薄くて軽い、ハイスペックモデルが欲しい
近年のスマートフォンのハイスペックモデルは、定価が10万円を超えることが珍しく無いため、各社遠慮なく最新機能を搭載する。
- 大画面
- 複数のカメラモジュール
- 有機EL(OLED)など高価なディスプレイ
この結果、価格だけでなく大きく・重くなっているのが近年の傾向だ。
僕は2025年1月現在、Apple「iPhone 11 Pro」を使っているが、重量は「188 g」と年々重くなっている。
それが「高級感」に繋がっている面はあると思うが、「スマホの機動力」はドンドン落ちていると思う。
この記事で紹介する「Galaxy S20 5G」は、サムスンが毎年春に発売している、同社のフラグシップモデル。
だが、Galaxyは「毎年秋頃発売するGalaxy Noteシリーズ」があるので、Sシリーズは薄型・軽量化に舵を切りやすい。
ハイスペックなのに、薄くて軽い
これが最大の魅力だ。
この記事では、サムスン「Galaxy S20 5G SC-51A」に関して以下を紹介しようと思う。
- Galaxy S20 5Gの特徴
- Galaxy S20 5Gの良いところ・イマイチなところ
また、レビューした2020年4月は新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下のため、通信機能については検証していません。
端末の紹介のみであることを、あらかじめご了承ください。
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Galaxy S20 5Gの概要
サムスン「Galaxy S20 5G SC-51A」は、2020年3月25日にドコモ初の5G対応スマホとして発売された。
- 春にフラグシップスマホの「Sシリーズ」
- 秋にファブレットの「noteシリーズ」
を発売しており、2020年は「5G」5Gのサービスインに合わせたため少し発売が早いが(例年は5月か6月発売)、新製品のリリースとしては「いつもどおり」という感じだ。
サムスン製スマホとしては一番の売れ筋で、Apple「iPhone」と真っ向から争うモデルなので、端末ラインアップもよく似ている。
タイプ | Galaxy | iPhone |
---|---|---|
ハイスペック | Galaxy S20 5G | iPhone 11 Pro |
ハイスペック&大画面 | Galaxy S20+ 5G | iPhone 11 Pro Max |
日本においては、ハイスペックなAndroidスマホとして、SONY「Xperia」と長年競い合っているモデルで、大手キャリアを中心に販売されている。
今回もその傾向は変わっておらず、「SC-51A」はドコモ向けの型番で、この記事ではドコモ版を紹介するのだが、auでも、以下の製品名で販売されている。
- ドコモは「Galaxy S20 5G SC-51A」
- auは「Galaxy S20 5G SCG01」
対応周波数など多少の違いはあるが、基本的に同じ製品と理解して欲しい。
スペック概要としては以下の通り。
ディスプレイ | 約6.2インチ(有機EL) |
---|---|
バッテリー容量 | 4000mAh |
プロセッサ | Snapdragon 865 |
内蔵メモリ(RAM) | 12GB |
内蔵メモリ(ROM) | 128GB |
アウトカメラ | 広角:1200万画素 超広角:1200万画素 望遠:6400万画素 |
インカメラ | 1000万画素 |
テレビ機能 | × |
おサイフケータイ | ○ |
急速充電 | ○ |
ワイヤレス充電 | ○ |
サイズ | 152(高さ) × 約69(幅) × 約7.9(厚み) mm |
重量 | 163g |
通信速度(受信時最大) | 5G 3.4Gbps 4G(LTE) 1.7Gbps |
通信速度(送信時最大) | 5G 182Mbps 4G(LTE) 75Mbps |
販売価格はドコモの場合「97,460円」。
ハイスペックスマホなので価格もかなり高いが、「スマホおかえしプログラム」で購入することで、2年間の支払いは「64,973円」となる。
- docomo:スマホおかえしプログラム
- au:かえトクプログラム
モデル名 | docomo | au | ||
---|---|---|---|---|
定価 | 実質価格 | 定価 | 実質価格 | |
Galaxy S20 5G SC-51A | 97,460円 | 64,973円 | 117,480円 | 68,425円 |
Galaxy S20 5Gは「薄くて軽いハイスペックスマホ」が欲しい方におすすめ
「Galaxy S20 5G」は、2019年モデル「Galaxy S10」の後継モデル。
詳しくは後述するが、「Galaxy S20 5G」では8K動画の撮影に対応するなど、カメラ機能をかなり強化している。
長年HUAWEIスマホと比較して、カメラ機能が劣っていたが、S10でようやくキャッチアップし、その評判がよかったからかもしれない。
ただ、僕はカメラ機能より、「Galaxy S20 5G」の魅力は、本体そのものにあると思う。
「Galaxy S20 5G」と直接比較されるであろう、スマホメーカー各社のフラグシップモデルの大きさと重量を比較すると以下の通り。
モデル名 | 重量 | サイズ |
---|---|---|
Galaxy S20 5G | 163g | 152(高さ) × 約69(幅) × 約7.9(厚み) mm |
iPhone 11 Pro | 188g | 144(高さ) × 約71.4(幅) × 約8.1(厚み) mm |
AQUOS R5G | 189g | 162(高さ) × 約75(幅) × 約8.9(厚み) mm |
Xperia 1 II | 181g | 166(高さ) × 約72(幅) × 約7.9(厚み) mm |
特に注目して欲しいのは「重量」
近年のハイスペックスマホは、有機ELディスプレイを採用するため、薄いモデルが多い。
ただ、その分画面を大きくして、カメラも3つ以上搭載するため、重くなる。
スマホを使う場合、今やケースは必須なので、ケースや保護ガラスを含めたら「200g」を超えることも珍しくない。
実際、僕が使っている「iPhone 11 Pro」はケースと保護ガラスで「219g」。
その点、「Galaxy S20 5G」はケースを含めても「200gに収まる」ので、初めて手に取ったとき驚くはず。
軽い!!!
