPhone 12シリーズ」と思っていて、注目ポイントは以下。
- コンパクトモデルの「mini」が登場
- 画面が液晶(LCD)から有機EL(OLED)に
特に大きいのは有機ELを採用したことで、カメラ機能とフレーム素材の違いを除けば、「iPhone 11 Pro」と同等になった。
iPhone 12 Proで変わったこと(iPhone 11 Proからの進化ポイント)
では、2020年モデルのフラグシップいえるiPhone 12 Proは、前モデルiPhone 11 Proから何が進化したのか。
ここ数年では最も大きな進化だったと思う。僕が気になったポイントは以下。
- 5G対応
- iPhone 5sっぽい、フレームがエッジのある角張ったデザインに
- ベゼルを削ってディスプレイがより広く
- 最低ストレージが「128GB」に(従来は64GB)
- Maxのカメラがより進化
- 望遠カメラの性能アップ
- プロセッサが進化(A13→A14)
- 耐水性能が「水深6メートルで最大30分間」に進化
- MagSafe対応で、アクセサリの装着、ワイヤレス充電が便利に
- 同梱アクセサリは「USB-C-Lightningケーブル」のみに
逆に変わっていない部分は以下。
- 「nano-SIMとeSIM」によるデュアルSIM対応
- 生体認証は「Face IDのみ」
- 充電端子はlightning(=USB-C対応は見送り)
5G対応
2020年の通信業界は、全世界共通で「5G」がキーワード。
海外においては2019年から対応モデルが増えており、iPhoneの対応は遅れていたが、iPhone 12シリーズの発売でキャッチアップした形となる。
ただ、長い目で見れば大きなトピックではあるものの、日本国内に目を向けるとほぼ意味が無い。
新しい通信方式に対応といえば、2012年発売の「iPhone 5」を思い浮かべる方もいるかもしれない。
2024年現在としては当たり前になった「4G LTE」を初採用したiPhoneで、LTEはiPhoneが起爆剤になって普及した。3Gと比較して圧倒的に早かったため、当時「どこが使える・使えない」という話題で盛り上がり、LTEエリアの広さが、通信キャリアの満足度に直結したとすらいえる。
これは、狭いとはいえ「地方含めてある程度のエリアで使えた」からなのだが、5Gは2020年10月現在ほとんど使えない。
これはdocomo・au・SoftBankの大手キャリア3社に共通しており、徐々に広がっているが4G LTEのようなエリア展開ではないため、「5G」を目当てに購入するメリットは薄いと思う。
iPhone 5sっぽい、フレームがエッジのある角張ったデザインに
個人的に、iPhone 12シリーズ最大のトピックと思うのは「デザイン変更」だと思う。
ただ、大きく変わったわけではなく、どちらかといえば「原点回帰」という感じかもしれない。
iPhoneは、iPhone 6シリーズ以来、丸みを帯びたエッジの「ラウンドフォルム」を採用してきた。
その前は「角張ったデザイン」だったのだが、iPhone 12シリーズはそれに近いデザイン。
Proシリーズの特徴である「ステンレスフレーム」だと美しさが際立っていると思う。
そして、カラーバリエーションもProシリーズは以下の4色展開となった。
- シルバー
- グラファイト
- ゴールド
- パシフィックブルー
ベゼルを削ってディスプレイがより広く
デザイン変更という意味で、実物をみると印象が変わるだろうなと感じているのが、ディスプレイが広くなったこと。
ベゼルを削ってディスプレイがより広くなったので、サイズ感は変わっていないのがポイント。
モデル名 | Pro | Pro Max |
---|---|---|
iPhone 11 | 5.8インチ | 6.5インチ |
iPhone 12 | 6.1インチ | 6.7インチ |
たかが「0.2か0.3インチ」だが、実物をみると広さを実感できそうだ。
また、下位モデルにあたるiPhone XR・iPhone 11と比較して、スペックは上だが、画面は狭いという「逆転現象」も解消された。
最低ストレージが「128GB」に(従来は64GB)
iPhoneシリーズは、長年最低ストレージが「64GB」だった。
そろそろ「128GB」にして欲しいと思っていたのが、Proシリーズはついに最低ストレージが引き上げられた。
これはおそらく「iPad Pro」にあわせた感じなのだろうが、個人的には64GBはちょっと不安だけど、128GBなら十分という感じだったので、嬉しい進化だ。
望遠カメラの性能アップとMaxのカメラがより進化
iPhoneがカメラ機能を特に強化してきたのは、デュアルカメラを初採用した「iPhone 7 Plus」からと思う。
大型モデルはカメラの配置などに余裕があるためと思うが、iPhone 12 Pro Maxは独自機能が搭載されている。
- センサーシフト光学式手ぶれ補正(広角カメラのみ)
- 望遠カメラは5倍の光学ズームレンジ
この2点。
これをどう捉えるかは人によると思う。
もちろんあるに超したことはないが、スマホカメラはとにかく高性能なものが欲しいという方には朗報といえる。
LiDARスキャナを搭載するなど、センサー機能の進化はProシリーズ共通。
MagSafe対応で、アクセサリの装着とワイヤレス充電がより便利に
多くの方はあまり注目しないと思うが、古参のAppleユーザーとして嬉しかったのは「MagSafe」の復活。
「MagSafe」はMacBookシリーズの電源コネクタとして長年作用されていたもので、MacのUSB-C対応で廃止された。
磁力で「ピタッ」と引っ付く電源コネクタ
ただこれだけといえばそうなのだが、これが本当に便利。
iPhone 12シリーズはAppleロゴ周辺にコネクタが内蔵され、ケースやワイヤレス充電ケーブルを磁力で引きつけて装着できる。
パッと想像するのは、位置合わせが面倒だったワイヤレス充電が便利になりそうだが、これは「Apple Watch」の充電ケーブルを想像すれば良さそうだ。
個人的には、ケースの装着などがどれくらい楽なのか、その「体験」に注目している。
同梱アクセサリは「USB-C-Lightningケーブル」のみに
最後に紹介するのは、同梱アクササリについて。
iPhoneは長年、イヤホン(EarPods)、Lightningケーブル、USB充電器の3点セットを同梱していた。
ただ、正直イヤホンは完全ワイヤレスイヤホンの「AirPods」を使う人が多いし、充電器は家に転がっている人も多い。
充電ケーブルだけは、相変わらずLightningなので、ケーブルだけだけ残してくれたのはありがたい。
しかも、iPhone 12シリーズはもちろん、iPhone SE 第2世代など「既存モデル」も全て「USB-C Lightningケーブルのみ」の同梱に変わるそうだ。
さらにこのことで、パッケージがコンパクトになるらしい。
iPhone 12シリーズはiPhone 11と比較してなにが変わった?
そして、もう1つの新モデルは「iPhone 12」だ。
2019年モデル「iPhone 11」の後継モデルにあたる。
iPhone 12 Proとの共通仕様は以下。
- 5G対応
- iPhone 5sっぽい、フレームがエッジのある角張ったデザインに
- MagSafe対応で、アクセサリの装着、ワイヤレス充電が便利に
そして、iPhone 11から変わったのは以下となる。
- コンパクトモデルの「mini」が登場
- 画面が液晶(LCD)から有機EL(OLED)に
従来モデルは、ディスプレイが液晶でこれがコストダウン要素になっていたが、有機EL(OLED)に統一された。
デュアルカメラ、豊富なカラーバリエーションはiPhone 11から変わっていない。
このように書くと、地味な印象を持つかもしれないが、「Proでない下位モデル」という印象がかなり薄くなり、miniという独自モデルの登場で、魅力が大幅に増した。
特に、ディスプレイサイズがiPhone 12 ProとiPhone 12は同じなので、Proを積極的に選ぶ理由は薄くなったと思う。
販売終了となったモデル、値下げして販売継続したモデル
iPhoneの新モデル発表は確かに注目されるが、その裏で別の注目ポイントがある。
既存モデルがどのような扱いになるか?
近年のiPhoneは10万円を超えることも珍しくなく高い。
値下げされた旧モデル狙いの人はここに注目する人のだが、以下のような対応となった。
- iPhone 11 Proは販売終了
- iPhone XRは値下げされ販売継続
- iPhone 11は値下げされ販売継続
- iPhone SE(第2世代)は価格そのままで販売継続
値下げされた2モデルは、「1万円」の値下げとなっている。
モデル名 | 値下げ前 | 値下げ後 |
---|---|---|
iPhone XR | 71,280円〜 | 60,280円〜 |
iPhone 11 | 82,280円〜 | 71,280円〜 |
この展開は予想通りで、ついにiPhone Xシリーズも5万円台から購入可能になった。
この結果、iPhoneのラインアップは以下のようになった。
モデル名 | 発売年月 | Apple | 大手キャリア | 格安SIM | 実勢価格 |
---|---|---|---|---|---|
iPhone XS | 2018年9月 | × | × | × | 販売終了 |
iPhone XR | 2018年10月 | × | △ ※在庫限り |
× | 販売終了 |
iPhone 11 | 2019年9月 | ○ | ○ | ○ | 61,800円〜 |
iPhone 11 Pro | 2019年9月 | × | × | × | 販売終了 |
iPhone SE(第2世代) | 2020年4月 | ○ | ○ | ○ | 49,800円〜 |
iPhone 12 / 12 mini | 2020年10月 | ○ | ○ | ○ | 69,800円〜 |
iPhone 12 Pro / Pro Max | 2020年10月 | × | △ ※在庫限り |
× | 販売終了 |
iPhone 13 / 13 mini | 2021年9月 | ○ | ○ | × | 86,800円〜 |
iPhone 13 Pro / Pro Max | 2021年9月 | ○ | ○ | × | 122,800円〜 |
全体的な感想
近年のApple製品は、「秘密主義なんて言われていた時代もあったね」と思うくらい、事前に流れていた噂通りなので、サプライズはほぼ無かった。
個人的に嬉しかったのは、エッジのあるデザインへの回帰、MacSafeの復活だろうか
チーは何を買うか
で、僕は何を買うのかと言えば、
iPhone 12 Proのパシフィックブルー128GBモデル
かなと思っている。
カメラ機能は気になるものの、Maxはやめておこうと思っている。
「iPhone XS Max」を使った時どう考えても重すぎて、持ち歩くのがしんどかったので……。
終わりに
最先端のスマホはiPhone
という時代はもう終わっていると思う。
カメラ機能に関していえば、Androidの方が先を行っているし、画面の大きさもアピールポイントにはならない。
ただ、「使い勝手」に着目したときにiPhoneの印象は変わる。
MacSafeなんかは典型と思うし、iPhone 12シリーズの進化は楽しみだ。
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