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サムスン「Galaxy A20 SC-02M」レビュー。定価2万円、法改正による値下げ制限後も「0円で売れるスマホ」の実力をチェック

Galaxy A20 SC-02Mレビュー

0円で買えるスマホが欲しい

2019年10月の改正電気通信事業法施行にともない、通信キャリアの料金プランと端末値引きが大きく変わった。

  • 通信料と端末料金のセット割を禁止し「分離プラン」が義務化
  • 2年縛りの違約金を1,000円未満とする
  • 端末値引きを「2万円まで」に制限する

分離プランの導入によって多少通信料は安くなり、2年縛りの違約金が安くなったので、通信キャリアの乗り換え(MNP)はやりやすくなった。

しかし、携帯キャリアは「dカード」など自社クレジットカード、「dポイント」など共通ポイントにより囲い込みを進めており、乗り換えが活発になる気配はない。

それもそのはず、乗り換えの動機は「端末値引き」のはずなのに、それすら縛ったので矛盾した政策になっている

そんななか、携帯キャリアは「0円スマホ」の復活のための仕掛けを用意した。

定価2万円のスマホ

通常の製品は価格をある程度決めた上で、他社製品との差別化ポイントなどを考えると思うが、価格ありきで生まれたある意味珍しいスマホだ

チー
割引が2万円までに制限されたので、定価2万円のスマホなら「0円」で販売できるというロジック

この記事では、サムスン「Galaxy A20 SC-02M」に関して以下を紹介しようと思う。

  • Galaxy A20の特徴
  • Galaxy A20の良いところ・イマイチなところ

この記事の掲載内容は、2021年1月4日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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Galaxy A20の概要

Galaxy A20

サムスン「Galaxy A20 SC-02M」は、2019年11月1日に2019年冬モデルとして発売した。

  • 春にフラグシップスマホの「Sシリーズ」
  • 秋にファブレットの「noteシリーズ」

を発売するサムスンは、フラグシップスマホに力をいれるメーカーで、日本市場でミドルクラスは手薄だった

ドコモでは「Galaxy Feelシリーズ」を発売していたが、他キャリアではフラグシップスマホして発売しておらず、Galaxyシリーズは高いというイメージを持っている人もおおいかもしれない。

Galaxy Note10+ SO-01Mレビュー

そんなイメージをくつがえす「2万円」という価格はかなりインパクトがあるが、冒頭にも書いたとおり、2万円という価格は日本市場のスマホ販売方式にマッチするために設定されたもの

つまり、「日本専売モデル」だし、価格から逆算された仕様なので、いろんな機能が「割り切られている」。

なお、「SC-02M」はドコモ向けの型番で、この記事ではドコモ版を紹介するのだが、他社でも、以下の製品名で販売されている。

対応周波数など多少の違いはあるが、基本的に同じ製品と理解して欲しい。

スペック概要としては以下の通り。

ディスプレイ 約5.8インチ(液晶)
バッテリー容量 3000mAh
プロセッサ Exynos 7884B
内蔵メモリ(RAM) 3GB
内蔵メモリ(ROM) 32GB
アウトカメラ 800万画素素
インカメラ 500万画素
テレビ機能 ×
おサイフケータイ
急速充電
ワイヤレス充電 ×
サイズ 150(高さ) × 約71(幅) × 約8.1(厚み) mm
重量 151g
LTE通信速度(受信) 最大262.5Mbps
LTE通信速度(送信) 最大50Mbps

販売価格はドコモの場合「21,384円」。

ミドルクラスのスマホの中でも、かなり安い部類に入るため、どこで購入しても価格はそれほど変わらない。

定価で比較すると以下のようになる。

モデル名 販売価格
docomo au UQ mobile
Galaxy A20 SC-02M 21,384円 22,000円 11,880円

大手キャリアが展開している、実質価格が安くなる購入方式(スマホおかえしプログラムなど)の対象でもないため、基本的には定価販売

チー
見事に税込22,000円以内となっているあたり、清々しさすらある(笑)
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  • 公式ショップだから安心して購入できる
  • 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能

Galaxy A20は新品でとにかく安いモデルが欲しい方におすすめ

Galaxy A20 SC-02Mは0円スマホになるために生まれたスマホ

繰り返しになるが、Galaxy A20は2019年10月以降「端末値引きが2万円まで」と制限され、値引き金額から逆算されて誕生した端末だ

このため、スペックなどがかなり割り切られているのだが、そこを指摘するのはナンセンスだと思う。

  • 全体的に「チープ」な作り
  • カメラは800万画素
  • 指紋認証が搭載されていない(顔認証には対応)