実は本体だけで「163g」あるので、決して軽いわけではないのだが、ハイスペックモデルの中では「群を抜いて軽い」とはいえるだろう。
開封レポート
簡単な開封レポートを。
「Galaxy S20 5G」はハイスペックモデルということもあり、パッケージも力が入っているが、世界各国で販売されるので、外箱はドコモオリジナルで、中身はなるべく共通化するという作りになっている。
蓋を開けると、本体がドーンとお目見え。
さらにその下には、アクセサリ類が入っている。
さらに別の箱があり、そこにはクリアケースなどが入っていた。
同梱品は以下。
- 本体
- AKGチューニングマイク付き高音質イヤホン(USB Type-C)
- クリアケース
- USBケーブル(CtoC)
- SIM取り出しツール
- 注意事項の説明書
- クイックスタートガイド
「Galaxy S20 5G」はUSB Power Delivery(USB-PD)による、急速充電に対応している。
以下の記事は「iPhone 8」での検証事例だが、USB-PDによる充電は圧倒的に早い。
しかし、本体・ケーブル・充電器全てが対応製品でなければ動かないため、100円ショップなどで販売されている安価な製品では使えないのが難点。
一式揃えたら、最低でも「4,000円」くらいするので、同梱してほしかった……。
本体をチェック。
全体的に丸みを帯びたデザイン。
四方からチェックしてみる。
上部にはSIMカードスロットがある。
なお、3.5mmイヤフォンジャックは搭載していない。
USB-C接続のイヤホンが同梱されているためそれを使うことができるが、充電しながら音楽を聴きたい場合、完全ワイヤレスイヤホンが必要になるだろう。
充電端子は「USB-Type C(USB-C)」を採用している。
ボタン類は右側に集約されている。
カメラは今や、フラグシップモデルの象徴ともいえる「トリプルカメラ」。
背面に特徴があり、今回は「コスミックグレー」だが、光の当たり方でグリーンのようにも見え、独特の色合いが美しい。
Google「Pixel 4」、Apple「iPhone 11 Pro」と比較すると、縦長であることが分かると思う。
「Galaxy S20 5G」のここが凄い!
