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【Android】グローバル版スマホXperia(E5823)の欠点。「シャッター音を消す機能」は日本で使えません

言語設定を日本語に変えたら日本語で普通に動作する

先日購入したグローバル版SIMフリーのXperia Z5 Compact(E5823)。

グローバル版SIMフリー端末と言うことで、日本国内向けの機能(おサイフケータイとか)はないが、最大のメリットはとにかく自由度が高いことだ。

2013年辺りまでSIMフリーというだけでもてはやされた時代もあったのだが、2015年以降この特徴は大したメリットではなくなった。その代わり残ったのが、

カメラ撮影やスクリーンショット撮影で「シャッター音が消せる」

というのが、唯一にして最大のメリットだった。
僕は2016年3月にアメリカ版SIMフリーiPhone 6s Plusを入手したのが、初の海外版SIMフリースマホだったのだが、この便利さに感動。

どうせSIMフリーを買うなら海外版でしょ

と思っていたので、Androidでも1つ持っておこうと思ったのが購入のきっかけの1つだった。

だが、Androidのグローバル版SIMフリー端末は甘くなかった。なんと、使用するSIM(キャリア)の国を判定して、シャッター音の鳴動有無を切換えるという仕様だった。

詳しく紹介しようと思う。

この記事の掲載内容は、2019年12月30日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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海外版のSIMフリースマートフォンを買うメリット

海外製SIMフリー端末
海外製SIMフリー端末

2013年辺りまで、SIMフリースマホ(国内3キャリアはもちろん海外でもそのまま使える)であるというだけでもてはやされる時代があった。

日本国内において、SIMフリー端末はほぼ販売されておらず、キャリアが販売するスマホは全てSIMロックがかかっていたためだ。

しかし、

  • 格安スマホなど、主に海外製の安価なAndroid・Windows 10 Mobileのスマホは「ほぼ全てSIMフリー」
  • iPhone、iPadもApple自身がSIMフリー版を販売
  • 2015年5月以降発売した国内キャリア(docomo・au・SoftBank)のスマホは、全てSIMロック解除に対応

という状況になり、SIMフリースマホはそれほど珍しいものではなくなった。

その結果、グローバルモデルのスマホを海外で購入するメリットは、現地で最適な周波数で通信出来るということとなった。

そして、日本国内に限った話でいうともう1つ。それが前述の、

海外で販売されるスマホは、カメラ撮影やスクリーンショット撮影で「シャッター音が消せる」

というものだ。

僕はてっきりこれは海外版の仕様と思っていたが、正確には半分正解という感じになる。

ざっくり分ければ、2016年時点ではiPhone・iPadなどiOS機器は正解、Xperia・NexusなどAndroid機器は不正解ということになる。

海外版iPhone、iPadはシャッター音が鳴動しない

iPhone 6s Plusスペースグレイ
iPhone 6s Plusスペースグレイ

僕が持っているSIMフリーiPhone 6s Plusは、友人にハワイで購入してもらった「A1634」というモデル。

これが初めて入手した、海外版SIMフリースマホだったのだが、本当にシャッター音が一切鳴らない

正確にはミュート(サイレントモード)に設定した場合の話で、それ以外だとシャッター音は鳴動する。

記憶の範囲では昔はシャッター音の有無が設定で選べたと思うのだが、iPhone 6sとiOS 9ではその選択はできない。基本的に無音という仕様のようだ。

参考までに、シーン別でシャッター音の鳴動有無をまとめると以下のような感じになる。

シーン 通常 サイレントモード
写真撮影 ×
写真撮影(バースト) ×
動画撮影 ×
スクリーンショット ×

写真撮影時の「△」はちょっと謎で、時々シャッター音が鳴動する事があるためそのような表記とした。基本は鳴らないのだが、鳴る時との違いが分からない。

国内版でも体験した覚えのある方は多いと思うが、シャッター音が鳴らないことがある。逆もまたしかりと言うことで、この辺りは恐らくOSが制御している部分なので、iOSのバグとかなのかもしれない。

  • バースト時は「ピピピピピ」みたいな連続音
  • 動画撮影時は「ピコ」
  • 通常の写真撮影・スクリーンショットは「カシャーン」

という音が鳴る。これは日本国内で販売されるiPhone・iPadと同様。

だが、サイレントモード(マナーモード)にすると全て無音となる

そして、これが後述するAndroidとの一番大きな違いだが、

  • SIMの有無
  • 挿入するSIMの種類(日本のキャリア・海外キャリアなど)

は関係なしで、前述の仕様で動作する。

海外版のAndroid(Xperia)はSIMの提供国を判定する

Xperia Z5 Compact(E5823)のホワイト
Xperia Z5 Compact(E5823)のホワイト

対して、海外版のAndroid端末。
実は、

日本のSIMを差すとシャッター音が鳴動する

という仕様は以前岡スマで、「Nexus 5Xの香港版」を買った人から話は聞いていて知っていた。

ただ、

  • 端末 or メーカー毎の仕様なのか
  • Androidの仕様なのか

が判断したくて実験してみた。結論から言えばNexus 5xと同様だったのだが、内容を紹介しようと思う。

今回僕が実験したのはXperia Z5 Compact(E5823)で香港で販売されているグローバル版となる。

電源オンすると中国語で起動した
電源オンすると中国語で起動した

この為電源オンすると、デフォルト言語は「中国語」だった。

そして、最初はSIMなしで起動したのだが、その状態だとシャッター音の鳴動が切替可能となっている。

設定方法としては、

  1. カメラアプリ起動
  2. 設定画面表示

で以下のような画面が表示される。

SIMなしだと「カメラ動作音」のON/OFFが切り替え可能
SIMなしだと「カメラ操作音」のON/OFFが切り替え可能

この時、「カメラ操作音」という設定項目があり、ON/OFFが可能となっている。

これをOFFに設定すると、

  • カメラ撮影
  • スクリーンショット撮影

シャッター音が鳴らなくなる。ONにすると鳴る。

続いて、docomoのSIM(日本のキャリアが提供するSIM)を挿入して起動すると、

日本のSIM(docomo・au・SoftBank)を挿入すると、カメラ動作音の設定項目が消える
日本のSIM(docomo・au・SoftBank)を挿入すると、操作音の設定項目が消える

なんと、「カメラ操作音」という設定が消えてしまう。

もちろん、シャッター音は常に鳴る。

要するにSIMの国籍を判断しているわけで、その仕様のためかAndroidはSIMの脱着を行うと必ず端末が再起動する。

iPhone・iPadでは再起動なしでSIMの脱着が可能だ。

SIMによるAndroid端末のシャッター音の有無

というわけで、グローバル版SIMフリーAndroidスマホにおける、シャッター音の鳴動有無は以下のようになる。

Xperia Z5 Compact(E5823)と香港版Nexus 5X(LG-H798)では以下の動作である事を確認している。

SIM シャッター音の設定 備考
なし 可能 ON/OFFの切替可能
海外SIM 可能
日本のSIM(docomo/au/SoftBank) 不可能

Androidでシャッター音なしで「スクリーンショット」を撮影する方法

シャッター音を僕が嫌がる理由の大半は、スクリーンショットだ

僕はブロガーなのでスクリーンショットをよく撮影するが、その都度「カシャーン」と音が鳴ると周りが気になって仕方無い。

カメラ撮影については、一部の静音アプリなどでシャッター音を消すことも出来たりする。だが、スクリーンショットだけはなかなか難しかったりするのだが、Android 6.0 Marshmallowからはちょっと便利な機能がある。

「Google Now on Tap」を起動
「Google Now on Tap」を起動

ホームボタンを長押しで、 「Google Now on Tap」を起動し、

共有ボタンでクラウドなどに保存
共有ボタンでクラウドなどに保存

共有ボタンから画像を保存すれば、シャッター音なしでスクリーンショットが撮影可能だ。

しかも、撮影直後から文字が入力できたり、ブロガーに嬉しい機能も満載。実はこれでほぼ僕の欲望は満たされてしまったw

スクリーンショットのシャッター音が消したいAndroidユーザーさんは、是非試してみて欲しい。

終わりに

というわけで、日本国内で日本のSIMを差して使う分には、国内版(docomoが販売するSO-02H)とほぼ変わらない動きになるという残念な結論となった。

つまり、Xperia Z5 Compactに関して言えばたまたま国内版とグローバル版で、グローバル版のほうが安いという逆転現象が起こっているが、通常は国内モデルの方が安いため、グローバル版のSIMフリースマホを買うメリットは薄そうだ。

Xperiaだけなら日本メーカーの仕様とも判断できたが、GoogleのリファレンスモデルといえるNexusがこの動きとなっていることから、Androidの仕様と言って良さそうだ。この為、今後も含めてこの動きが変わる確率は低いだろう。

逆にAndroidがこの対応であれば、現在は海外仕様でそのまま動作するiPhone・iPadもそのうち日本のSIMを差したら、シャッター音が鳴るようになるのかもしれない。

この辺りはハードウェアではなく、ソフトウェア制御なのでやるとなったらすぐにでも対応される気がする。

とりあえず僕は、このXperiaはSIMなし運用することにした。
こうすればシャッター音が鳴らないし、ネットワークに繋ぎたい時はテザリングを使えばよいという判断だ。

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定番は、Appleストアで購入するSIMフリー版iPhoneですが、現在ではキャリアで購入しても、SIMロック解除することで、SIMフリー化が可能です。

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