丸洗いできて毎日清潔に使えるスマホが欲しい
新型コロナウイルス感染症の影響で、あらゆる業界の常識が変わってしまったが、スマホ業界も例外ではないと思う。
一例をあげれば「生体認証」。
iPhoneの「Face ID」に代表されるように、指紋認証よりも圧倒的に便利と思っていたが、マスクをつけていると使いづらいという欠点が露呈し、評価が落ちた。
富士通「arrowsシリーズ」は、今や唯一といってよい「made in Japan」のスマホで、日本人好みの機能を磨いてきた。
それは「ニッチな機能」なのだが、コロナ禍で脚光を浴びた機能もある。
ハンドソープで洗ったり、アルコール除菌ができること
外出中によく触り、消毒しないし着替えることも少ないものの筆頭は「スマホ」なので、「洗えるスマホ」はコロナ禍にマッチしたといえる。
この記事では、「arrows NX9 F-52A」を紹介しようと思う。
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富士通「arrows NX9 F-52A」の概要
富士通「arrows NX9 F-52A」は、2020年12月18日に2020年冬モデルとして発売された。
春モデルとして発売された「arrows 5G」に続く、5G対応のハイスペックモデル。
エントリーモデルの「arrows Be4」も含めると、2020年は3モデル発売するという近年の富士通スマホとしては珍しい展開。
特にこの記事で紹介する「NX9」は、ミドルハイモデルという感じなので発売したことに驚いた。
販売は「ドコモ限定」
ガラケー時代から富士通は基地局側の開発を担うなど、docomoとの関係が深く、docomo限定というスタンスはスマホになっても変わらない。
スペック概要としては以下の通り。
ディスプレイ | 約6.3インチ(有機EL) |
---|---|
バッテリー容量 | 3600mAh |
プロセッサ | Snapdragon 765G |
内蔵メモリ(RAM) | 8GB |
内蔵メモリ(ROM) | 128GB |
アウトカメラ | 広角:4850万画素 超広角:800万画素 深度:500万画素 |
インカメラ | 1630万画素 |
テレビ機能 | × |
おサイフケータイ | ○ |
急速充電 | ○ |
ワイヤレス充電 | × |
サイズ | 152(高さ) × 72(幅) × 約8.5(厚み) mm |
重量 | 162g |
通信速度(受信時最大) | 5G:2.1Gbps 4G(LTE):1.1Gbps |
通信速度(送信時最大) | 5G:218Mbps 4G(LTE):131.3Mbps |
販売価格は「76,032円」。
ハイエンドモデルなのでいいお値段だが、arrows 5Gが「112,508円」であることを考えたら、かなり安く感じる。
また、「スマホおかえしプログラム」の適用対象となっており、2年で機種変更すれば実質「50,688円」となる。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
arrows 5Gとの違い
春モデルの「arrows 5G」も併売されているので、違いは何だろうと思うかたも多いだろう。
- ディスプレイが小型化
- バッテリー容量が少なく
- 望遠カメラなし
- 最大通信速度の低下(5Gのミリ波非対応など)
スペックを落として価格を安くしているので、アラ探しをしたらキリがないのだが、バランス感のよいスマホにしあがっている。
逆に「3.5mmイヤホンジャック」が復活するなど、arrows 5Gにない強みもある。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
外観をチェック
製品の外観をチェック。
スペックを落としたとはいえ、7万円のスマホなので高級感のある佇まい。「狭額縁」のデザインも際立つ。
四方からチェック。
上部はSIMカード・microSDカードスロットがある。
両面に取りつけるタイプとなっておりちょっと珍しい。
充電端子は「USB-Type C(USB-C)」を採用している。
近年のAndroidスマホの定番だが、USB Power Delivery(USB-PD)による、急速充電にも対応。
以下の記事は「iPhone 8」での検証事例だが、USB-PDによる充電は圧倒的に早いので、是非利用して欲しい。
右側面に、ボタン類が配備されている。
「3.5mmイヤホンジャック」を搭載しているため、音楽などを聴く場合「完全ワイヤレスイヤホン」を使わなくてもよいのは古いオーディオ機器を愛用している方には嬉しいポイント。
スマホのメイン機能とも言えるカメラはコストダウンされている部分で、シングルカメラ。
指紋認証センサーは、ディスプレイに内蔵されている。
「arrows 5G」と比較すれば小さいが、6.3インチというのは十分大きな画面。
「iPhone 12 Pro」と比較するとその広さが分かると思う。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
「arrows NX9 F-52A」のここが凄い!
