iPad Air 2(SIMフリー)の購入以来、いくつかのMVNOを色々試している。
MVNOはIIJmioで3社目なのだが、使う中でやはり大手キャリア(MNO)の回線とは随分違うんだなと感じた。1つは特に平日ランチタイムなどピークタイムの通信速度。
もう1つは、データ通信契約におけるSMS(ショートメッセージ)オプションの扱いだ。
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SMSオプションとは何か。またSMSの目的とは
MVNOはサービス開始当初、データ通信専用SIMが中心だった。
具体的な利用用途としては、タブレット(特にiPad)で使うという需要が多かったように思う。
データ通信専用端末ではSMSはそれほど必要とされない。
何故なら、電話を使わないのでそもそも電話番号に紐尽くサービスを利用する意識が薄いし、端末としてもそんな考慮がほぼないからだ。
データ通信専用SIM=MVNO
だった時代は確かに存在したが、2013年辺りから大手キャリア(MNO)とほぼ変わらないサービスを開始するようになっていく。
- 2013年にSMS対応SIMが登場
- 2014年に音声通話可能なSIMが登場
という感じで、2014年がある意味MVNO元年とも言える。
というのも、音声通話とMNPに対応したことから、大手キャリアを契約していた顧客が、MVNOに切り替えてきたからだ。
大手キャリアのSIMはデータ通信と音声対応の2種類だが、MVNOは、
- データ通信専用SIM(SMSなし)
- データ通信専用SIM(SMSあり)
- 音声通話対応SIM(SMあり)
の3種類となり、基本料金は下に行くにつれて高くなって行く。
SMSを利用できるメリットの1つは、、LINEなど電話番号の登録が必須で、その本人確認としてSMSが利用されるサービスが利用可能となること。
そういうサービスを必要としない人は、SMSオプションは料金が高くなるだけなので、契約しない人も多い。実際僕もそうだった。
だが、SMSオプションを契約するメリットはそれ以外もある。
SMSオプションを付与するメリット
SMSオプションを付与するメリットは大きく分けて2つある。
- アンテナピクトがほぼ確実に表示される
- LTE網への接続が早い
この2つだ。
アンテナピクトがほぼ確実に表示される
2017年現在はVoLTE(LTE通信で音声通話を実現するサービス)が主流となっている。
この事で特にMVNO回線をiPhoneで利用する場合、ほぼ確実にアンテナピクトが表示されるというメリットが生まれた。
実は、VoLTEに対応していないiPhone(iPhone 5s以前の端末)の場合、SMS非対応のMVNOのSIMを挿すとアンテナピクトが表示されないという現象が存在した。
これは通信サービスの仕組み上発生していた事象で、
- 通信そのものは可能
- データ通信専用端末(タブレット)では発生しない
というもの。
アンテナピクトが見えないと、特に圏外になったときに分からないのでかなり不便で、これを解消する方法がSMS対応SIMを利用することだった。
2017年現在はiPhone 6発売から3年以上経過し、VoLTEサービスも一般的になったため、データ通信専用SIMでピクトが立たない現象はほぼ見かけないのだが、実はSMS非対応SIMの場合は3Gに落ちると今でも発生する。
スマートフォンでMVNOを利用する場合は、SMSオプションを付与した方がよいと思う。
LTE網への接続が早い
もう1つSMSオプションを付けることのメリット。それはLTE網への接続が早いということだ。
これ大手キャリアしか利用したことが無い方にとって、驚く話かもしれないが、MVNOのデータ専用回線は、
LTEに繋がるのが非常に「遅い」
IIJmioの公式サイトでは、僕が利用していたiPad Air 2に関して「データ専用SIMでは通信の確立に時間が掛かる、またはLTEの接続が不安定になる場合があります」という記載がある。
これが思いのほか曲者だ。
記載の通り、確かに通信の確立に時間が掛かるという現象が発生する。
具体的には、SIMを挿すと数十秒で3Gへの接続は確立され、データ通信は可能となる。が、LTEへの接続はそこから数分〜数十分かかる。
今までだと平均10分くらいかかる。「LTEに繋がらない=通信速度が遅い」ってことなるため、これは結構辛い。
今はLTEのエリアが非常に広くなっており、圏外や3Gに落ちる機会は非常に少なくなった。とはいえ、地下通路の隅っこ、エレベーターの中、ビルの間など電波がかなり弱くなるエリアというのは存在する。
こういう場所に入って、一時的に圏外になったりするとそこからLTEへの接続は時間がかかってしまうのだ。
高速道路や新幹線での移動中も同じような事は発生するだろう。圏外になる確率が限りなくゼロに近いならともかく、そうでないならこの制限は地味に鬱陶しい。
ちなみに、端末を再起動しても同じ状態になる。原因に関する技術的解説は以下が詳しい。
なので、SMSはとりあえず付けた方がよいと僕は思う。
SMSオプションはサービス提供元によって異なる
ちなみに、この記事では『SMSオプション』と一貫して表現しているが、実はSMSがオプションサービスであるかどうかは、サービス提供元のキャリアによって異なる。
2017年現在は、大きく分けると、
- ドコモ系MVNO(これが圧倒的多数)
- au系MVNO(UQ mobile、mineo、IIJmioなど少数)
の2種類が存在するのだが、SMSがオプションサービスなのはドコモ系MVNOの話だ。
じゃあ、au系MVNOではSMSは使えないのかと言えばそんなことはない。基本サービスとして提供されている。
恐らくだが、au回線ではSMSをオプションにできないのだろう。
そう考えると、2017年現在は3GB980円というのが標準的なサービスだが、データ通信SIMを利用する場合、SMSオプションを考慮すると、
- ドコモ系は+100円~150円
- au系はオプション料金なし
という違いになる。
実はau系MVNOは結構お得というのが分かるかと思う。
スペック上の通信速度はドコモ系の方が早いことが多いのだが、Androidへの対応が弱いことと、日本国内に流通しているモデルとしては単一モデルであることから、データ通信専用SIMをiPhone・iPadで使うならau系がお得だと思う。
さらに言えば、MVNOとしての知名度が低く、ユーザーもわりと少ないため、通信速度なども安定する傾向にある。
ない。MVNOの利用料は大体900円くらいから始まるが、SMSオプションを付けると150円程高くなる 。割合からすれば決して安くはないが、ここはケチらないことをお勧めする。
ちなみにau系MVNOならauのサブブランドであるUQモバイルが一番のおすすめだ。
終わりに
MVNOを契約する人は僕もそうだが、価格に敏感だ。少なくとも利用するきっかけは通信費の削減だと思うので、まずは一番安い値段からと思う人も多いだろう。
ところが、SMSオプションを付けるにはSMSに対応するSIMを利用する必要がある。
つまり、留守番電話サービスのように、オプションサービスとして申し込めばすぐに使えるという類いのオプションではなく、対応させる場合SIMの交換手数料が発生する。
なので、ドコモ系であれば最初からSMS対応SIMで契約するのが無難だと僕は思う。
※au系は前述の通りSMSはデフォルトで付与されている
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