利用には注意が必要!コンセプト不明の「スマートフォン for ジュニア SH-05E」

先日docomoから不思議な端末が発表された。
「スマートフォン for ジュニア SH-05E」といういわゆるキッズケータイのスマホ版で、「Xiパケ・ホーダイ for ジュニア」というものを定額制サービスとして利用するというもの。

初代キッズケータイはSA800iで、夏野剛氏がdocomo時代に主導したと言われる端末。個人的にはdocomo時代の夏野氏最後の良い仕事だと思っているのだが、「スマートフォン for ジュニア SH-05E」はスマホに変わったとは言え、当初のコンセプトがほぼ無くなり何がしたいのか分からない、残念な端末&サービスだと感じた。

初代キッズケータイSA800iのコンセプト

SA800iが発表されたのは2005年の事。確か、当時は携帯関係の仕事をしていたので色々驚いた事をよく覚えている。とにかくコンセプトがはっきりしていたし、携帯が本当に人間の生活を便利にしていると改めて実感したからだ。発表時の内容は以下のサイトが詳しい。

キッズケータイ「SA800i」は子供の“お守り” – ITmedia Mobile


コンセプトは子供に取ってのお守りだと言うことだ。このコンセプトは他キャリアの同種端末(mamorinoとか)も基本的に同じ。重要な事は、

  • GPS測位によるサーチと緊急通報
  • 電源OFFでも各種機能が動作する
  • 防犯ブザー
  • WEB利用の制限(ペアレンタルコントロール)

という機能を備えていることと、もう一つ重要な事は「頑丈」と言うことだ。

これは地味だけど大切な事でSA800iはGショック顔負けの頑丈さを誇っていた。子供がいる家庭は分かるだろうし、自分自身が子供の頃を思い出しても良いが、子供はものの使い方が荒い。落としたりしてすぐ壊す。ニンテンドーDSなどの任天堂製品って子供が使うことがほとんどなので、2階から落としても壊れないことが前提とか聞いたりするが、まあとにかく頑丈。

なので、壊れにくいというのは子供向けの製品としては非常に重要。

「スマートフォン for ジュニア SH-05E」のコンセプト

キッズケータイというものがこういうものだったと考えて、今回発表された「スマートフォン for ジュニア SH-05E」を見ると違和感しか感じない。

報道発表資料 : 「スマートフォン for ジュニア SH-05E」を開発 | お知らせ | NTTドコモ


前述したコンセプトの中で残っているのは、GPSと防犯ブザーによる通報機能とWEB利用の制限くらい。

バッテリーの持ちが悪いというスマホの特性はそのままだし、落としても壊れにくいなど耐衝撃性能が優れているわけでもない。まあ少なくとも、今まであったキッズケータイのスマホ版と単純に考えない方がいい。ここはらくらくフォン→らくらくスマホとは全くノリが違う。

子供のお守りとするには頼りないし(悪意を持って子供に近づいた人が、この携帯見つけたら、そっと電池パックを抜くか、叩き付けて壊せば良いw)、親が位置情報を把握するなどの安心の為に使うにも頼りない(子供が外で使いまくったらバッテリーはすぐ切れる)。

あくまでも子供にスマホを使わせたい人向けの端末と捉えるべきで、安心のために持たせるとか考えない方がよさそうだ。

通信方法にも注意が必要

「スマートフォン for ジュニア SH-05E」では「Xiパケ・ホーダイ for ジュニア」というパケット定額サービスを利用することになる。

Xiパケ・ホーダイ for ジュニア | 料金・割引 | NTTドコモ


これも注意が必要で2,980円と安価に見えるが、この値段で通信出来るのはなんと500MBまで。それを超えると128Kbpsに通信制限される。これはらくらくスマートフォン向けの「らくらくパケ・ホーダイ」と基本的に同じなんだが、通信量は非常に少ないことが前提なので注意が必要。

で、通信量が少ないので自宅のWi−Fiであれば自由に使えると思いきや、ここにとんでもない罠がある。「スマートフォン for ジュニア SH-05E」はなんとWi-Fi非対応。

理由はSPモード経由のアクセスじゃないと完全なアクセス制限ができないからだそうだが、これはあまりにもいけてなさ過ぎる。例えば自宅で親の見えるところで使うにも、自由にネットができない。

子供にネットを使わせたいのか、使わせたくないのか、はっきり言ってコンセプトが分からなすぎる、、、。僕には「ネットって不便なものだ」と教えるための端末に映る。正直これを与えても、結局親の持っているスマホを触りたがるのが目に見えていて、全く意味がないとしか言いようがない。

まとめ

僕も今年親になったが、先日産まれた子供が携帯を欲しがるのはまだまだ先の話。その頃には今より遙かに良い端末が出ていると思うが、現状で子供に携帯を与えるとしたら、

<普段持ち>
キッズケータイHW-01D または mamorino2
<自宅のみ>
iPad(Wi-Fi版)

という感じだろうが。mamorino2は少し前までココセコム連携があるから断然いいと思っていたが、高額請求問題が明るみになって評価が大幅ダウン。やっぱdocomoのキッズケータイが無難かなと思ってる。

auのキッズ携帯『mamorino2』、特定の相手しかつながらないはずなのに迷惑メールを受信してパケット代が高額請求になる罠


自宅用としてiPadにするのは僕がApple好きという事もあるが、独占企業故にペアレンタルコントロールなどの制御はやりやすいということが大きい。この辺りは、Androidではまだまだ難しい部分だと思うし、正直子供向けとしては信頼性が低い(Androidは自由さが売りだと思うので、悪いこととは思わない)。

まあ、そんなわけで「スマートフォン for ジュニア SH-05E」を買うなんて選択肢はこれっぽっちも無いですね、、、。これ売れるのかな、、、

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2 件のコメント

  • 利用には注意が必要!コンセプト不明の「スマートフォン for ジュニア SH-05E」 | ちゅどん道中記 より:

    […] for ジュニア SH-05E」 Posted 2013年1月12日 利用には注意が必要!コンセプト不明の「スマートフォン for ジュニア SH-0…先日docomoから不思議な端末が発表された。 「スマートフォン for ジュニア […]