以降は僕の感想を中心に紹介しようと思う。
僕が触ってみて「arrows NX9」の良いなと思ったポイントは、以下の2点だ。
- ハンドソープで洗ったり、アルコール除菌できる
- 大画面だが、薄くて軽い
ハンドソープで洗ったり、アルコール除菌できる
コロナ禍において脚光を浴びた機能は、なんといってもハンドソープで洗ったり、アルコール除菌できること。
- 家に帰ったら手洗い
- お店に入ったらアルコール除菌
今や習慣化している方も多いだろうが、スマホまで洗っている方は少ないはず。
実際、大多数の「防水対応スマホ」は水濡れ程度は問題ないが、「水洗い」は非推奨。
ハンドソープやアルコール除菌なんて論外だ。
富士通スマホは元々「丸洗い」をアピールしていたが、コロナ禍においてこの機能を喜ぶ方は多いだろう。
ただし、洗い方には注意点があるので、以下のサイトをしっかり読んでから実施して欲しい。
は、これからのスタンダードになるかも?(笑)
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
大画面だが、薄くて軽い
最近のハイスペックモデルは重い。
「arrows 5G」は6.7インチの大画面で「171g」という軽量化を実現していたが、NX9も「162g」と軽いのは魅力といえる。
- ディスプレイの大型化
- カメラユニットの増加
重くなる要素はいくらでもある中で、「軽量化」に力を入れているのは嬉しいポイントだ。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
「arrows NX9 F-52A」のここがイマイチ
「arrows NX9」を使って、イマイチと感じた点ももちろんある。
感じたことをまとめると、以下のような感じだ。
- 「Photoshop Expressモード」は使いづらい
- 顔認証に非対応
- ワンセグ・フルセグ、ワイヤレス充電に非対応
「Photoshop Expressモード」は使いづらい
- プロセッサ、RAM、ROMの早さと多さ
- ディスプレイの大きさ
- カメラ機能
ハイスペックモデルの優れている点は、近年この3点で特にカメラ機能が差別化ポイントとして分かりやすい。
多少スペックを落としたとはいえ「arrows NX9」もカメラ機能に力を入れているが、arrorwsが高機能カメラの柱にすえる「Adobe Photoshop Express」を使った編集機能も踏襲された。
カメラの撮影、編集を一体化させた「Photoshop Expressモード」と呼ばれる機能だが、簡単にいえばレタッチを楽にする機能。
確かにより美しい写真を「作る」なら、レタッチが必須というのはわかる。
ただ、特にレタッチしなくても十分にキレイ。
さらにいえば、スマホカメラのトレンドは「自動化」だ。
ポートレートモード、ナイトモードなど近年増えた機能も、モードを選べば後はスマホが「自動的にいい感じに補正してくれる」というのが便利だった。自分で調整するというアプローチは、スマホカメラの進化としてちょっとずれている感じがする。
あと、この機能を使うためには「Adobe ID」の作成とログインが必須で、理由は理解するが正直ちょっと使いづらかった。
顔認証に非対応
arrowsの「伝統」といえるのが、背面に配備した指紋認証センサー。
「arrows NX9」においては、ディスプレイ内蔵の指紋認証センサーを搭載しているが、生体認証は指紋認証のみ。
たしかに、2020年のコロナ禍においては、マスクをつけると顔認証が使いづらいので、指紋認証の価値は見直されたと思う。
ただ、自宅内でマスクをつける人は少ないし、ディスプレイ内蔵の指紋認証センサーは使いづらい……。
ワンセグ・フルセグ、ワイヤレス充電に非対応
最後が、ワンセグ・フルセグ、およびワイヤレス充電に非対応という点。
どれも別になくても困らない機能。
しかし、「日本製」をアピールし販売も国内に限定しているなら、ワンセグ・フルセグは対応して欲しかったというのが正直な気持ちだ。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
終わりに
レビューしていて強く感じたことがある。
ハイスペックモデル「arrows 5G」の登場で、メーカーの方向性が分かりやすくなった
正直、エントリーモデルの「arrows Be4」では、富士通スマホも魅力は感じられなかった。
しかし、ハイスペックモデルが登場したことで、スペックを落とした「NX9」を触っても、「軸」が見えたように思う。
良い悪いの話ではなく、「軸」が定まればそれを評価する人は必ず出てくる。
2021年以降の「富士通スマホ」が楽しみになった。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
Androidのおすすめモデル
Androidは様々なメーカーが販売していますが、日本で人気が高いのは長らくSONY「Xperia」・シャープ「AQUOS」・サムスン「Galaxy」の3本柱でした。
しかし近年は、中国メーカーの進出が増え、安くて高性能な高コスパモデルが増えたので勢力図が変わりつつあります。
ハイスペックスマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 格安SIM | SIMフリー | |
Xperia 5 III レビュー記事 |
113,256円 | 121,405円 | 137,520円 | - | - |
Xperia 1 III レビュー記事 |
154,440円 | 178,000円 | 188,640円 | - | 159,500円 |
AQUOS R6 レビュー記事 |
115,632円 | - | 133,920円 | - | - |
Galaxy S21 5G レビュー記事 |
99,792円 | 118,540円 | - | - | - |
Galaxy S21 Ultra 5G レビュー記事 |
151,272円 | - | - | - | - |
ミドルクラススマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 楽天/格安SIM | SIMフリー | |
AQUOS sense6 |
57,024円 | 40,470円 | - | 39,800円 | - |
Xperia 10 III レビュー記事 |
51,480円 | 53,985円 | - | 54,000円 | - |
Xperia Ace II レビュー記事 |
22,000円 | - | - | - | - |
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- 画面保護シート
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