2019年9月10日(日本時間11日)のAppleスペシャルイベントで、iPhoneとApple Watchの最新モデルが発表されたが、この場では珍しくiPadも発表された。
発表されたのは、第7世代iPad。
例年なら3月に発表されていたが、2019年はiPad Air・iPad miniがアップデートされ、来年まではないのかなと思っていたなかでの発表だった。
当ブログでは2019年から、「iPad仕事術の連載」を行っており、中核に据えているのがSmart KeyboardとApple Pencilを活用すること。
なので、Smart Keyboard非対応のiPadはあまりおすすめしていなかった。
しかし、第7世代iPadはSmart Keyboardに対応し、プロセッサやディスプレイサイズを除けば、できることはほとんど変わらなくなってしまった。
この記事では、第7世代iPadの概要と、僕の気になったポイントを紹介しようと思う。
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「第7世代iPad」の概要
初代iPadの流れを組む「無印iPad」は、9.7インチディスプレイを搭載したモデルで、2018年3月に発売された「第6世代iPad」が最新モデルだった。
第6世代iPadは「Apple Pencil」に対応したことが最大の特徴だったのだが、第7世代はかなりProに近い進化を遂げた。
- ディスプレイが「10.2インチ」に大型化
- 「Smart Keyboard」に対応
フラグシップモデルのProではなく、「34,800円〜」と安価なモデルなので機能的な進化は乏しいが、初代iPad以来継続した、9.7インチディスプレイが姿を消したことが最大のトピック。
ただ、これには深い理由がある。
推測だが「Smart Keyboard」に対応するために大きくしたと思われる。
- iPad Air(第3世代)
- iPad(第7世代)
が対応するSmart Keyboardは全く同じ製品。つまり、共通化のために、iPadのサイズを少しだけ大きくした可能性が高い。
ディスプレイが「10.2インチ」に大型化
iPadといえば9.7インチディスプレイ
数字では言えなくても、「あのサイズ感」として想像する方は多いだろう。
iPadはiPhoneほど劇的な進化をしない製品なので、製品寿命も長く、イメージが固定化している。
- コンパクトなiPad miniが登場
- 画面が大型化したiPad Proが登場
このような状況でも、スタンダードモデルとしての9.7インチiPadは長年変えなかった。
しかし、「でかいiPhone」といわれた事もあったiPadは、2019年大きく変わる。
iPadOSの登場
iPhoneが採用する「iOS」から分離することで、「iPadは独立する」わけで変わるタイミングとしては最適だったのだろう。
実際、第7世代iPadの発売は、iPadOSがリリースされる「2019年9月30日」。
安価なモデルではあるが、Appleとしてはかなり力が入っていると思われる。
Smart Keyboardに対応
リリース時点からiPadOSを搭載した最初の製品ということで、PCに近い製品と位置付けられたiPadは、Smart Keyboardに対応した。
この結果、「Smart Connector」にも対応したので、Smart Keyboard以外存在しない、「Smart Connector対応アクセサリ」が充実するかもしれない。
iPadはApple Pencil・Smart Keyboardの対応有無が複雑過ぎる
これで、iPadシリーズでSmart Keyboardに対応していないのは「iPad miniのみ」となったのだが、色々分かりづらくなったなと感じる……。
2019年時点のiPadは大きく分けると以下のモデル構成となっている。
モデル名 | 充電端子 | 生体認証 | 概要 |
---|---|---|---|
iPad Pro | USB-C | Facd ID | 最新機能に対応したフラグシップモデル |
iPad Air | Lightning | Touch ID | iPad Proのプロセッサを少し落とした「Touch ID版Pro」 |
iPad mini | コンパクトなiPad | ||
iPad | iPadのエントリーモデル(最も安価) |
Proは別格としても、それ以外のモデルはプロセッサや画面サイズが違うだけで、同一機能と読みとれるだろう。
しかし、iPad専用デバイスと言える、「Smart Keyboard」と「Apple Pencil」の対応有無を加えると、かなりややこしくなる。
モデル名 | Apple Pencil | Smart Keyboard | 備考 | |
---|---|---|---|---|
第1世代 | 第2世代 | |||
iPad Pro | × | ○ | ○ | 第3世代以降 |
iPad Air | ○ | × | ○ | 第3世代以降 |
iPad mini | ○ | × | × | 第5世代以降 |
iPad(第6世代) | ○ | × | × | |
iPad(第7世代) | ○ | × | ○ |
表でまとめれば分かりやすい気もするが、こんな細かいことを正確に理解している人はそんなにおらず、実際は買い間違いのトラブルが相次いでいる。
僕のまわりでも「Apple Pencilが使いたいから」と特に何も考えず、量販店で型落ちだったiPadを買ったら、第5世代なので非対応だったなんて話を聞く。
さらに、iPad Proのキーボードは12.9インチ用と11インチ用で分かれる。
第7世代の登場に伴い、第6世代は販売終了となったが、iPadが一番売れるのは、キャリアショップでもAppleストアでもない。
家電量販店で販売されるWi-Fi版が一番売れている
つまり、iPadはまだまだ第6世代が売れ続ける。
ユーザーが混乱しないかが心配だ。
第6世代iPadは販売終了
第7世代の登場に伴い、第6世代iPadは販売終了となった。
近年のiPadは旧モデルを併売せず、置き換える形式なので既定路線と言える。
iPhoneも上位機種(Pro)はそのような形に変わっているし、iPhone以外は旧モデルを併売しない方式に今後集約されるのかもしれない。
次に発売されるのは第4世代iPad Proと思われるが、おそらくプロセッサなどが進化して、既存モデルを置き換えるだろう。
終わりに
iPadOSの登場でiPadはPC・Macに近い存在になっていく。
- Macの価格は10万円〜
- PCライクな使い方ができるiPad Proも10万円〜
便利かもしれないと思いつつ、「価格が高い」というのがネックだったのだが、第7世代iPad の登場はそれを変える。
約7万円で買えるタブレットPC
そう考えると、安いようにも感じる。少なくとも「Microsoft Surfaceシリーズ」の脅威にはなりそうだ。
iPadを購入する
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取り扱い店舗 | Wi-Fi版 | Wi-Fi+Cellular版 |
---|---|---|
Apple Store | ○ | ○ |
大手キャリア | × | ○ |
Amazon | ○ | × |
家電量販店 | ○ | × |
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店舗 | タイプ | 定価(税込) | 値引き | 実質価格 |
---|---|---|---|---|
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Wi-Fi + Cellular | 56,800円 | - | 56,800円 | |
Amazon | Wi-Fi | 39,800円 | 398ポイント | 39,4027円 |
Wi-Fi + Cellular | - | - | - | |
ビックカメラ.com | Wi-Fi | 39,800円 | 398ポイント | 39,4027円 |
Wi-Fi + Cellular | 56,800円 | 568ポイント | 56,232円 | |
ドコモオンラインショップ | Wi-Fi | - | - | - |
Wi-Fi + Cellular | 60,984円 | - | 60,984円 | |
auオンラインショップ | Wi-Fi | - | - | - |
Wi-Fi + Cellular | 58,320円 | - | 58,320円 | |
SoftBankオンラインショップ | Wi-Fi | - | - | - |
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現役社長ゆうたのiPad仕事術
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