この辺りは手に持っただけでも感じるわけで、スペックだけを単純比較すれば、中古スマホや海外メーカーのSIMフリー版を買う方がよいかもしれない。

それができる人に「Galaxy A20」はツッコミどころが多すぎる。

Galaxy A20をおすすめする人は明確。

Galaxy A20をおすすめする人
  • 新品のスマホが欲しい人
  • 携帯キャリアで購入できる安心感を重視している人

この2パターンだろう。

このため、いわゆるガジェットヲタクなど、「分かっている人」は購入者として想定されていない

チー
Galaxy A20はオンラインショップではなく、店頭で売れる端末になると思います

開封レポート

Galaxy A20のパッケージ Galaxy A20のパッケージ裏面

簡単な開封レポートを。
Galaxy A20は価格重視のスマホということもあり、簡素なパッケージ。

ロゴが登場

蓋を開けると、ロゴが登場し、

本体が登場

それをとると本体がドーンとお目見え。

終了!(笑)

本体がお目見え

同梱品は以下。

Galaxy A20の同梱品
  • 本体
  • 注意事項の説明書
  • クイックスタートガイド
  • SIM取り出しツール(試供品)
Galaxy A20の同梱品
チー
ケーブルも充電器もない割り切った構成
Galaxy A20本体前面 Galaxy A20本体背面

本体をチェック。

全体的に丸みを帯びたデザイン、思ったよりはスリムに見える。
四方からチェック。

上部

ハイスペックモデルでは少なくなった、3.5mmイヤフォンジャックを搭載しており、完全ワイヤレスイヤホンがなくても音楽を聴くことができる。

下部

充電端子は「USB-Type C(USB-C)」を採用している。

左側面 SIMカードスロットはmicroSDと共用

左側面にはSIMカードスロットとストラップホール。

チー
ストラップホールが付いてるあたりも、日本専売モデルという感じがする!
右側面

右側面にボタン類を集約している。

iPhone 11 Proと比較
左:Galaxy A20
右:iPhone 11 Pro

iPhone 11 Pro」と比較すると、サイズ感はほぼ同じであることがわかる。

「Galaxy A20」のここが凄い!

Galaxy A20 SC-02Mレビュー

以降は僕の感想を中心に紹介しようと思う。

僕が触ってみて「Galaxy A20」の良いなと思ったポイントは、以下の4点だ。

Galaxy A20のよいところ
  • それなりに使えるカメラ
  • 指紋認証はないが顔認証に対応している
  • おサイフケータイ(Google Pay)に対応している
  • 急速充電(USB-PD)に対応している

それなりに使えるカメラ

シンプルなカメラ

Galaxy A20のカメラはシンプルな構成となっている。

シングルカメラ

シングルカメラなので、設定項目としていじる項目が少ない。

ややこしい機能がないので、アプリを起動して撮るだけ。画素数などはハイスペックモデルと比較すれば劣るが、ちょっとした用途には十分だろう。

Galaxy A20の風景撮影 Galaxy A20の食事撮影2 Galaxy A20の食事撮影

明るい場所での風景や食事の撮影は、特に画質的に劣っている感じはしない。

Galaxy A20の夜景撮影 Galaxy A20の夜景撮影2

しかし、夜景になるとハイスペックモデルとの性能差が出てくる感じだ。

チー
派手な機能はないけど、十分使えます
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指紋認証はないが顔認証に対応している

生体認証は顔認証

近年のスマホは生体認証を必ず搭載している。

フラグシップモデルの「Galaxy Note10+」は顔認証と画面内指紋認証センサーのハイブリッド構成だが、Galaxy A20は指紋認証センサーを搭載していない

そのかわりiPhoneでいう「Face ID」に相当する、顔認証に対応している。

顔認証の登録

スペック的に割り切られたスマホとはいっても、自撮り文化がある以上、フロントカメラは省けないし、フロントカメラがあれば「顔認証」は搭載できる

チー
顔認証はコストを抑えたスマホでも搭載できるメリットがあるんだ!