以降は僕の感想を中心に紹介しようと思う。
僕が触ってみて「Galaxy S20 5G」の良いなと思ったポイントは、以下の5点だ。
- 圧倒的に「軽い」
- 「ノッチ」のない有機EL画面の美しさと迫力
- 画面内指紋認証センサーに対応し、マスクをつけても生体認証が使える
- おサイフケータイ(Google Pay)に対応している
- 急速充電(USB-PD)に対応している
圧倒的に「軽い」
記事の前半でも紹介したが、他社のハイスペックモデルの重さが200グラム近い中、6.2インチの大画面で「163g」という軽量化を実現したのは素晴らしい。
上記画像は、Apple純正ケースと保護ガラスを装着した「iPhone 11 Pro」。
200グラムをゆうに超えており、実際手に持つと「ずっしり重い」と感じる。
対して「Galaxy S20 5G」は、同梱されているクリアケースをつけても「183g」。
保護フィルム・ガラスを貼っても、ギリギリ200グラムに収まりそうなので、軽いわけではないが、他社スマホに比べたら軽さを実感できるだろう。
「ノッチ」のない有機EL画面の美しさと迫力
そして、軽さに加えて素晴らしいのが、約6.2インチの有機ELディスプレイの美しさ。
画面の大きさというより、「ノッチ」と呼ばれる切り抜きがほぼなく、ギリギリまで広げた狭額縁が魅力。
iPhone 11 Proと比較するとこんなに違う。
まさに全面ディスプレイ
ディスプレイサイズの「数字」以上に大きく・広く感じる。
これはそれなりにコストがかかる機能なのだろう。
同じGalaxyでも、廉価版となる「Galaxy A20」では小さいながらノッチがある。
「Galaxy Note10+」もそうだったが、これはGalaxyのハイスペックモデルのみに許される機能なのだろう。
画面内指紋認証センサーに対応し、マスクをつけても生体認証が使える
2017年に発売したiPhone Xが顔認証「Face ID」を搭載して以来、スマホの生体認証は顔認証が中心となった。
しかし、顔認証はマスクをつけていたり、周りが暗すぎる時は認識率が落ちるなど、欠点もある。
さらに、2020年は新型コロナウイルス感染拡大により、マスク着用が「義務化」している世界感で、指紋認証の価値が見直されている。
Appleが2020年4月に発売した「iPhone SE(第2世代)」も、価格の安さと指紋認証「Touch ID」に対応していることが注目を受けた。
Androidのハイスペックモデルは、2019年モデルから顔認証と画面内指紋認証に対応している。
とはいえ、HUAWEI・サムスンのフラグシップスマホだけだったが、4万円以下で買える「OPPO Reno A」も対応するなど一気に普及の兆しを見せている。
「Galaxy S20 5G」ももちろん対応しているのだが、2019年モデルから特に進化はしていない。
- 指紋認証センサーは画面内の「特定箇所のみ」
- 手触りで使えないので、利便性は低い
この辺りの欠点は同じだが、コロナ時代においてはこれでもないよりは断然使い勝手がよい。
おサイフケータイ(Google Pay)に対応している
- おサイフケータイ(FeliCa)
- ワイヤレス充電
この辺りは、価格の安いスマホでまずカットされる機能だが、フラグシップモデルということでもちろん対応している
- iD
- QUICPay
- Suica
- nanaco・WAONなど流通系電子マネー
が利用できるので、是非使ってみて欲しい。
急速充電(USB-PD)に対応している
最後が充電機能について。
近年のスマホはバッテリーが大容量化しており、従来の充電方式では時間がかかりすぎるため、「USB Power Delivery(USB-PD方式)」の急速充電に対応するスマホが増えている。
iPhoneは「iPhone 8」以降対応しているし、Androidも「Pixel 3」など対応製品が増えているが、安価なスマホでは非対応モデルも多い。
しかし、「Galaxy S20 5G」ハイスペックモデルなのでもちろんUSB-PDによる急速充電に対応しているので、積極的に活用して欲しい。
「Galaxy S20 5G」のここがイマイチ
「Galaxy S20 5G」を使って、イマイチと感じた点ももちろんある。
感じたことをまとめると、以下のような感じだ。
- カメラが高機能すぎて使いづらい
- 画面内指紋認証センサーの場所が探しづらい
- ケーブル・充電器が同梱されない
カメラが高機能すぎて使いづらい
「Galaxy S20 5G」の目玉機能はカメラだと思う。
- 望遠、超広角、望遠のトリプルカメラ(2019年モデルも同様)
- 望遠カメラは約6400万画素の光学3倍ズーム搭載
- 8K動画撮影
数字だけでいえば確かにすごいし、あって邪魔にはならないのだが……。
特に難しいと感じるのが、高画素な望遠カメラと8K動画の使いどころ。
僕はライブなどがスマホ撮影できるアイドルグループ「わーすた」のファンなので、スマホ撮影はそれなりに色々研究した。
その中で、最初は期待したけど使ってガッカリしたのが「光学ズーム」。
10倍くらいだとかなり違いがあるのだろうが、3倍程度だと「自分自身が近づいた方がよい」という当たり前の結論になる。
ズームすれば、暗くなり・手振れしやすいこともあり、スマホでの高倍率ズームは正直使いづらい。
8K動画も含めて、トリミングすることで使いやすいサイズに編集できることがメリットなのだろう。
ただ、スマホ写真や動画でそこまでするかと問われたら、僕は「やらない」と答えるので、あまりメリットを感じられなかった。
画面内指紋認証センサーの場所が探しづらい
前述の通り、「Galaxy S20 5G」は超音波指紋認証をディスプレイに内蔵している。
