先日購入したグローバル版SIMフリーのXperia Z5 Compact(E5823)。
グローバル版SIMフリー端末と言うことで、日本国内向けの機能(おサイフケータイとか)はないが、最大のメリットはとにかく自由度が高いことだ。
2013年辺りまでSIMフリーというだけでもてはやされた時代もあったのだが、2015年以降この特徴は大したメリットではなくなった。その代わり残ったのが、
カメラ撮影やスクリーンショット撮影で「シャッター音が消せる」
というのが、唯一にして最大のメリットだった。
僕は2016年3月にアメリカ版SIMフリーiPhone 6s Plusを入手したのが、初の海外版SIMフリースマホだったのだが、この便利さに感動。
どうせSIMフリーを買うなら海外版でしょ
と思っていたので、Androidでも1つ持っておこうと思ったのが購入のきっかけの1つだった。
だが、Androidのグローバル版SIMフリー端末は甘くなかった。なんと、使用するSIM(キャリア)の国を判定して、シャッター音の鳴動有無を切換えるという仕様だった。
詳しく紹介しようと思う。
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
海外版のSIMフリースマートフォンを買うメリット
2013年辺りまで、SIMフリースマホ(国内3キャリアはもちろん海外でもそのまま使える)であるというだけでもてはやされる時代があった。
日本国内において、SIMフリー端末はほぼ販売されておらず、キャリアが販売するスマホは全てSIMロックがかかっていたためだ。
しかし、
- 格安スマホなど、主に海外製の安価なAndroid・Windows 10 Mobileのスマホは「ほぼ全てSIMフリー」
- iPhone、iPadもApple自身がSIMフリー版を販売
- 2015年5月以降発売した国内キャリア(docomo・au・SoftBank)のスマホは、全てSIMロック解除に対応
という状況になり、SIMフリースマホはそれほど珍しいものではなくなった。
その結果、グローバルモデルのスマホを海外で購入するメリットは、現地で最適な周波数で通信出来るということとなった。
そして、日本国内に限った話でいうともう1つ。それが前述の、
海外で販売されるスマホは、カメラ撮影やスクリーンショット撮影で「シャッター音が消せる」
というものだ。
僕はてっきりこれは海外版の仕様と思っていたが、正確には半分正解という感じになる。
ざっくり分ければ、2016年時点ではiPhone・iPadなどiOS機器は正解、Xperia・NexusなどAndroid機器は不正解ということになる。
海外版iPhone、iPadはシャッター音が鳴動しない
僕が持っているSIMフリーiPhone 6s Plusは、友人にハワイで購入してもらった「A1634」というモデル。
これが初めて入手した、海外版SIMフリースマホだったのだが、本当にシャッター音が一切鳴らない。
正確にはミュート(サイレントモード)に設定した場合の話で、それ以外だとシャッター音は鳴動する。
記憶の範囲では昔はシャッター音の有無が設定で選べたと思うのだが、iPhone 6sとiOS 9ではその選択はできない。基本的に無音という仕様のようだ。
参考までに、シーン別でシャッター音の鳴動有無をまとめると以下のような感じになる。
シーン | 通常 | サイレントモード |
---|---|---|
写真撮影 | △ | × |
写真撮影(バースト) | ○ | × |
動画撮影 | ○ | × |
スクリーンショット | ○ | × |
写真撮影時の「△」はちょっと謎で、時々シャッター音が鳴動する事があるためそのような表記とした。基本は鳴らないのだが、鳴る時との違いが分からない。
国内版でも体験した覚えのある方は多いと思うが、シャッター音が鳴らないことがある。逆もまたしかりと言うことで、この辺りは恐らくOSが制御している部分なので、iOSのバグとかなのかもしれない。
- バースト時は「ピピピピピ」みたいな連続音
- 動画撮影時は「ピコ」
- 通常の写真撮影・スクリーンショットは「カシャーン」
という音が鳴る。これは日本国内で販売されるiPhone・iPadと同様。
だが、サイレントモード(マナーモード)にすると全て無音となる。
そして、これが後述するAndroidとの一番大きな違いだが、
- SIMの有無
- 挿入するSIMの種類(日本のキャリア・海外キャリアなど)
は関係なしで、前述の仕様で動作する。
海外版のAndroid(Xperia)はSIMの提供国を判定する
対して、海外版のAndroid端末。
実は、
日本のSIMを差すとシャッター音が鳴動する
という仕様は以前岡スマで、「Nexus 5Xの香港版」を買った人から話は聞いていて知っていた。
ただ、
- 端末 or メーカー毎の仕様なのか
- Androidの仕様なのか
が判断したくて実験してみた。結論から言えばNexus 5xと同様だったのだが、内容を紹介しようと思う。
今回僕が実験したのはXperia Z5 Compact(E5823)で香港で販売されているグローバル版となる。
この為電源オンすると、デフォルト言語は「中国語」だった。
そして、最初はSIMなしで起動したのだが、その状態だとシャッター音の鳴動が切替可能となっている。
設定方法としては、
- カメラアプリ起動
- 設定画面表示
で以下のような画面が表示される。
この時、「カメラ操作音」という設定項目があり、ON/OFFが可能となっている。
これをOFFに設定すると、
- カメラ撮影
- スクリーンショット撮影
のシャッター音が鳴らなくなる。ONにすると鳴る。
続いて、docomoのSIM(日本のキャリアが提供するSIM)を挿入して起動すると、
なんと、「カメラ操作音」という設定が消えてしまう。
もちろん、シャッター音は常に鳴る。
要するにSIMの国籍を判断しているわけで、その仕様のためかAndroidはSIMの脱着を行うと必ず端末が再起動する。
iPhone・iPadでは再起動なしでSIMの脱着が可能だ。
SIMによるAndroid端末のシャッター音の有無
というわけで、グローバル版SIMフリーAndroidスマホにおける、シャッター音の鳴動有無は以下のようになる。
Xperia Z5 Compact(E5823)と香港版Nexus 5X(LG-H798)では以下の動作である事を確認している。
SIM | シャッター音の設定 | 備考 |
---|---|---|
なし | 可能 | ON/OFFの切替可能 |
海外SIM | 可能 | 〃 |
日本のSIM(docomo/au/SoftBank) | 不可能 |
Androidでシャッター音なしで「スクリーンショット」を撮影する方法
シャッター音を僕が嫌がる理由の大半は、スクリーンショットだ。
僕はブロガーなのでスクリーンショットをよく撮影するが、その都度「カシャーン」と音が鳴ると周りが気になって仕方無い。
カメラ撮影については、一部の静音アプリなどでシャッター音を消すことも出来たりする。だが、スクリーンショットだけはなかなか難しかったりするのだが、Android 6.0 Marshmallowからはちょっと便利な機能がある。
ホームボタンを長押しで、 「Google Now on Tap」を起動し、
共有ボタンから画像を保存すれば、シャッター音なしでスクリーンショットが撮影可能だ。
しかも、撮影直後から文字が入力できたり、ブロガーに嬉しい機能も満載。実はこれでほぼ僕の欲望は満たされてしまったw
スクリーンショットのシャッター音が消したいAndroidユーザーさんは、是非試してみて欲しい。
終わりに
というわけで、日本国内で日本のSIMを差して使う分には、国内版(docomoが販売するSO-02H)とほぼ変わらない動きになるという残念な結論となった。
つまり、Xperia Z5 Compactに関して言えばたまたま国内版とグローバル版で、グローバル版のほうが安いという逆転現象が起こっているが、通常は国内モデルの方が安いため、グローバル版のSIMフリースマホを買うメリットは薄そうだ。
Xperiaだけなら日本メーカーの仕様とも判断できたが、GoogleのリファレンスモデルといえるNexusがこの動きとなっていることから、Androidの仕様と言って良さそうだ。この為、今後も含めてこの動きが変わる確率は低いだろう。
逆にAndroidがこの対応であれば、現在は海外仕様でそのまま動作するiPhone・iPadもそのうち日本のSIMを差したら、シャッター音が鳴るようになるのかもしれない。
この辺りはハードウェアではなく、ソフトウェア制御なのでやるとなったらすぐにでも対応される気がする。
とりあえず僕は、このXperiaはSIMなし運用することにした。
こうすればシャッター音が鳴らないし、ネットワークに繋ぎたい時はテザリングを使えばよいという判断だ。
SIMフリースマホに関する記事
SIMフリー端末は、Android、iPhoneともにメーカー直販で販売されることが多いです。
定番は、Appleストアで購入するSIMフリー版iPhoneですが、現在ではキャリアで購入しても、SIMロック解除することで、SIMフリー化が可能です。
- 保証が弱く「AppleCare+」などの延長保証にも加入出来ない可能性がある
- 日本専売モデルだったiPhone 7〜iPhone XSまで、海外版には「技適マーク」がないため、厳密な意味で日本国内での利用は電波法違反
- 日本で修理対応を受けると「シャッター音」は復活する
SIMロック解除まとめと確認方法
SIMロック解除方法は、キャリアや端末(iPhone・Android)によって違います。
その違いや、SIMロック解除後のSIMフリーになったかどうかの確認方法は以下の記事をご覧ください。
月3,000円以下で早い格安SIMを選ぶなら、Y!mobileがおすすめ
格安SIMを契約するなら、Y!mobileがおすすめです。
Y!mobileのメリットは以下のようなものがあります。
- 格安SIMなのに、通信品質がソフトバンク回線と同等で混雑しない
- 家族割、おうち割で家族全員の通信費を削減できる
- PayPayが最大20%還元で利用できる
- オンラインストアのキャンペーンがかなりお得
2024年10月現在、オンラインストアはお得なキャンペーンが豊富なので、是非最新キャンペーン紹介記事も参考にしてくださいね!
通話をあまり使わないなら、UQ mobileも視野に入れてみよう
UQ mobileは以下のような人におすすめです。
- とにかくスマホ代を安くしたい人
- 通話をあまり利用しない人
- 余ったデータ容量を翌月に繰り越したい人
- 大手キャリア並みの通信速度でも、月3,000円以下で使える
- 最新キャンペーンをチェック
UQ mobileとY!mobileの違いを、通話料金・データ通信・キャンペーンの観点から徹底比較し、それぞれに向いている人について解説しているので、以下の記事も合わせてご覧ください。
Androidのおすすめモデル
Androidは様々なメーカーが販売していますが、日本で人気が高いのは長らくSONY「Xperia」・シャープ「AQUOS」・サムスン「Galaxy」の3本柱でした。
しかし近年は、中国メーカーの進出が増え、安くて高性能な高コスパモデルが増えたので勢力図が変わりつつあります。
ハイスペックスマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 格安SIM | SIMフリー | |
Xperia 5 III レビュー記事 |
113,256円 | 121,405円 | 137,520円 | - | - |
Xperia 1 III レビュー記事 |
154,440円 | 178,000円 | 188,640円 | - | 159,500円 |
AQUOS R6 レビュー記事 |
115,632円 | - | 133,920円 | - | - |
Galaxy S21 5G レビュー記事 |
99,792円 | 118,540円 | - | - | - |
Galaxy S21 Ultra 5G レビュー記事 |
151,272円 | - | - | - | - |
ミドルクラススマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 楽天/格安SIM | SIMフリー | |
AQUOS sense6 |
57,024円 | 40,470円 | - | 39,800円 | - |
Xperia 10 III レビュー記事 |
51,480円 | 53,985円 | - | 54,000円 | - |
Xperia Ace II レビュー記事 |
22,000円 | - | - | - | - |
一緒に使いたいおすすめアクセサリ
- 画面保護シート
- USB充電器
- モバイルバッテリー
- 完全ワイヤレスイヤホン
ドコモでスマホを買うならオンラインショップがおすすめ
購入手続きはオンラインショップで行うのがおすすめです。
利用するメリットは、以下のようなものがあります。
- 24時間受付可能
- 2,750円以上の購入で送料無料
- 全手続きで事務手数料が「完全無料」
- キャンペーンが多い
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
ドコモ最新キャンペーンページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
注目の料金プラン「ahamo」・「5Gギガホプレミア」
2021年3月以降、料金プランが大きく変わります。ほとんどの方はプラン変更する価値があるので理解しておきましょう。
「ahamo」が目立っていますが、1,000円値下げされて、テザリング込みで「データ通信無制限」の「5Gギガホプレミア」はヘビーユーザー要チェックプランです
元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています