大画面でも、薄くて軽いスマホが欲しい
近年のハイスペックスマートフォンは大きく・重くなる傾向が強い。
しかし、大きくなることでよりリッチな表現もできるし、特に動画視聴時の満足度は高くなる。
このため、各社内部スペックはほぼ同じで、比較的コンパクトなモデルと大画面モデルをリリースするケースが増えている。
- iPhone 11 ProとiPhone 11 Pro Max
- Xperia 1とXperia 5
みたいな感じだ。
サムスンGalaxyシリーズも似た考えで、「Galaxy S20シリーズ」においてS20+は大画面モデルに相当する。
この記事では、サムスン「Galaxy S20+ 5G SC-52A」に関して以下を紹介しようと思う。
- Galaxy S20 5Gの概要
- Galaxy S20 5Gを使った感想
また、「Galaxy S20+ 5G」は以前レビューした、Galaxy S20 5Gの上位モデルにあたるため、この記事では違う部分を中心にレポートします。
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Galaxy S20+ 5G SC-52Aの概要
サムスン「Galaxy S20+ 5G SC-52A」は、2020年6月18日に発売された。
- 春にフラグシップスマホの「Sシリーズ」
- 秋にファブレットの「noteシリーズ」
「Galaxy S20 5G」が3月発売なので、遅れた印象も持つだろうが、例年夏モデルは5月〜6月にかけての発売なので、これがむしろ「普通」。
冒頭でも紹介したとおり、AppleのiPhoneを意識したようなモデル構成なので、「iPhoneでいうMaxに該当」と思えばよいか思う。
タイプ | Galaxy | iPhone |
---|---|---|
ハイスペック | Galaxy S20 5G | iPhone 11 Pro |
ハイスペック&大画面 | Galaxy S20+ 5G | iPhone 11 Pro Max |
つまり、画面が大きくなっただけで、内部スペックに大きな違いはない。
ただ、「Galaxy S20+ 5G」は4つ目のカメラとして被写界深度を判定できる「ToFカメラ」を搭載しているのが、大きな特徴といえる。
「ToFカメラ」の搭載は、HUAWEI・SONYのハイスペックモデルでも採用事例が増えており、ハイスペックスマホの「トレンド」だ。
そして、販売は「Galaxy S20 5G」と同じく大手キャリア中心。
「SC-52A」はドコモ向けの型番で、この記事ではドコモ版を紹介するのだが、auでも、以下の製品名で販売されている。
- ドコモは「Galaxy S20+ 5G SC-52A」
- auは「Galaxy S20+ 5G SCG02」
対応周波数など多少の違いはあるが、基本的に同じ製品と理解して欲しい。
スペック概要としては以下の通り。
ディスプレイ | 約6.7インチ(有機EL) |
---|---|
バッテリー容量 | 4500mAh |
プロセッサ | Snapdragon 865 |
内蔵メモリ(RAM) | 12GB |
内蔵メモリ(ROM) | 128GB |
アウトカメラ | 広角:1200万画素 超広角:1200万画素 望遠:6400万画素 ToF |
インカメラ | 1000万画素 |
テレビ機能 | × |
おサイフケータイ | ○ |
急速充電 | ○ |
ワイヤレス充電 | ○ |
サイズ | 162(高さ) × 約74(幅) × 約7.8(厚み) mm |
重量 | 186g |
通信速度(受信時最大) | 5G 4.1Gbps 4G(LTE) 1.7Gbps |
通信速度(送信時最大) | 5G 480Mbps 4G(LTE) 75Mbps |
販売価格はドコモの場合「109,340円」。
ハイスペックスマホなので価格もかなり高いが、「スマホおかえしプログラム」で購入することで、2年間の支払いは「72,893円」となる。
- docomo:スマホおかえしプログラム
- au:かえトクプログラム
モデル名 | docomo | au | ||
---|---|---|---|---|
定価 | 実質価格 | 定価 | 実質価格 | |
Galaxy S20+ 5G SC-52A | 109,340円 | 72,893円 | 133,280円 | 76,475円 |
Galaxy S20とS20+の違いは?5G通信速度とToFカメラの搭載が大きな違い
繰り返しになるが、Galaxy S20とS20+は画面サイズを除き、ほぼ同一仕様となっている。
比較すると以下の通り。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | |
---|---|---|
