ドコモ2018年夏モデルが発表された。
近年、携帯キャリアの傾向は、
- 大手キャリアはdocomoが一人勝ち
- それ以外は格安SIMが好調
という傾向が続いており、その格安SIMでもドコモ回線を利用したものが多いため、「SIMロック解除」なしでも利用できるドコモ端末は注目度が高い。
特に、2017年に登場した、「ずっと1,500円引きのdocomo with」は好評で今やiPhoneの発売以外では一番楽しみな新製品発表会だ。
この記事では、
- ドコモ2018年夏モデルの概要
- 僕の注目端末
を紹介しようと思う。
目次
ドコモスマートフォン(Android)2018年夏モデルのラインアップ

ドコモが2018年夏モデルとして発表したのは、
- Androidスマホ10種類(docomo with対応は2種類)
- Androidタブレット1種類
の合計11モデルだ。
メーカー別に見ると、
- サムスンが2種類
- ソニーが3種類
- 富士通・シャープ・LG・HUAWEI・Panasonic・ドコモが1種類
と近年の傾向と同じく、サムスンのGalaxyとソニーのXperiaを中心とした構成だ。
一覧にすると以下のようになる。
実質価格は『機種変更で購入、かつ2年間利用後の金額』です(月々サポートを満額適用)
機種名 | 定価 | 実質価格 | 備考 |
---|---|---|---|
Galaxy S9 SC-02K![]() | 99,792円 | 53,136円 | |
Galaxy S9+ SC-03K![]() | 111,456円 | 64,800円 | |
Xperia XZ2 SO-03K![]() | 94,608円 | 47,952円 | |
Xperia XZ2 Compact SO-05K![]() | 79,056円 | 32,400円 | |
Xperia XZ2 Premium SO-04K![]() | 112,752円 | 67,392円 | |
AQUOS R2 SH-03K![]() | 95,904円 | 49,248円 | |
HUAWEI P20 Pro HW-01K![]() | 103,680円 | 57,024円 | |
TOUGHBOOK P-01K | 法人向け | ||
arrows Be F-04K![]() | 33,696円 | docomo with | |
LG style L-03K![]() | 40,176円 | docomo with | |
dtab Compact d-02K![]() | 未定 | 未定 |
法人向け端末の「TOUGHBOOK P-01K」を除き、ほとんどのモデルで予約受付を開始している
「フラグシップ=デュアルカメラ」の傾向が顕著に

ドコモの夏モデルを見て思うことは、
「フラグシップ=デュアルカメラ」の傾向が顕著になったなぁ
ということだ。
カメラを複数搭載するモデルは、
の4機種。
安価なモデルであるdocomo with対応スマホと法人向けモデルを除く、7機種からの比率で言えば半分以上がデュアルカメラ搭載機種ということになる。
2016年頃から始まった、スマートフォンカメラの高画質化のアプローチとして、
- モノクロカメラ
- 広角カメラ
- 望遠レンズ
のいずれかを加える技術は、すっかり一般的になり、逆に言えば『デュアルカメラでないと売れない』という状況にもなりつつあるのだろう。
※見た目としても非常に分かりやすい差別化ポイント
注目はトリプルカメラの「HUAWEI P20 Pro」

ドコモ2018年夏モデルのトレンドは「デュアルカメラ」であることを象徴するのが、「HUAWEI P20 Pro」を販売することだと思う。
ドコモがHUAWEI(ファーウェイ)スマホを販売するのは、5年振り。
HUAWEIは中国のスマホメーカーだ。
いわゆる『中華スマホ』といえば、
- 安い
- スペックは劣る
というのが定番だったが、近年はスマホ技術のトップを走るメーカーとなりつつある。
その理由の1つがデュアルカメラで、デュアルカメラと言えばiPhoneを思い浮かべる人が多いだろうし、普及させたのは事実だが、元祖は中国のスマホメーカーだ。
つまり、中国メーカーとして複数カメラを搭載する技術にはこだわりがあると言えるわけで、その証拠の1つが、
HUAWEI P20 Proの『トリプルカメラ』
だと思う。
増やせばよいというものでもないが、
- 4000万画素カラーレンズ(広角)
- 800万画素ズームレンズ(望遠)
- 2000万画素モノクロレンズ
という構成になっており、AIによって食べ物・ペット・人・夜景などを自動判定して、最適なモードで撮影するようになっている。
HUAWEI端末としては、既にデュアルカメラシステムそのものがエントリークラスでも搭載されており、事実au・UQ mobileで販売されている『HUAWEI nova2』という3万円程度でのスマホでも採用された。
フラグシップモデルで画質を追求するのも1つのアプローチで、Appleなどほとんどのメーカーはその方式だ。
だが、HUAWEIはエントリークラスの画質を上げることも重要視しているようで、複数カメラの技術では先を行っている感じがする
デュアルカメラ第2世代のポイントは『モノクロレンズ』