こんなことに気づかされた。

実際使ってみても、フラグシップモデルの「Galaxy Note10+」と比較して認証が遅いと感じることもなく、快適に使える。

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おサイフケータイ(Google Pay)に対応している

Google Payに対応している

この辺りは、価格の安いスマホでまずカットされる機能だ。

しかし、日本ではようやくキャッシュレス決済を政策としても推進しようとしており、2万円のスマホとしては珍しく「おサイフケータイ(Google Pay)」に対応している

  • iD
  • QUICPay
  • Suica
  • nanaco・WAONなど流通系電子マネー

が利用できるので、是非使ってみて欲しい。

Google Pay
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急速充電(USB-PD)に対応している

USB-PDの急速充電に対応している

最後が充電機能について。

近年のスマホはバッテリーが大容量化しており、従来の充電方式では時間がかかりすぎるため、「USB Power Delivery(USB-PD方式)」の急速充電に対応するスマホが増えている。

iPhoneは「iPhone 8」以降対応しているし、Androidも「Pixel 3」など対応製品が増えているが、安価なスマホでは非対応モデルも多い。

しかし、「Galaxy A20」はUSB-PDによる急速充電に対応しているので、特に外出先の充電には便利だ。

チー
USB-PDでの充電は、充電器・ケーブルもセットで揃えないといけませんが、どうせ買うなら対応製品を買いましょう
USB-PD
iPhone・Macで使いやすいUSB充電器のおすすめ
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「Galaxy A20」のここがイマイチ

Galaxy A20 SC-02Mレビュー

Galaxy A20」を使って、イマイチと感じた点ももちろんある。

ただ、繰り返しになるが値段ありきのスマホなので、割り切った仕様になっていることが原因なので、価格のわりに欠点はすくない

感じたことをまとめると、以下のような感じだ。

Galaxy A20のイマイチなところ
  • ケーブル・充電器が同梱されない
  • 値段なりの質感で、高級感にとぼしい
  • ワイヤレス充電に非対応

ケーブル・充電器が同梱されない

Galaxy A20の同梱品

「Galaxy A20」の充電端子はAndroidでは主流となった「USB Type-C(USB-C)」が採用されている。

しかし、増えたとはいえ、Androidで長年主流だった「micro-USB」と比較すれば普及率は低く、持ちあわせていない人も多いだろう。

「Galaxy A20」の購入にあたっては、最低でもUSB-Cケーブルの購入が必要になるので、その点は注意して欲しい。

チー
「USB-PD」の急速充電に対応しているので、ちょっと高くなるけど買うなら対応製品にしましょう
iPhone・Macで使いやすいUSB充電器のおすすめ

値段なりの質感で、高級感にとぼしい

質感は安っぽい

「Galaxy A20」は安価なスマホなので、素材がチープ。

アルミニウムやガラスなどの方がやはり高級感があると感じるが、そこは突っ込まない約束かなと……。

値段が安いのだから当たり前だが、ハイエンドスマホと比較すると「チープに見える」ことは覚悟しておいた方がいい。

ワイヤレス充電に非対応

ワイヤレス充電に非対応

iPhone・Android関係なく、今やワイヤレス充電に非対応のスマホはかなり少なくなってきた。

急速充電規格も整備され、普及速度が上がってきているが、「Galaxy A20」は非対応

ミドルレンジなので仕方ないと言われたらそうだが、納得するしかない。

終わりに

Galaxy A20 SC-02Mレビュー

分離プラン」と「端末値引きの制限」が始まった2019年10月以降、スマホの売れ筋は5万円以下のミドルクラスに変わった。

日本ではハイスペックモデルばかり発売していたサムスンが、国内最安値のスマホを発売するのは、市場構造の変化が理由だろう

しかし、国(総務省)の指導により、端末値引きが縛られるというのは、健全でないと僕は思う。

「Galaxy A20」は価格のわりによいスマホだが、歪んだ構造の中で生まれた製品は、日本専売モデルになるし、メーカー・キャリア・ユーザーの中で誰が喜ぶ端末なのだろうと考えてしまうからだ。

近い将来ルールが変わって欲しいと思いつつ、「Galaxy A20」という端末が市場に与えたインパクトは大きい。

合法的に0円で売れるスマホ

いろんな意味で、日本のスマホ業界を占うスマホだと思う。

チー
思った以上によくできてるので、一度触ってみてください!
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シャープ「Galaxy A20」はドコモ、au・UQ mobileで販売されています。

ドコモ・au版はSIMロックされていますが、条件を満たせば「SIMロック解除」可能です。

キャリアで購入するなら、契約事務手数料が「無料」のオンラインショップがおすすめ!

モデル名 販売価格
docomo au UQ mobile
Galaxy A20 SC-02M 21,384円 22,000円 11,880円

Androidは様々なメーカーが販売していますが、日本で人気が高いのは長らくSONY「Xperia」・シャープ「AQUOS」・サムスン「Galaxy」の3本柱でした。

しかし近年は、中国メーカーの進出が増え、安くて高性能な高コスパモデルが増えたので勢力図が変わりつつあります

チー
当ブログではドコモ版の最新モデルを中心に、数多くの機種をレビューしているので、参考にしてみてください!
販売価格は「ドコモオンラインショップ」など、キャリア公式オンラインショップの価格です

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チー
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