子供向けフィルタリング機能とは。MVNO(格安SIM)が提供するサービスを比較

SIMパッケージが家電量販店で販売されたりするようになったせいか、最近このような相談を受けることが多くなった。

子供のスマホデビューにMVNOを契約しようと思うが、どれがお勧めか?

お勧めのMVNOが知りたいという話なのだが、ほとんどの人は「料金」にしか目が行っていないんだなぁと思う。

実際、親が使っていたお古のスマホにMVNOのSIM挿して子供に与えたという話もよく聞く。それ自体は別に悪くないが、子供用のスマホにMVNO(格安SIM)を使う場合、親としては絶対に知っておいて欲しいことがある。

それは、MVNOを利用した通信では青少年向けのネットワークフィルタリング機能は存在しないと言うことだ。

子供のスマホを安く済ませる事だけ考えて大丈夫ですか?

青少年向けのインターネットフィルタリング機能とは

インターネットフィルタリング機能とは何か。

簡単に言えば、アダルトコンテンツなど青少年にとって好ましくないコンテンツを、閲覧させない為の機能だ。

インターネットの普及で従来ならある程度の年齢に達するまで閲覧出来なかったコンテンツが、いとも簡単に閲覧出来るようにになったため、端末(PC・携帯電話など)はもちろん、ネットワークレベルでもそれを遮断するような仕組みが必要になった。

もちろん全てを防ぐことは出来ないが、個人レベルで防ぐのは不可能に近いため、大きな枠組みを提供してくれる方が安全と言える。それらをガイドラインとして規定している法律が、「青少年インターネット環境整備法」だ。

この法律内で、

携帯電話インターネット接続役務提供事業者として、携帯電話によるインターネットサービスを提供する際、契約者又は端末の使用者が青少年である場合には、フィルタリングサービスの提供を条件として役務を提供すること

と規定している。
なので、MNO(docomo・au・SoftBank)はこのガイドラインに従い、アクセス制限サービスを提供している

MNO回線の契約時には必ず、フィルタリングサービスを申し込むかを確認されると思うが、そういう経緯がある。

では、MVNOの場合どうかと言えば、現状「ない」と言っても過言ではない。

正確には一部事業者が提供しているが、ほとんどはパソコンのウイルス対策ソフトと同じように、特定のアプリケーションをインストールする形となっている。

初心者や子供の利用を想定しないMVNO(格安SIM)サービス

MVNOはここ1〜2年で急速に普及してきたが、僕のようにデジタル機器に比較的強く、端末を何台も持っているような大人の利用がほとんどだった。

今でも利用者の半分以上はそういう人ではないかと思うが、徐々に増えてきたのが、通信費の節約目的で、親が子供に与える回線として利用するシーンだ。

これが冒頭の話になるわけだが、こういう質問を受ける機会が本当に増えて来た。この状況はまずいんじゃないかと思う。

というのも、2015年5月からSIMロック解除の義務化が始まった。

購入後半年間はSIMロック解除できないという制限はあるが、この事で確実増えると思われるのが、

  1. 親のスマホを機種変更などのタイミングで、SIMロック解除
  2. SIMロック解除したお古のスマホを子供に与える
  3. SIMロック解除した端末にはMVNOのSIMを挿す

という流れだ。MVNOの契約者は親(大人)でも、利用するのは青少年というシーンは確実に増える。

その時子供が手にする端末とネットワークは、完全に自由なものになってしまう。

例えば、iPhoneであればペアレンタルコントロールがわりと充実してはいるが、端末操作面の話が中心であり、ネットでやばいコンテンツにアクセスするのを遮断するには心許ない。

MVNO側でも対応が急務と思う。

フィルタリング機能の必要性は認識はしているものの、現実的には対応が難しいMVNO

この話は、当然MVNO側も認識している問題だ。

なのでMVNOとしての指針は出しているのだが、現実的には対応が難しいと言わざるを得ない。MVNOは「安い」ことがメリットであり、設備や人員にも余裕はないと思われるからだ。

さらに、基本的にはMNOの設備を間借りする関係上、料金の決定権は実質的にMNOが握っている中で、業者の乱立、値下げ競争の激化などで、MVNO事業として利益が上げづらくなっている。

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こんな状況で、ネットワークフィルタリングを個別の業者で提供するというのは、ほぼ不可能と言っていい。出来るとしたら、

  • フィルタリング機能はMNOが提供するものを利用出来るようにする
  • MVNO全体、または事業者間の提携で独自のフィルタリング機能を提供する

くらいと思われ、どちらにせよこれは料金の値上げに繋がるだろう。

フィルタリングサービスを提供しているMVNOはあるのか?

では、実際にフィルタリングを提供しているMVNOはあるのかと問われたら、限定的だがいくつか存在する

ただし、そのほとんどはMNOのようにネットワークサービス内に組み込んだものではなく、パソコン向けウイルス対策ソフトのように、特定のアプリをインストールするものだ。

これらは市販のアプリケーションなので、オプションサービスとして存在するかだけの違いであり、自分で購入して利用すれば結果は変わらない

代表的なMVNOを紹介すると、

  • LINEモバイル
  • TONE
  • ぷららモバイルLTE
  • BIGLOBE
  • IIJmio
  • mineo
  • UQモバイル

辺りだろうか。
サービス内容をざっくり比較すると、

MVNO事業者名 料金 iフィルター 独自フィルタリング
LINEモバイル 無料 ×
TONE 無料 × ○(専用アプリ)
ぷららモバイルLTE 無料 ×
BIGLOBE 200円 ×
IIJmio 250円~500円 ○(専用アプリ)
mineo 350円 ×
UQモバイル 無料 ×

ぷららモバイルLTEは独自のフィルタリングサービスを提供する数少ないMVNOだったのだが、2017年11月でサービス終了となる。

2017年地点として一番おすすめはauのサブブランドであるUQモバイルになると思う。ちょっと、反則に近い存在のMVNOだが、、、

という特徴を持つUQモバイルは、MVNOにカテゴリーされるが異質な存在だと思う。利用者に撮ってみれば、絶対にハズレのないMVNOともいえるが、、、

MVNOを契約する際に、親として考慮すべきことは?

まずは、このようなリスクがあることを最低限認識しておくことが重要だと思う。

他にも昼間などピーク時には、著しく速度が低下するなどの問題もある(学生の場合はあまり関係ないと思うが)。折角与えたのに、子供に文句ばかり言われるという事態も考えられる。

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その上で、MVNOを契約する/しないはその人(家庭)の自由だ。そしてもう一つ注意点がある。

自宅の固定回線(光ファイバー・ADSL)の無線LAN

MNOやMVNOのフィルタリングサービスを適用したとして、これはあくまでもモバイルデータ通信を行った場合の話だ。

今や多くの家庭には光ファイバーやADSLなど、固定インターネット回線があり、無線LAN(Wi-Fi)経由でスマホやタブレットを接続している人は多い。

この場合、インターネットには固定回線を経由しているため、MNOが提供するネットワークフィルタリングサービスは適用されない。

こちらは別途検討する必要がある。お勧めは、ちょっと高機能はWi-Fiルーターだと時間帯・端末毎に細かくアクセス内容を設定できたりするので、これを使う事だろうか。

ただし、これの設定にはネットワークに関する知識がある程度必要になる。

ちなみに前述のUQモバイルのフィルタリングサービスは、Wi-Fiにも対応している

終わりに

我が家の子供達は2013年と2014年生まれ。

このような悩みを持つのは、最初は小学生になる時、次は中学生になる時じゃないかと思う。ただ、目的は大きく違っていて、小学生の場合は防犯目的、中学生以降は本人が使う目的になるだろう。

そうなった時、今僕ならMVNOを契約するかと問われたら、小学生向けとしては使う。中学生向けとしては使わないって感じだろうか。

特に小学校低学年なら、ランドセルとかにMVNOのSIM挿したiPhoneを仕込んでおいて、ロック。「iPhoneを探す」で、いざという時無料でGPSサーチ出来る、端末+回線として使うと思う。

時間が解決する問題だとは思うが、どちらにせよ今はなかなか難しい問題ですね、、、

お勧めMVNO

2017年6月現在では以下のMVNOがお勧めです。
  • DMM mobile
    MVNO最大手であるIIJmioと同じ回線で、通信量が1GBからとより安価に始められます
  • OCN モバイル ONE
    NTT系列の安心感が魅力。通信速度が低下しても回線増強がわりと早いです
  • mineo
    MVNOはdocomo回線を使うものが多いですが、au系を使うならここ。キャンペーンも充実しています。
  • ぷららモバイルLTE
    速度が3Mbpsに制限されますが無制限に通信出来る事が最大の魅力です

MVNO(格安SIM)の感想・注意点・コラムの一覧

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