2013年から日本でもApple自身がSIMフリー版のiPhone・iPadを販売するようになり、以前ほど海外版のSIMフリーiPhone・iPadはもてはやされなくなった。
個人的に「SIMフリーiPhone」が最高に盛り上がったのは、iPhone 4Sの時代だと思う。
当時電波の弱さに悩んでいたSoftBankユーザー、iPhone発売直後で不安定だったauユーザーと比較して、3G回線網としては抜群の強さを誇っていた、「docomoのFOMA」と「SIMフリーiPhone 4S」の組み合わせは最強だったからだ。
しかし、その後国内販売の開始に伴い、人気は低下していった。
海外版SIMフリーiPhoneを購入する価値はあるのか?
2024年現在の考えとしては、日本国内でもシャッター音を無音化したいなら価値があると思う。
この記事では、海外版SIMフリーiPhone・iPadについて考察しようと思う。
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海外版のスマホ・タブレットを購入する方法
スマートフォン・タブレットはフィーチャーフォン(ガラケー)と違い、基本的に世界中で販売されているグローバル端末だ。
代表はiPhone・iPadだが、他にも日本でよく聞くメーカーだとSamsungのGalaxyシリーズやSONYのXperiaは海外でも販売されている。
日本で主に大手キャリアが販売する同種の端末は、「おサイフケータイ」や「ワンセグ・フルセグ対応」など日本向けのローカライズが施されているが、基本的な作りは同じ。
このため、海外で購入し、日本で使うことは可能。
では、どのように入手するかといえば、主に2つだろうか。
- 海外旅行・海外出張時に現地店舗で購入
- 個人輸入の通販サイトで購入する
海外旅行・海外出張時に現地店舗で購入
一番真っ当な方法が、コロナ禍では少々ハードルが高くなったが、海外旅行や出張時に購入するというもの。
別に自分が行く必要はなく、たとえば海外旅行でハワイに行く友人がいれば、ハワイのAppleストアで購入を頼んで入手することもできる。
ただし数が多いと、税関などで引っかかる可能性があるので、友人・知人に頼む場合転売目的で買わせるのはNGと思った方がよいと思う。
個人輸入の通販サイトで購入する
もう1つが業者を使う方法。
いわゆる「個人輸入」の扱いになるが、たとえば「EXPANSYS」など有名どころの通販サイトであれば、リスクも低い。
ただ、信頼できる業者かは製品が届くまでわからないし、価格的にはどうしても高くなってしまうなど、リスクは承知の上での購入となる。
また、「ヤフオク」などにも多数の端末が出品されているが、基本は自己責任になることを認識した上で利用することになるだろう。
海外版SIMフリーiPhone・iPadを購入するメリットは?
では、そこまで手間をかけて海外版を入手するメリットはあるのか?
海外版のメリットは、たとえばSIMカード2枚挿しができる「デュアルSIM対応」などいろいろあったが、2024年12月現在は1つだと思っている。
カメラのシャッター音を「なし」に設定できる
カメラのシャッター音を「なし」に設定できる
海外版SIMフリーiPhoneでは、カメラのシャッター音が「なし」に設定可能だ。
正確には、「ボリュームにしたがって調整可能」と言った方が正確なのだが、
マナーモード(サイレントモード)時などでカメラのシャッター音が「OFF」に設定できる
日本においては盗撮防止などを目的に、「メーカーの自主規制」として、シャッター音はマナーモードであっても必ず鳴る。
しかし、そのような制度がない海外において、シャッター音はボリュームと同じく調整可能。
機能をまとめると以下のようになる。
シーン | 通常 | サイレントモード |
---|---|---|
写真撮影 | ○ | × |
写真撮影(バースト) | ○ | × |
動画撮影 | ○ | × |
スクリーンショット | ○ | × |
ただ、これは海外版のスマホすべてに言えるものではなく、あくまでもiPhone・iPadの場合だ。
たとえば、SONYのXperiaの場合、海外版であっても「日本のSIM」を挿せば、シャッター音が鳴る。
これは、SIMカードによって、利用している国を判定してため。
iPhone・iPadの場合はここまでやっておらず、海外版を日本で使ってもシャッター音を消すことが可能だ。
海外版SIMフリーiPhone・iPadを購入時の注意点
このように多少ハードルは高いものの、購入するメリットはあるのだが、注意して欲しいことも当然ある(むしろ注意点の方が多い)。
個人輸入にはリスクが伴うというのはもちろんだが、「海外版」独特なものも多いからだ。
特に「AppleCare+」と日本国内で修理を受けた場合など、故障時の対応については詳しく紹介しようと思う。
保証が弱く「AppleCare+」などの延長保証にも加入出来ない可能性がある
海外で購入した端末は、基本的に現地で使用することが前提となる。
通常購入後1年間はメーカー保証が付いているものだが、日本国内でも適用されるかは良く確認しておく必要がある。
ちなみにiPhone・iPadについては、日本のAppleストアに持ち込んでも対応可能と言われているが、店舗によってはダメと言われた情報もあり、一番確実なのはAppleのコールセンターに電話で確認することのようだ。
僕が海外版SIMフリーiPhoneを入手したときは、「友達が代行で購入」するケースだったのだが、店舗とコールセンターで対応が分かれており、最終的には契約できたが少々大変だった。
ただ、こんなことができるのは世界中で端末を販売しているApple製品くらいだ。
それ以外のメーカーだと延長保証どころか、通常のメーカー保証も受けられない可能性が高いことは認識しておくべきかと思う。
日本で修理対応を受けると「シャッター音」は復活する
そして、これが一番重要な話。
海外版iPhone・iPadを購入する最大のメリットである、「シャッター音が消せるという機能」は、日本国内で修理保証を受けて、新品交換されると国内版(シャッター音が消せない)になってしまうということだ。
海外で購入してそれと同じものが手に入る訳ではないため、何としても壊さないようにする必要がある。
終わりに
海外版のスマートフォンやタブレットを購入するなんて事を考えるのは濃い人が多いと思う。
僕も正直この手の製品にあまり詳しくない人にはオススメ」しないが、とくに海外旅行で購入しようか悩む人は多いと思うので、参考になればと思う。
SIMフリースマホに関する記事
SIMフリー端末は、Android、iPhoneともにメーカー直販で販売されることが多いです。
定番は、Appleストアで購入するSIMフリー版iPhoneですが、現在ではキャリアで購入しても、SIMロック解除することで、SIMフリー化が可能です。
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