- 携帯・スマホの料金を安くしたい
- 話題の格安SIMに移りたいが、どれがいいかよく分からない
こういう相談をリアルな友達からよく受ける。
理由は僕が、ガジェット系ブログや岡山スマホユーザー会運営するなど、ガジェット・モバイルサービスに詳しいと思われているからだ。
僕のメイン回線はドコモ。
そして、サブ回線としていくつかの格安SIM(MVNO)は確かに契約しているが、格安SIMの選択は、詳しい人でも非常に難しい。
ただ、いくつかの条件に合致すれば、初心者におすすめの格安SIMがある。
auのサブブランド『UQ mobile』
だ。
その理由を紹介しようと思う。
おすすめポイントは、スピードとSIMを挿すだけで使える『手軽さ』だ。
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UQ mobile(ユーキューモバイル)とは
UQ mobileは、UQ WiMAXを運営するUQコミュニケーションズ株式会社が提供する、格安SIM(MVNO)サービスの総称だ。
そして、UQコミュニケーションズ株式会社は、auを運営するKDDIグループの通信事業者となる。
筆頭株主もKDDI株式会社ということで、限りなくauに近い会社だ。
このため、UQ mobileは格安SIM業者としては珍しいau系になる。
au回線を提供する代表的な格安SIMは主に上記業者だが、グループ企業である事がサービス面にも影響を与えていると感じることが多々ある。
ちょっと意地悪な見方をすれば、『えこひいき』されていると感じるわけで、これは競合他社から見れば営業妨害だろう。
しかし、利用者からみればメリットに変わる。
- 大手キャリア並みの通信速度でも、月3,000円以下で使える
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UQ mobileと他社au系格安SIMサービスとの違い
UQ mobileと他社au系格安SIMサービスとの違いは主に5点ある。
- SIMカードデザインがオリジナル
- プロファイル設定不要で回線に繋がる
- アンテナピクトがUQ mobileオリジナル
- 通信速度が速い
- キャリアメール(有料)が使える
1つずつ解説する。
SIMカードデザインがオリジナル
UQ mobileが他の格安SIMサービスと異なる点は、SIMを手にした瞬間から感じる。
これがUQ mobileのSIMカードだ。
※マルチSIM
お気づきだろうか?
UQ mobileのロゴがデカデカとプリントされていること
に。
かつての格安SIMはdocomo回線やau回線を利用するため、利用する回線の提供元(今回ならau)と同じSIMだった。
ところが、2024年現在としては、docomo系格安SIMは、
このように真っ白なSIMとなっており、差別化されている。
au系も2024年現在、専用SIMが届く。
格安SIMのサービス名がプリントされているのはUQ mobileだけ
なので、この地点で既に違う。
プロファイル設定不要で回線に繋がる
ドコモなどの大手キャリア(MNO)と、格安SIM(MVNO)を利用する上で、地味だが大きな違いは、プロファイル(APN設定)の要否だ。
SIMを挿入したら、すぐに使える
これが当たり前と思っていないだろうか。
大手キャリアしか使ったことが無い方は、あまり意識することはないと思うが、格安SIMはそうではない。
『APN設定』と呼ばれるものが必要だからだ。
- AndroidはAPN設定を『手打ち』(スマホに組み込まれてることもある)
- iOSはAPN設定が記述された、プロファイルをインストール
しなければ、通信回線に接続出来ない。
モバイルサービスやスマホに詳しい人なら、それほど抵抗はないものの、初心者にはこれが一番分かりづらい。
なのだが、UQ mobileは一部端末のみだがプロファイル設定が不要だ。
つまり、SIMを挿したらすぐ使えるという、大手キャリアと同じ利便性を有している。この『手軽さ』は大きいと思う。
プロファイル設定不要な端末
ただ、この強みは流石にどの端末でも、というわけにはいかない。
対象機種が限定されている。
2024年12月の端末として、iPhone系は自社が取り扱っているモデルだけとなっている。モデル名 | プロファイル設定の要否 | |
---|---|---|
Y!mobile | UQ mobile | |
iPhone 5s | ○ | × |
iPhone 6 | × | |
iPhone 6s | ||
iPhone SE(第1世代) | ||
iPhone 7 | ||
iPhone 8 | ||
iPhone X | ○ | |