顔認証と指紋認証のハイブリッドは「最強」と僕は思っていたのだが……。
- iPhoneのホームボタンに配備された「Touch ID」
- Xperiaの側面に配備されたセンサー
これが、いかに「分かりやすいか」を実感した。
画面上の指紋認証センサーは他社も同じだが、ディスプレイ上の「特定エリア」でのみ反応する。
これが、iPhoneのホームボタンみたいなものだと境界線があるので、「手触り」で触れることができるが、ディスプレイ上だとこれができない。
結果、ディスプレイをよく見てセンサーに指を当てるという感じになるわけで、それって顔認証のために画面を見るのと変わらないんですよね(笑)
もちろん、マスクをつけている状態でもロックが解除されるので、メリットはあるが、課題も多いのだと実感した。
USB-PD対応急速充電器が同梱されない
「Galaxy S20 5G」の充電端子は、Androidでは主流となった「USB Type-C(USB-C)」が採用されている。
しかし、増えたとはいえ、Androidで長年主流だった「micro-USB」と比較すれば普及率は低く、持ちあわせていない人も多いだろう。
「Galaxy S20 5G」はUSB-Cケーブルは同梱しているものの、充電器は別途購入が必要。
安価なモデルならこれでもよいが、ハイスペックモデルなら急速充電器も同梱してほしかった。
終わりに
スマートフォンの進化は、通信サービス・ディスプレイ・カメラの進化といっても過言じゃない。
ただ、その裏で「大きく重く」なっていった。
確かに、大きな画面の方が視認性は高くなるが、機動力は落ちる。
それでも、店頭に並んだときのインパクトなどから、大きなモノが増えて行っているが、スペックはそのままに、薄く軽くするのもメーカーの技術といえる
「Galaxy S20 5G」を使うと、軽いことのメリットを痛感したので、こういうスマホがもっと増えて欲しいと思った。
正直、文章で「軽さ」を伝えるのは難しい。
なので、店頭などで触る機会があれば、是非手に取ってみて欲しい。
サムスン「Galaxy S20 5G」を購入する
シャープ「Galaxy S20 5G」はドコモ、auで販売されています。
ドコモ・au版はSIMロックされていますが、条件を満たせば「SIMロック解除」可能です。
キャリアで購入するなら、契約事務手数料が「無料」のオンラインショップがおすすめ!
モデル名 | docomo | au | ||
---|---|---|---|---|
定価 | 実質価格 | 定価 | 実質価格 | |
Galaxy S20 5G SC-51A | 97,460円 | 64,973円 | 117,480円 | 68,425円 |
Androidのおすすめモデル
Androidは様々なメーカーが販売していますが、日本で人気が高いのは長らくSONY「Xperia」・シャープ「AQUOS」・サムスン「Galaxy」の3本柱でした。
しかし近年は、中国メーカーの進出が増え、安くて高性能な高コスパモデルが増えたので勢力図が変わりつつあります。
ハイスペックスマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 格安SIM | SIMフリー | |
Xperia 5 III レビュー記事 |
113,256円 | 121,405円 | 137,520円 | - | - |
Xperia 1 III レビュー記事 |
154,440円 | 178,000円 | 188,640円 | - | 159,500円 |
AQUOS R6 レビュー記事 |
115,632円 | - | 133,920円 | - | - |
Galaxy S21 5G レビュー記事 |
99,792円 | 118,540円 | - | - | - |
Galaxy S21 Ultra 5G レビュー記事 |
151,272円 | - | - | - | - |
ミドルクラススマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 楽天/格安SIM | SIMフリー | |
AQUOS sense6 |
57,024円 | 40,470円 | - | 39,800円 | - |
Xperia 10 III レビュー記事 |
51,480円 | 53,985円 | - | 54,000円 | - |
Xperia Ace II レビュー記事 |
22,000円 | - | - | - | - |
一緒に使いたいおすすめアクセサリ
- 画面保護シート
- USB充電器
- モバイルバッテリー
- 完全ワイヤレスイヤホン
ドコモでスマホを買うならオンラインショップがおすすめ
購入手続きはオンラインショップで行うのがおすすめです。
利用するメリットは、以下のようなものがあります。
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- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
ドコモ最新キャンペーンページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
注目の料金プラン「ahamo」・「5Gギガホプレミア」
2021年3月以降、料金プランが大きく変わります。ほとんどの方はプラン変更する価値があるので理解しておきましょう。
「ahamo」が目立っていますが、1,000円値下げされて、テザリング込みで「データ通信無制限」の「5Gギガホプレミア」はヘビーユーザー要チェックプランです
元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています