docomoの接続料とMVNOの関係とは。事業リスクの大きいMVNOは今後撤退も増えるかもしれません

2014年から一気に普及してきたMVNO。
今や、家電量販店などでSIMを販売しているのを見かけるのも珍しくないが、それはここ1年弱でGB単位での通信単価が劇的に下がったからだ。特に昨年度は大きく下がったと言われている。

つい2年ほど前まで、1,000円以下で使えるサービスと言えば、128kbpsで使い放題とか、1日30MBまで高速通信可能ってものだったが、今や同じ値段で2〜3GB程度の通信が出来てしまう。そこまで下がってきたのは、回線を提供するMNOであるdocomoがMVNOに請求する接続料が毎年値下がりしていたから。

この接続料(ドコモ卸定額通信料)の見直しが行われるのが年度末で、ここから来年度以降のMVNO動向が何となく読めたりするわけだが、この内容が徐々に見えてきた。

MVNO大手IIJが業績予想を下方修正した理由

昨日発表されたIIJの業績予想の発表。ちなみにIIJは、MVNOで「IIJmio」というサービスを提供する、MVNO最大手と言える業者なのだが、ここが業績予想を下方修正した。

理由は、docomo回線の接続料(ドコモ卸定額通信料)の低減率が予想よりも下回っていたというもの。
この接続料というのは年度末に確定し、その後一般向けにも公開されるのだが、関連業者には既に開示されているのだと思う。そしてこの料金は、当年度(今で言うと2014年度)の料金なので、大半は既に利用者が支払い済みの料金からMVNOがdocomoに支払うことになる。

MVNO業者としてはこれが予想よりも高いもので、それが利益を圧迫してしまったという形と言える。これを見て、MVNO(格安SIM)ビジネスは難しいなぁと思わずにはいられなかった

接続料が見えないままサービスを提供する、MVNO(格安SIM)事業のリスク

前述のように接続料は当該年度末に確定する。つまり、確定するまでは予想で原価を計算し、サービスを提供する事になる。

前年より上がることは現状無いので、どれだけ下がるかがポイントになるわけで、それがサービスの差別化に繋がる。利用者的には、料金が下がったり、同じ料金で通信出来る容量が増えたりするわけだ。この予想が外れたら、今回のように業績に大きな影響を与えてしまう。

かといって、既に乱立の様相を呈しているMVNOサービスにおいて、他社がサービスを改定すれば、それに追随せざるを得ない事情もある。事実、先日IIJmioがデータ通信量を増やすという形で値下げを発表したが、大半の業者は横並びで追随した。

ただ、それも厳しいと考えている業者もいるようで、例えばBIGLOBEは繰り越しサービスを発表するなど、

各社何とか差別化しようと必死なんだなぁと思う。MVNOは参入が簡単と言われるだけに、料金くらいしか差別化の要素がなく、厳しい舵取りになっているのだろう。

終わりに

今年辺り、そろそろ料金競争について行けなくなり、撤退する業者・業者同士の合従連衡が増えてく気がしてならない。それ自体はユーザーとしてはどうぞご自由にという感じだが、逆に業者の選定はしっかりやらないといけないのだなと改めて思った。

従来MVNO(格安SIM)は 契約期間の縛りがないデータ通信のみの利用が中心 だったのだが、最近は音声契約が増加し 1年程度の契約縛りが発生している 。また、格安スマホとセットになり、docomoなどの大手キャリアと同じような 実質0円、2年縛り も出てきている。

縛りを設けると、利用する側としてもサービスが安定的に提供される必要があるわけだが、今後は 事業の継続性 も、MVNOの選び方としてポイントになるかもしれない。

そういう意味で、NTT系を選ぶのが無難だろうなと思った。

お勧めMVNO

2016年12月現在では以下のMVNOがお勧めです。
  • DMM mobile
    MVNO最大手であるIIJmioと同じ回線で、通信量が1GBからとより安価に始められます
  • OCN モバイル ONE
    NTT系列の安心感が魅力。通信速度が低下しても回線増強がわりと早いです
  • mineo
    MVNOはdocomo回線を使うものが多いですが、au系を使うならここ。キャンペーンも充実しています。
  • ぷららモバイルLTE
    速度が3Mbpsに制限されますが無制限に通信出来る事が最大の魅力です

MVNO(格安SIM)の感想・注意点・コラムの一覧

SPONSORED LINK