iPhone XS | ||
iPhone XR | ||
iPhone 11 | ||
iPhone 11 Pro | ||
iPhone 12 | ||
iPhone 12 Pro | ||
iPhone 13 | ||
iPhone 13 Pro | ||
iPhone SE(第2世代) | × |
Androidに関しては、UQ自身が販売しているモデルを中心にAPN設定不要なモデルがある。
お手持ちの端末のAPN設定要否は、以下のページで確認して欲しい。
結構したたかなラインアップだと思う。ポイントは、
- UQが販売しているモデル
- 本体のauが販売する最新モデル・フラグシップモデルは対象外
ということだ。
ちなみに、2024年12月時点での最新モデル、「iPhone 11 Pro」でも利用は可能だ。
ただし、iPhone 6sなどのようにSIMを挿しただけではだめで、
プロファイルのインストールが必要となる。
ただし、SoftBank・docomo版を利用する際は、SIMロック解除が必須だ。
アンテナピクトがUQ mobileオリジナル
一部端末では、プロファイルインストール不要で、SIMを挿すだけで使えるのが魅力であることは、前述の通りだが、この時、
アンテナピクトも『UQ mobile』と表示される
格安SIMを1度でも利用したことがある方ならご存じとは思うが、スマホに表示される通信事業者名は、例えば契約した格安SIMが楽天モバイルであったとしても、
楽天モバイルとは表示されず、『docomo』と表示される
これこそが、格安SIMがMVNO(『仮想』移動体通信事業者)と呼ばれる理由の1つだ。
ところがUQ mobileは自身のサービス名が表示される。
SoftBankのサブブランドである「Y!mobile」は実現しているが、Y!mobileは格安SIMを前面に打ち出していないので、UQのみの特色と言える。
つまり、UQ mobileは、大手キャリアのサブブランドでありながら、他の格安SIM業者と同じ価格帯でサービスを売っている。
ちょっと反則に近い存在なのだ。
ただ、逆に言えば安くて、本家au同等のサービスレベルが期待できるとも言える。
通信速度が速い
価格は安いが、本家のau同等のサービスレベルが期待できる何よりの証拠は、通信速度だと思う。
大手キャリアと比較して、格安SIM最大の欠点といえるのは、多くの人がスマホを触り、通信が混雑する場所・時間帯の速度低下が著しいことだ。
- コンサート、祭りなど大人数が集まる場所
- 平日昼間のランチタイム
- 朝夕の通勤ラッシュタイム
例えば上記のようなシーン。
まあこれも、随時回線増強などを行っているため、時期や場所にかなり依存する面があるのだが、ピークタイムの通信速度は遅くなりがちという傾向は間違いない。
ところが、UQ mobileは確かに遅くなるものの、ストレスを感じるほど遅くならない。
以下は、2017年10月に不定期でスピードチェックを行った結果だが、
平日12時〜13時で数10Mbpsのスピードが出る格安SIMは少ないのに、UQ mobileは普通に早い。
1Mbpsを下回るほどの、著しい速度低下はなかった。
- 音楽を聴く
- TwitterなどSNSを見る
- ブログを読む
程度の用途であれば、3Mbps程度あればそれほどストレスを感じないことが多いのだが、十分過ぎる速度だ。
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UQ mobileを使った感想
実際、UQ mobileは3ヶ月ほど契約し、サブスマホのiPhone SEで使い続けているが、
遅くて使い物にならないと思った事がない
これは凄いことだ。
ちなみに、同時に車載スマホとして契約しているnuroモバイルは、一時期遅かったが、
2017年10月時点ではかなり早くなっている。
だが、体感的にはUQ mobileの方が早く感じる。かなり主観的な感想だが、UQの方がデータがスムーズに流れる印象がある。
メイン回線であるdocomoと比較しても、遅いと感じることがない。
UQ渋谷のど真ん中で、こんなスピードでるのか
すげーな pic.twitter.com/VZ66EF7ldm
— チー@岡山のわーしっぷ (@ktoi_chi) 2017年9月16日
渋谷など大都会のど真ん中でも、ストレスを感じないし、
大手キャリアと同じ感覚で使える
というのが最大の魅力だと思う。
SMSオプションも無料
また、小さなことだがdocomo系格安SIMでは、100~200円程度の有料オプションである『SMSオプション』が無料となっている。
これは、au回線特有の現象で、UQ mobileのみの特徴ではないのだが、嬉しいところだ。