ディスプレイ | 約6.2インチ(有機EL) | 約6.7インチ(有機EL) |
バッテリー容量 | 4000mAh | 4500mAh |
プロセッサ | Snapdragon 865 | |
内蔵メモリ(RAM) | 12GB | |
内蔵メモリ(ROM) | 128GB | |
アウトカメラ | 広角:1200万画素 超広角:1200万画素 望遠:6400万画素 |
広角:1200万画素 超広角:1200万画素 望遠:6400万画素 ToF |
インカメラ | 1000万画素 | |
テレビ機能 | × | |
おサイフケータイ | ○ | |
急速充電 | ○ | |
ワイヤレス充電 | ○ | |
サイズ | 152(高さ) × 約69(幅) × 約7.9(厚み) mm | 162(高さ) × 約74(幅) × 約7.8(厚み) mm |
重量 | 163g | 186g |
通信速度(受信時最大) | 5G 3.4Gbps 4G(LTE) 1.7Gbps |
5G 4.1Gbps 4G(LTE) 1.7Gbps |
通信速度(送信時最大) | 5G 182Mbps 4G(LTE) 75Mbps |
5G 480Mbps 4G(LTE) 75Mbps |
ディスプレイサイズが大きいので、サイズが大きくなり、重量が重くなり、バッテリー容量が増えるというのはよくあるパターン。
その他、「S20+のみの特徴」としては以下がある。
- 被写界深度を測定できる「ToFカメラ」を搭載
- 5G通信機能で高周波数帯「ミリ波」に対応している(n257(28GHz))
「ToFカメラ」については、Androidで採用事例が増えているが、「ミリ波」はあまり聞き覚えがないかもしれない。
5Gの高周波数帯「ミリ波」対応について
2020年3月から大手3キャリアで始まった「5G」サービスは、大きく分けて2種類の周波数を利用する。
名称 | 周波数帯 | 用途 |
---|---|---|
Sub6 | 6GHz未満 | 比較的エリアが広い。4G LTEの延長線上で利用する |
ミリ波 | 30GHz〜300GHz帯 | 障害物に弱いいためエリアは狭いが、スポット的にカバーする用途に使える。日本では「28GHz帯」もミリ波として使われている |
S20+は「28GHzのミリ波」に対応しているため、5Gの最大通信速度が上がっている。
日本国内において「ミリ波対応のスマホ」はまだまだ少ないので、貴重な存在とはいえるのだが、5Gエリア自体が狭すぎてメリットを感じられるのはまだまだ先になると思う。
開封レポート
簡単な開封レポートを。
「Galaxy S20+ 5G」はハイスペックモデルということもあり、パッケージも力が入っているが、世界各国で販売されるので、外箱はドコモオリジナルで、中身はなるべく共通化するという作りになっている。
蓋を開けると、本体がドーンとお目見え。
さらにその下には、アクセサリ類が入っている。
さらに別の箱があり、そこにはクリアケースなどが入っていた。
同梱品は以下。
- 本体
- AKGチューニングマイク付き高音質イヤホン(USB Type-C)
- クリアケース
- USBケーブル(CtoC)
- SIM取り出しツール
- 注意事項の説明書
- クイックスタートガイド
「Galaxy S20+ 5G」はUSB Power Delivery(USB-PD)による、急速充電に対応している。
以下の記事は「iPhone 8」での検証事例だが、USB-PDによる充電は圧倒的に早い。
しかし、本体・ケーブル・充電器全てが対応製品でなければ動かないため、100円ショップなどで販売されている安価な製品では使えないのが難点。
一式揃えたら、最低でも「4,000円」くらいするので、同梱してほしかった……。
本体をチェック。
全体的に丸みを帯びたデザイン。
四方からチェックしてみる。
上部にはSIMカードスロットがある。
なお、3.5mmイヤフォンジャックは搭載していない。
USB-C接続のイヤホンが同梱されているためそれを使うことができるが、充電しながら音楽を聴きたい場合、完全ワイヤレスイヤホンが必要になるだろう。
充電端子は「USB-Type C(USB-C)」を採用している。
ボタン類は右側に集約されている。
カメラは今や、フラグシップモデルの象徴ともいえる「4眼カメラ」。
Google「Pixel 4」、シャープ「AQUOS R5G」、Apple「iPhone 11 Pro」・「iPhone XS Max」と比較すると、圧倒的な画面の広さが分かると思う。
「Galaxy S20+ 5G」を使った感想
以降は僕の感想を中心に紹介しようと思う。
とはいえ、冒頭でも紹介したとおり「Galaxy S20 5G」とほぼ同じ仕様なので、感想もほぼ同じ。
特筆すべき点は、
大画面の割に軽いので使いやすい!