このデュアルカメラは、主に2つのアプローチで採用されている。
- 広角レンズと望遠レンズを組み合わせる(iPhoneなど大半のモデルが採用)
- 標準レンズと超広角レンズを組み合わせる(LG V20 PROなど一部のモデルが採用)
この2つだが、基本的には光学ズームと背景ボケのポートレートモードが使える、前者の手法が主流となっている。
僕はカメラについてはそんなに詳しく無いのだが、この組み合わせは素人目に見ても納得感があった。
ところが、2018年に入ってから、デュアルカメラに新たな動きが出てきている。
『モノクロレンズ』の採用
だ。

前述のHUAWEI P20 Proが『3つ目のカメラ』として搭載したものがそれだし、SONYのXperiaが初めて採用したデュアルカメラもこれだった。
深みを出すために採用されたと言われるモノクロレンズだが、これが今後のデュアルカメラ・トリプルカメラのトレンドになることはほぼ間違いないだろう。
iPhoneにおいても2019年モデルでトリプルカメラになるとの噂があるが、ほぼ方向性は見えてきたように感じた。
docomo withの注目は『LG style L-03K』

2017年夏モデルから追加された、対象端末の購入で無期限に『毎月1,500円引き』となる、「docomo withシリーズ」。
当初は2機種しかなかったが、徐々に対象機種を増やし、2018年夏モデルでは2機種追加となった。
の2機種だ。
arrowsについては「arrows Be F-05J」の後継モデルの位置付けなので、スペック面含めて正常進化であり特筆すべき点はない。
注目はなんといっても「LG style L-03K」だろう。
- ROM64GBとRAM4GBの大容量内蔵メモリ
- 2890mAh大容量電池
- 5.5インチの大画面
特にROM(ストレージ)64GB・RAM(メモリ)4GBはハイスペックモデルに搭載されているもので、今までのどの端末よりも高いスペックを誇っている。
これで、物足りない人はほぼいないだろう。
LG端末は僕も「V20 PRO」を所有しているが、癖のない仕上げて使いやすい、シンプルなAndroidスマートフォンだ。
格安SIM対抗の「docomo with」にハイスペックモデルを投入する理由

「docomo withシリーズ」は格安SIM対抗端末という意味合いが強い。
定価3万円程度というのは、格安SIMの主力端末(格安スマホ)の価格帯で、
端末価格はほぼ同じで、より高品質なdocomo回線が持てます
というのが売りだ。
このため価格には敏感なユーザーが多いだろう。
僕も実際「Galaxy Feel SC-04J」を購入して試してみた。
感想は、十分使えるが、良くも悪くも『普通』としか思わない、というものだ。
そこにハイスペックモデルが投入される理由。
単純な理由だが、好評だからだとおもう。
大手キャリアの料金プランは横並びとかつては言われていたが、2018年時点ではかなり違いが出てきている。
一番大きな違いは、サブブランドをもっているかどうかだ。
というサブブランドを持っているが、ドコモは持っていない。
本体の値下げは、サブブランドの業績や棲み分けを阻害する。
「docomo with」は登場から1年経っても、他社が追随しない(できない)理由はここにある。
言うなれば、ドコモのサブブランドとも言えるわけで、ここには勝機があるとドコモが判断したのだと思う。
- 1年目はミドルレンジのAndroidスマホ
- 2年目はハイスペックなAndroidスマホ
と続いていて、最後の手は「型落ち(旧モデル)iPhone」じゃないかと思う。
そう、「docomo with」がやっていることは、他社のサブブランドの後追いとも言える。
UQ mobileとY!mobileの利用者が一気に増えたのは、iPhone 5s・iPhone 6sなど型落ち(旧モデル)iPhoneの投入だ。
何となくそうなっていくような気がした。
終わりに

僕はずっとiPhoneを使ってきているので、ドコモのAndroidスマホは型落ちの旧モデルくらいしか購入しない。
そんな僕が注目する理由は、ブランド力が落ちたとは言え、ドコモで取り扱われるスマホは格が高いと僕は思っているからだ。
それはつまり、実力を認められてることと思うわけで、2018年夏モデルのトピックとしては、
- HUAWEIのトリプルカメラスマホを採用
- LGのハイスペックモデルを「docomo with」へ投入
が最大のトピックと思われ、両メーカーが今後日本でシェアを増やしていくのかなと感じた発表会だった。
※2018年7月31日まで
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