以前に比べたら、因果性は薄くなったが、
- SMSがないとアンテナピクトが立たない
- SMSありの方が、LTEを掴みやすい
という時期があり、LINE目的では無く、通信の安定化という意味でも、なるべくSMSオプションは付けた方がよいと思っている。
格安SIMを使う人は、通信費を少しでも安くしたい人が多いので、100円程度でも節約できるのは嬉しい。
キャリアメール(有料)が使える
また、他の格安SIMにないサービスとして、キャリアメール(docomo.ne.jpなどのドメインのメール)を提供していることがある。
スマートフォンが普及し、以前より利用する機会は減っているだろうし、実際僕は全く使っていないが、それでも必要と言う人は多い。
特に大きなものは、ドメインの信頼性で、メアドを1つか持っていないというような方は、取得しておいて損はないと思う。
月額200円の有料サービスだが、価値はあるだろう。
メール機能としては、
区分 | 内容 |
---|---|
料金 | 月200円 |
自動受信 | ○ |
メールサイズ | 最大3MB/通 |
サーバ保存期間 | 30日間 |
添付ファイル | ○ |
絵文字 | ○ |
迷惑メールフィルタ | ○ |
というような内容で、本家auのメールとほぼ同じサービスと言える。
キャリアメールが必要と思っている方には、UQ mobileは格安SIMの中で数少ない、選択肢になることを知っておこう。
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UQ mobileの欠点は?
こんな感じで、UQ mobileはいわゆる格安SIMにカテゴライズされながら、本家auとほぼ同じ水準サービスを提供するという反則的な存在なのだが、やはり欠点はある。
だが、この欠点を見ると、
親会社との差別化という意図も見えてくる
欠点は大きく分けると3点。
僕はiPhoneユーザーなので、どうしてもApple製品の話が中心になってしまうのだが、
- 最新モデルのiPhoneは公式サポートから外れている
- 料金プランに、大容量通信プランが存在しない
はUQ mobileの欠点だと思う。
最新モデルのiPhoneは公式サポートから外れている
これは前述の通りなのだが、SIMを挿すだけで使えるUQ mobileの特徴は、一部端末のみとなっている。
モデル名 | プロファイル設定の要否 | |
---|---|---|
Y!mobile | UQ mobile | |
iPhone 5s | ○ | × |
iPhone 6 | × | |
iPhone 6s | ||
iPhone SE(第1世代) | ||
iPhone 7 | ||
iPhone 8 | ||
iPhone X | ○ | |
iPhone XS | ||
iPhone XR | ||
iPhone 11 | ||
iPhone 11 Pro | ||
iPhone 12 | ||
iPhone 12 Pro | ||
iPhone 13 | ||
iPhone 13 Pro | ||
iPhone SE(第2世代) | × |
それ以外のモデルは、プロファイルを個別にインストールすれば使える状態。
しかし、UQ自身としてあまりアピールはしていない。
公式にサポートすれば、au本体の売上げに影響がありそうということで、意図的にサポート対象から外しているのではないかと深読みできる。
料金プランに、大容量通信プランが存在しない
UQ mobileは安価に利用できる、月980円で3GBまで通信出来る『データ高速プラン』が一番使いやすい。
これは僕も契約しているプランで、前述の通り確かに早い。
だが、「3GBじゃなりない、10GBくらい欲しい」と思った時、それに対応するプランがない。
他社なら『10GB2,000円』くらいのプランが存在するが、UQ mobileはない
という不思議な現象が起こっている。
大容量プランの代わりに提供されているのは、500Mbpsの速度制限付き無制限プランだけだ。
より大容量のプランは、Y!mobile対抗と思われる「スマホプラン」があるが、これは通話もセットとなっている。
電話はいらない、高速・大容量通信だけ欲しい
という需要には答えてくれない。
UQ mobileのプランを簡単な表にすると以下のようになる。
- 格安SIMとみるか
- auのサブブランドとみるか
判断が分かれる部分だが、僕は前者の視点でUQ mobileを契約したので、もう少し柔軟性は欲しかった。
UQ自身としては、auのサブブランドと位置付けているのだと思う。
実際の支払はどれくらい安いのか?
とはいえ、UQ mobileはとにかく安い。
3GBとはいえ、たった1,000円でauと遜色ない回線が手に入るメリットは大きい。
繰り返しになるが、僕のメイン回線はドコモだ。
だが、いざという時のバックアップ回線として、ドコモ以外を持っておく価値はあると思っていて、そのためにUQ mobileを契約した。
安く維持出来るに越したことはない。
初月の利用料は日割りで、新規契約事務手数料が発生し『4,028円(税込)』
以降の月額利用料は『1,061円(税込)』。
- データ通信量の繰越
- 高速通信と低速通信の切り替え(専用アプリを使用)
など他社が提供している機能もちゃんとあり、子供向けネットワークフィルタリング機能まで無料で付帯する(他社はほぼ有料)。
恐ろしくコスパの高い格安SIMだと思う。
UQ mobileをおすすめしたい人
というわけで、UQ mobileのメリット・デメリットを説明してきたが、僕が思うUQ mobileの契約におすすめな人は、以下のようなタイプだ。
- 子供用に安価な回線を契約したい
- iPhone 5s・SE・6・6sを所有しており、残債なし
- 通信回線をとにかく安くしたい
- 自宅には固定回線とWi-Fiがあり、月のデータ通信量は多くない
- APN設定などややこしい設定が苦手
- キャリアメールが使いたい
この中に合致するなら、検討する価値があると思う。
ただ、これはUQ mobileに限らず、他の格安SIMについても言えることだが、
- スマホの本体代金を分割支払している、大手キャリアの利用料
- 通信費のみの、格安SIM利用料
を、同じ天秤にかけて比較しては絶対にダメだ。
料金を比較する場合、ドコモなら月々サポートなどの端末費用を除いて、通信費を比較し、契約のメリットがあるかを検討して欲しい。
基本的な考え方として、通信量が増えれば増えるほど、大手キャリアとの価格差は縮まっていく。
月7GBを超えるか否か
が1つのしきい値で、これを超える方は大手キャリアのままの方がよいケースもある。
格安SIMなら圧倒的に安くなる、とも言えないケースもあるので注意して欲しい。
- 大手キャリア並みの通信速度でも、月3,000円以下で使える
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終わりに
UQ mobileは、他の格安SIM業者からも、
親会社から、不当に安く通信帯域を仕入れているのでは
と指摘されたこともあり、他社がうらやむサービスを提供していると言われていた。
その噂を信じて僕は契約したわけだが、格安SIMを過去に何社か契約した経験と比較して、
圧倒的に高品質
と感じた。
「安くて早い」なんて回線は存在しないと思っていたが、UQ mobileはそれに該当する。
格安SIMとしては反則レベルの通信品質
は、利用する価値があると思う。
特に古いiPhoneを使っている方には、強くおすすめしたい格安SIMだ。
- 大手キャリア並みの通信速度でも、月3,000円以下で使える
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UQ mobileを契約するなら、オンラインストアがおすすめ
購入手続きはオンラインストアで行うのがおすすめです。
他の格安SIMと比較した強みは、以下のようなものがあります。
- 格安SIMなのに、通信品質がau回線と同等で混雑しない
- 通話プランが柔軟で、通話をあまり利用しない人には安い
- 余ったデータ容量を翌月に繰り越しできる
- 家族割で家族全体の通信費を削減できる
- 【オンラインショップ限定】SIMのりかえ特典
オンラインショップでSIMのみのりかえ契約で最大10,000円相当をau PAYにキャッシュバック! - 【オンラインショップ限定】Android端末割引
オンラインショップからのお申込みでAndroid端末が割引! - 【オンラインショップ限定】iPhone端末割引
オンラインショップからのお申込みでiPhoneが割引! - au Certified
auが認定した、高品質のリユーススマートフォンが手に入る!
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通話をよく使うなら、Y!mobileも視野に入れてみよう
Y!mobileは以下のような人におすすめです。
- よく通話を利用する人
- Softbank光もしくはSoftbank Airを利用している人
- PayPayを利用している人
- 大手キャリア並みの通信速度でも、月3,000円以下で使える
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UQ mobileとY!mobileの違いを、通話料金・データ通信・キャンペーンの観点から徹底比較し、それぞれに向いている人について解説しているので、以下の記事も合わせてご覧ください。
初心者向け「格安SIM」への乗り換えガイド
通信料の節約を目的に、大手キャリアから格安SIMへの乗り換える方が増えてきましたが、安いなら安いなりの理由があります。
ガイド記事では、スマホ初心者だったパパンダさんが、実際に体験したことを詳しく解説しています。
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