ということ。
画面が大きくなるほど「軽い」メリットを体感
僕は男性にしては手が小さい。
このため「でかいスマホ」は扱いづらく元々苦手なのだが、最近は「重いスマホ」も苦手。
これを実感したのは、「iPhone XS Max」を使っていた時だった。
ケース・保護ガラスを含めたら「250グラム」ほどになるスマホは、持っただけでずっしり重く、長時間持つと腕がつりそうになる。
むしろ今は、大きさより、重さを僕は重視しててスマホを選んでいるくらいだ。
- 理想は「150グラム」前後
- 「200グラム」を超えるスマホは選ばない
という感じだ。
そういう意味で、163gのGalaxy S20 5Gは理想的だったし、大型になっても「186g」のGalaxy S20+ 5Gは使いやすかった。
重さがあまり気にならず、素直に大画面のメリットを受けられる。
手持ちのスマホと比べたら、やはり画面の大きさは圧倒的で、ここまで大きいとコンパクトさより、「でかい画面がいい」と感じる。
2020年7月20日までの購入で完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds+」がもらえる!
ドコモ版「Galaxy S20+ 5G SC-52A」に関して、2020年7月20日の購入で「Galaxy Buds+」がもらえるキャンペーンも行われている。
いわゆる「完全ワイヤレスイヤホン」だが、Apple「AirPods」が証明したように、同一メーカーで使う方が安定性が高く、使いやすい。
このため、各社「純正イヤホン」に力を入れているのだが、「Galaxy Buds+」もとても使いやすいイヤホンだ。
- 音質は「それなり」
- Galaxyシリーズなら、ケースの蓋を開けるとペアリング開始
- 専用アプリで設定できる
- アクティブノイズキャンセリングは非対応
- 外音取り込み機能はあり
という特徴を持っており、Amazonでは「17,000円前後」で販売されている。
派手な機能はないが純正ならではの使いやすさが魅力なので、ドコモ版の購入を検討しているなら2020年7月20日までの購入がおすすめ。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
終わりに
僕は「でかいスマホ」があまり好きじゃなかった。
基本はiPhoneユーザーなので、Plus・Maxを何度か使ったことはあるが、その都度挫折したといっても過言ではない。
そう思っていたが「Galaxy S20+ 5G」は、いい意味で「でかいスマホっぽくない」。
- 画面が大きいスマホを使いたい
- でかいのは我慢できるが、重いのは嫌
という方は、是非使ってみて欲しい。
サムスン「Galaxy S20+ 5G」を購入する
シャープ「Galaxy S20+ 5G」はドコモ、auで販売されています。
ドコモ・au版はSIMロックされていますが、条件を満たせば「SIMロック解除」可能です。
キャリアで購入するなら、契約事務手数料が「無料」のオンラインショップがおすすめ!
モデル名 | docomo | au | ||
---|---|---|---|---|
定価 | 実質価格 | 定価 | 実質価格 | |
Galaxy S20+ 5G SC-52A | 109,340円 | 72,893円 | 133,280円 | 76,475円 |
Androidのおすすめモデル
Androidは様々なメーカーが販売していますが、日本で人気が高いのは長らくSONY「Xperia」・シャープ「AQUOS」・サムスン「Galaxy」の3本柱でした。
しかし近年は、中国メーカーの進出が増え、安くて高性能な高コスパモデルが増えたので勢力図が変わりつつあります。
ハイスペックスマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 格安SIM | SIMフリー | |
Xperia 5 III レビュー記事 |
113,256円 | 121,405円 | 137,520円 | - | - |
Xperia 1 III レビュー記事 |
154,440円 | 178,000円 | 188,640円 | - | 159,500円 |
AQUOS R6 レビュー記事 |
115,632円 | - | 133,920円 | - | - |
Galaxy S21 5G レビュー記事 |
99,792円 | 118,540円 | - | - | - |
Galaxy S21 Ultra 5G レビュー記事 |
151,272円 | - | - | - | - |
ミドルクラススマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 楽天/格安SIM | SIMフリー | |
AQUOS sense6 |
57,024円 | 40,470円 | - | 39,800円 | - |
Xperia 10 III レビュー記事 |
51,480円 | 53,985円 | - | 54,000円 | - |
Xperia Ace II レビュー記事 |
22,000円 | - | - | - | - |
一緒に使いたいおすすめアクセサリ
- 画面保護シート
- USB充電器
- モバイルバッテリー
- 完全ワイヤレスイヤホン
ドコモでスマホを買うならオンラインショップがおすすめ
購入手続きはオンラインショップで行うのがおすすめです。
利用するメリットは、以下のようなものがあります。
- 24時間受付可能
- 2,750円以上の購入で送料無料
- 全手続きで事務手数料が「完全無料」
- キャンペーンが多い
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
ドコモ最新キャンペーンページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
注目の料金プラン「ahamo」・「5Gギガホプレミア」
2021年3月以降、料金プランが大きく変わります。ほとんどの方はプラン変更する価値があるので理解しておきましょう。
「ahamo」が目立っていますが、1,000円値下げされて、テザリング込みで「データ通信無制限」の「5Gギガホプレミア」はヘビーユーザー要チェックプランです
元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています