毎年1月〜3月の年度末は、新生活商戦が盛り上がる。
- 新たにスマホ・携帯を購入する
- 機種変更する
- タブレットやPCを買い足す
なんてシーンは、進学・就職・引越など「新生活にそなえる時期」が一番多いからだ。
通信業界もかつてこの時期は、
最新のiPhoneが0円!キャッシュバック10万円!!
という感じで、キャンペーンに力を入れていたのだが、2019年10月の改正通信事業法施行に伴い、「分離プラン」が導入され、最新モデルの値引きも「2万円まで」と縛られた。
結果、売れ筋モデルは「5万円以下のミドルクラス」へ移行。
それでも、契約が一番多い時期であることは間違いなく、このタイミングで子供にスマホを購入する家庭も多いだろう。
なのでこの時期、携帯キャリアは「学割キャンペーン」を行っている。
- 子供のスマホは何がおすすめか?
- とりあえずiPhone買おうと思うけど、どのモデルがよいのか
- いつ、どこで買うのが一番安いのか
子ども用のスマホのスマホとして、かつては「大幅値下げされたiPhone」が人気だったが、それもなくなり、「目玉」不在で逆に選びにくくなったとも思う。
この記事では、
学割で子供にスマホを買うならどれがよいか?
を紹介しようと思う。
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大手3キャリア(docomo・au・SoftBank)の学割キャンペーン2020〜2021
かつて、通信キャリア大手が出す学割キャンペーンは3年間の利用を想定したものが中心だった。
ところが、近年は適用範囲を25歳以下などに広げ、割引期間を短くする傾向にあり、
学割は名ばかり
という感じになってきている。
2020年のキャンペーン内容を、大手3社で比較すると以下のような感じだ。
キャリア名 | キャンペーン内容 |
---|---|
NTTドコモ「ドコモのロング学割」 | |
au「auワイド学割」 |
|
ソフトバンク「SoftBank学割」 |
正直、学割キャンペーンあてこんだ購入はあまりおすすめできなかったが、2020〜2021年は「ドコモのロング学割」は魅力的と思う。
最大のポイントは、「割引が22歳までずっと続くこと」。
少し表現は悪いが、幼い子供を利用者設定して契約しても適用されるので、「サブ回線」として使うのも有効だ。
ただ純粋に「子ども用のスマホ」と考えた場合、いくつか注意したいこともあるので、以降はそれを紹介しようと思う。
- 22歳以下なら学生でなくても申込みOK
- 学割で買うおすすめスマホを知りたい方はこちら
2020〜2021年の学割で買うおすすめスマホ
最初に結論を書いておくが、僕が学割キャンペーンを使い、新規契約でスマートフォンを購入するのであれば以下の2モデルをおすすめする。
- iPhoneならApple「iPhone SE 第2世代」
- Androidならシャープ「AQUOS sense4」
どちらも「定番」といえるスマホだ。
子どもが使うスマホと考えた場合、使い勝手・価格も重要だが、「親として管理しやすく、長く使える」ことも重要だと思う。
iPhoneはOSのサポート期間が長く、この記事を書いている2024年11月現在、最新OSのiOS 14が2015年9月発売の「iPhone 6s」も、サポートしていることから長寿命であることが魅力。
AndroidはOSのサポート期間が短いことが弱点だったのだが、近年はアップデート問題もかなり解消し、ほぼ全メーカー2年はサポートされるので、定番の「シャープ」を選択した。
iPhoneを買うなら「iPhone SE 第2世代」がおすすめ
2024年11月現在、販売されているiPhoneと価格相場は以下の通り。
モデル名 | 発売年月 | Apple | 大手キャリア | 格安SIM | 実勢価格 |
---|---|---|---|---|---|
iPhone XS | 2018年9月 | × | × | × | 販売終了 |
iPhone XR | 2018年10月 | × | △ ※在庫限り |
× | 販売終了 |
iPhone 11 | 2019年9月 | ○ | ○ | ○ | 61,800円〜 |
iPhone 11 Pro | 2019年9月 | × | × | × | 販売終了 |
iPhone SE(第2世代) | 2020年4月 | ○ | ○ | ○ | 49,800円〜 |
iPhone 12 / 12 mini | 2020年10月 | ○ | ○ | ○ | 69,800円〜 |
iPhone 12 Pro / Pro Max | 2020年10月 | × | △ ※在庫限り |
× | 販売終了 |
iPhone 13 / 13 mini | 2021年9月 | ○ | ○ | × | 86,800円〜 |
iPhone 13 Pro / Pro Max | 2021年9月 | ○ | ○ | × | 122,800円〜 |
最新モデルは「iPhone 12 Pro」と「iPhone 12」だが、10万円ほどするので少々お高い。
子ども用に最新ハイスペックスマホは贅沢だし、僕がおすすめするのは「iPhone SE(第2世代)」の購入だ。
ポイントとしては、キャリアの購入を強くおすすめしないこと。
「iPhone SE(第2世代)」を例に比較してみる。
容量 | 価格 | ||
---|---|---|---|
Apple | docomo | ||
定価 | スマホおかえしプログラム 実質負担額 |
||
64GB | 49,800円 | 57,024円 | 38,016円 |
128GB | 55,800円 | 62,568円 | 41,712円 |
256GB | 販売終了 | 75,240円 | 50,160円 |
「スマホおかえしプログラム」を利用すれば確かに安いが、2年後以降に「返却」が条件となる。
子ども用のスマホと考えた時、中学・高校など「3年間」使いたいたいはず。
3年使うならAppleのSIMフリー版の方が安いということは知っておこう。
- 49,800円(税込)と安い!
- プロセッサはiPhone 11 Proと同じ
- ストレージも最低64GBと十分
Androidを買うならシャープ「AQUOS sense4」
この記事を読んでいる方は、親御さんが多いと思うが、自身がiPhoneを使っていないのに、子どもにだけiPhoneを使わせるのは難しいと思う。
Androidはメーカーによって「味付け」が異なるため、親が使っているスマホと同じメーカーのミドルクラスが最適と僕は考えている。
- Xperiaユーザーなら「Xperia 10 II」
- Galaxyユーザーなら「Galaxy A51 5G」
という感じだ。
ただ、これらの条件を取っ払っておすすめをピックアップすれば、僕はシャープ「AQUOS sense4」をおすすめする。
- 安心の日本メーカー
- 価格が3万円台で安い
- 4世代目となり「定番スマホ」の地位を築いた
- au・楽天モバイルなど、多様なキャリアで販売されている
といったあたりが理由だ。
子供用スマホの選び方は「最低3年不自由なく使えること」
冒頭に記載したように、近年の学割は「学割とは名ばかりの、若者向けキャンペーン」となっている。
さらに値引きも制限されて、年度末にどうしても買わないといけないという積極的な理由もなくなった。
それよりは、「子供用のスマホをいつから持ち歩かせるか?」の方が悩ましいと思う。
- 学校
- 親の方針
- 友達の影響
などいくつかの要素があるだろうが、僕の印象ではおおむね中学校進学時が多いのではないかと思う。
あとは、高校進学に伴う買い替え(機種変更)だろうか。
そして、最近のスマホは「2年で買い替えたら安くなる形式」が多いが、子どもの場合「3年間」が多いだろう。
このため、在学中は買い替え無しで使って欲しいというのが、親の願いとなる。
- 3年間使える
- 落とすなどして壊すリスクが高い
- 親よりも使いこなすなど、ヘビーユーザーになる傾向にある
を考慮するわけだが、ロースペックないわゆる格安スマホだと、買い替えが多く結果的に高くつく可能性がある。
3年くらい、時代遅れにならず、それなりに使えるスマホであることがポイントだ。
初めてのスマホなら「iPhone」がイチオシ
そう考えた時に、最も無難な選択はやはりiPhoneだと思う。
僕は、Appleファンであり、iPhoneユーザーなので、ひいき目はもちろんある。
- ユーザーの多さ(=情報が多い)
- サポート期間の長さ(5年くらいは最新OSがサポートされる)
この2点は、2024年時点でもiPhoneの強みと言える。
さらにiPhoneには以下の強みがある。これは主に「親からみたメリット」で、子どもにはデメリットになる要素だ。
- 位置情報検索(iPhoneを探す)が無料で使える
- 購入情報の家族間共有
- ペアレンタルコントロール
このあたりはやはり、ハードとOSを一体で開発する、iPhoneの方が優れていると思う。
ちなみに、2024年現在小学2年生の息子がいて、入学前に1回線契約した。
小1時点としては、これを電話として使うことはほとんどない。
- 遠足など遠くに行く時
- 帰宅時間を正確に把握したいとき
iPhoneをカバンに仕込ませておけば、位置情報を検索できるので、どこにいるのか瞬時に把握できる。
iPhoneだからできる機能ではないが、使いやすさや安全性の面でiPhoneが無難な選択だと思っている。
ただ、親がiPhoneを使っていないなら、無理してiPhoneを買う必要はない。
その場合は、Androidを買うのがよいかと思う。
格安SIMを契約するなら総合力で「Y!mobile」
最後に余談だが、格安SIMについて。
子ども用のスマホとして、「格安SIM」の契約を検討する方も多いと思う。
しかし、子どもが使うと考えた場合、価格だけでなくネットワークフィルタリングサービスなど、総合的に判断した方がよいだろう。
なので、価格とサービスのバランスがよくおすすめなのは、大手キャリアの「サブブランド」である、Y!mobileとUQ mobile。
この中でもおすすめなのは「Y!mobile」だ。
- 格安SIMなのに、通信品質がソフトバンク回線と同等で混雑しない
- 10分以内の電話かけ放題が全てのプランに付いている
- 家族割、おうち割で家族全員の通信費を削減できる
- PayPayが最大20%還元で利用できる
- オンラインストアのキャンペーンがかなりお得
通話機能を使わないなら「UQ mobile」
子ども用と考えた場合「通話機能」は重要だが、大手キャリアによくある「家族間通話無料」サービスはない。
とはいえ、今はLINEなど様々な音声通話手段はあるので、電話はいらないという方は、UQ mobileを選択すればよいと思う。
- とにかくスマホ代を安くしたい人
- 通話をあまり利用しない人
- 余ったデータ容量を翌月に繰り越したい人
- 大手キャリア並みの通信速度でも、月3,000円以下で使える
- 最新キャンペーンをチェック
終わりに
大人が「自分用」として購入するスマホと、親として子供に買うスマホは目的がかなり違うと思う。
僕も子育て中で(7歳と6歳)そのうち子供にスマホを買う日が近い将来訪れる。
その時大切にしたいのは、端末選定や料金はもちろんだが、以下の点は本人と会話して納得感を持って活用したいと考えている。
- かかる費用
- 使う目的
- できることと、出来ないこと
- 使う時間などの約束ごと
スマホは無いよりはあった方が絶対便利なガジェットだ。
親にとっても、子供にとっても、最適な端末選びの参考になればと思う。
この記事で紹介した子ども用のおすすめスマホ
この記事でおすすめした、子ども用のおすすめスマホは以下の2モデルです。
- iPhoneならApple「iPhone SE 第2世代」
- Androidならシャープ「AQUOS sense4」
▼iPhone SEは、SIMフリーでも5万円以下で購入可能な、最もコスパの高いiPhoneです
▼Androidは定番のAQUOSが安心して使えます
iPhone SE(第2世代)を購入する
iPhone SE(第2世代)はAppleおよび、大手キャリア・サブブランドで販売されています。
AppleではSIMフリー、キャリア版はSIMロックされていますが、条件を満たせばSIMロック解除可能です。
- 契約事務手数料が無料の、オンラインショップを活用する
- ストレージは基本「64GB」で十分
- カラーはトレンドに左右されず、「好み」で選ぶ
一緒に使いたいおすすめアクセサリ・サービス
詳細は各製品のホームページをご確認ください
ドコモでiPhoneを買うならオンラインショップがおすすめ
購入手続きはオンラインショップで行うのがおすすめです。
利用するメリットは、以下のようなものがあります。
- 24時間受付可能
- 2,750円以上の購入で送料無料
- 全手続きで事務手数料が「完全無料」
- キャンペーンが多い
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
ドコモ最新キャンペーンページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
注目の料金プラン「ahamo」・「5Gギガホプレミア」
2021年3月以降、料金プランが大きく変わります。ほとんどの方はプラン変更する価値があるので理解しておきましょう。
「ahamo」が目立っていますが、1,000円値下げされて、テザリング込みで「データ通信無制限」の「5Gギガホプレミア」はヘビーユーザー要チェックプランです
元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています