携帯のSuicaで新幹線に乗れたら便利だろうなあ
そんなことを思ったことはないだろうか?
僕は2002年に社会人となり、30歳になる2010年頃までは、わりと出張が多かった。さらに言えば、1ヶ月以上続くようなものも多かった。
なので、新幹線(東海道・山陽新幹線)の会員制ネット予約『エクスプレス予約』を、2006年から使っている。
なのだが、ICカードでの乗車は、
- フィーチャーフォン(ガラケー)、AndroidのモバイルSuicaアプリ
- 専用のEX-ICカード
以外、2017年9月まで使えなかった。
Suicaなど非接触ICカードが登場して10年以上。何故出来なかったのか不思議なくらい、実現されなかった、
日本中に普及している、Suicaなど交通系ICカードでの新幹線乗車
これが『スマートEX』というサービスでようやく始まったが、少し遅れて、
iPhone 7以降のiPhone、Apple Watch Series 2・3に搭載された、Apple Payでの新幹線乗車
がついに出来るようになった!
本当に、
本当に、
長かったが、遂に実現された『夢のサービス』を早速体験したので紹介しようと思う。
ほんと便利ですよ!!
いかにここまで長かったことを綴りつつ、このサービスの魅力を紹介しようと思う。
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新幹線のネット予約サービス
冒頭にも記載したが、僕は2006年からエクスプレス予約を使っている。
2006年は、名古屋に長期出張していた時期で、月に2〜3回岡山と名古屋を往復していた。
当初、エクスプレス予約は東海道新幹線(東京-新大阪)でしか使えなかった。
だが、2006年から山陽新幹線でも利用可能となり、現在の形である東京-博多間で利用できるようになった。
これに伴って、2006年から僕が住むJR西日本で『J-WESTカード』というものが生まれ、このカードでもエクスプレス予約が利用可能となった。
JR東海が発行する『エクスプレスカード』も契約は可能だったが、近いところの方がいいかなと、『J-WEST』カードを選択した。
この選択を後悔したのは、2年後
2008年〜2010年は神奈川と千葉に住んでいた。
当時まだiPhoneやスマホも無く、ガラケーの時代だったが、モバイルSuicaを導入した。
これで首都圏の移動は各段に便利になった。
そして、モバイルSuicaアプリでは東海道新幹線も乗車可能だった。
ただし、
- オプションサービスとして『エクスプレス予約を契約』
- エクスプレスカード会員
のみだった。
つまり、J-WESTカード会員は対象外ということだ。
この時、エクスプレスカードに変更も考えたが、
- 2010年頃からiPhoneが普及し、当時iPhoneがFeliCaを採用するなんて100%ないと思っていた
- 東京-岡山間の移動は、新幹線より飛行機が増えた
ことでやめてしまった。
当時この選択は正解だったと思うが(ガラケーからiPhoneユーザーになったので)、結果として岡山-新大阪間など中距離移動は『切符の発券』を続けることになってしまった。
EX-ICカードという専用カードを使えば、IC乗車そのものは以前から可能だ。
しかし、たまにしか使わないのに、EX-ICカードを持ち歩くのが嫌だった
この状況が長年続いていたが、2016年にこの前提が崩れた。
FeliCaを採用し、Suicaが使えるようになったiPhone 7とApple Watch Series 2の登場だ
FeliCaのApple Payで新幹線に乗れないジレンマ
2016年9月に発売された、iPhone 7とApple Watch Series 2は非接触IC技術として、FeliCaを採用した。
日本専売モデルという形で対応したのだが、この結果、
iPhone・Apple Watchで電車に乗れる
という状況が生まれた。
2010年当時は絶対にないと思っていたことだ。この時既に、日本各地で発行されている交通系ICカードは、ほぼ相互利用可能となっていた。
つまり、
定期券を使わないなら、日本のどこに住んでいてもSuicaがあればOK
ということになる。
なので、iPhone 7のSuicaで地元岡山はもちろん、香川・大阪・東京など様々な場所で使った。
カードがあるからそれでいい
そういう意見は確かにあるし、だからこそスマホで電車に乗れる便利さは使った人しか分からないと思う。
めちゃくちゃ便利!!
- カードをいちいち持たなくていい
- チャージをアプリ上で簡単にできる(Suica・PASMOエリアならオートチャージも使える)
これが最大のメリットだ。
バッテリー切れリスクは、デメリットとして確かにあるが、メリットの方が遙かに大きい。
ただ、唯一の欠点があった。
それは、
東海道・山陽新幹線には乗車できない
ということだ。
これには本当にガッカリして、愚痴に近い記事を書いたこともある。
技術的にはできないわけが無いので、なんとかして欲しいと思ったが、2017年10月23日から対応した!
だた、これにはもう1つオチがある。
前述のモバイルSuicaと同じだ。
J-WESTカードのエクスプレス予約会員は使えない
J-WESTカードを解約し、プラスEX会員に
Apple PayのSuicaで、東海道・山陽新幹線に乗車できるようになることは、『スマートEX』というサービスが対応したことで、時間の問題だった。
だが、対応したとして、携帯・AndroidのモバイルSuicaと同じく、J-WESTカード会員は対象外と言われる可能性は高いと思っていた。
そして、対応予定の事前アナウンスが、2017年9月中旬におこなわれ、その時にJ-WESTカード会員は対象外と発表された。
この瞬間に僕は見限った。
エクスプレスカード会員になろうと思ったが、同じく2017年9月に既存のクレジットカードに紐付けられる、プラスEXというサービスが、エクスプレス予約同等サービスに進化した。
従来は、東海道新幹線でしか使えないなど制限が多かったが、それが無くなったことで、グッと利用しやすくなった。
プラスEXはJR東海が提供するサービスなので、エクスプレスカード会員と同じだ。Apple Payでも使えると思い、切り替えた。
このことで、10年間使ったJ-WESTカードは解約となった。
Apple PayのSuicaで新幹線に乗るための設定
というわけで、申込みから2週間ほど経って到着した、プラスEXカード。
これを使って新たにエクスプレス予約の利用設定をしておき、2017年10月23日のApple Pay対応をワクワクしながら待った。
そして、iPhoneのSuicaアプリがリリースに合わせてバージョンアップされた。
Suicaアプリから、『エクスプレス予約(JR東海)』のメニューを選択して、
以降はブラウザでの操作となる。
この後、新規会員登録の手続きを行うことになるのだが、僕は既に登録済み。
もう1回やるの?かぶって大丈夫??
と思うだろうが、気にせず進めよう。
最終的に何事もなく完了するはずだ。
仮に予約済みのものがあっても、消えたりはしないはず(サービスがクレジットカード番号に紐付いているので、そこが変わらなければOK)。
本当に登録出来たのかは、エクスプレス予約アプリのお客様情報入力から確認できる。
確かに、モバイルSuicaの記載とSuicaカード番号が登録されている。
ちなみに注意点としては、iPhoneを機種変更した場合、Apple Pay上でSuicaカードを『削除する』ことでサーバーにバックアップされるが、
機種変更後の端末では、Suicaカード番号が変更になるため、エクスプレス予約にも再登録が必要
ということだ。
少し詳しく説明したが、登録作業そのものは10分もあれば出来る。
iPhoneとApple Watchどちらで乗るのが便利か?
今回僕はApple WatchのSuicaをエクスプレス予約に紐付けた。
本当は、複数登録出来るとよいのだが、現状1つのSuicaしか設定出来ない。
このため、
- iPhoneのSuica
- Apple WatchのSuica
のどちらを使うかは選択する必要がある。
僕がApple Watchを選択した理由は利便性だ。
特に新幹線に乗る場合、旅行など、荷物を抱えていることが多い。
そんな時に、iPhoneを取り出すのって面倒なんですよね。
自動改札へのかざしやすさは、iPhoneの方が上だと思うが、首都圏のラッシュほど改札が混み合うことは稀なので、あまり周りのことを気にする必要は無い。
なので、僕はApple Watchで新幹線に乗ることにした。
Apple WatchのSuicaで新幹線に乗ってみた
そして、2017年10月29日にちょうど新幹線に乗る機会が出来た。
東京から岡山に帰る新幹線で、
- JR東海『東京駅』で乗車
- JR西日本『岡山駅』で在来線乗換
- JR西日本『倉敷駅』で下車
という移動をして、使うことになった
ポイントは在来線乗換まである、ということだ。
出来ることは分かってるが、やはり緊張した。
東京駅でいよいよ新幹線に乗る。
ドキドキ、、、
通れた!!!!
座席番号などが印字された、紙のチケット(ご利用票)をもらう。
岡山駅での乗換もスイスイ
倉敷に到着〜
使った感想
感動した
東海道新幹線乗れた!
ほんとこういう感じで新幹線乗れるまで長かったわ、、、 pic.twitter.com/E0gjh3btVL
— チー@岡山のわーしっぷ (@ktoi_chi) 2017年10月29日
この日は日曜日の午後で、東京から地方に帰る人も多かっただろう。
みどりの窓口は長蛇列
正直並んでいる人をみると、かわいそうな気持ちになる。
もちろん事情(クレカが発行出来ないとか)は色々あるのだろうが、切符を買うために並んでいる時間って『無駄』って思うからだ。
この使い方をすると、みどりの窓口はもちろん、券売機の前に立つことすらない。
切符の予約はネット、駅に着いたら改札へそのまま向かって、指定席を含む新幹線に乗れる。
エクスプレス予約の場合、券売機で発券するため、混むことは比較的少ない。
だが、ギリギリに辿り着いたら、券売機も混んでて目的の新幹線に乗れなくなるというシーンは、僕も2・3回経験したことがある。
ネットから変更出来れば、手数料はかからないが、直前だと焦るし、そもそも指定がもう取れないこともある。
これが無くなるメリットも大きい。
ギリギリまで旅行先に滞在したり、友達と会ったり出来るから、時間の有効活用という意味でも、極めて有効だと思う。
終わりに
今回は年会費が1,100円(税込)かかる、エクスプレス予約(プラスEX)での利用を解説したが、
年会費無料で使える『スマートEX』でも同じように使える
なので、
- iPhone 7以降
- Apple Watch Series 2以降
をお持ちの方は、地方の方でも、普段新幹線にあまり乗らない方でも、是非セットアップしてみて欲しい。
- 専用カードを持ち歩く必要がない
- iPhone、Apple Watchという、今や財布以上に忘れたら困る、必需品で乗れる(=忘れるリスクが極めて低い)
というのは、たまにしか使わない方こそむしろ、便利さを深く体感できるのでは無いかと思う。
ちょっと、感動しますよ!
Apple Payに関する記事
iPhone 7、Apple Watch Series 2以降のモデルは、日本で主流のFeliCa方式によるApple Payが利用可能です。
Suica・iD・QUICPayに対応しているので、まだ使って使っていない方は、1度使ってみることをおすすめします!
- iD・QUICPayなど複数の決済サービスに対応
- Suicaにも対応(新幹線も乗れる)
- 機種変更時のデータ移行が楽
Apple Payに対応するiPhone・Apple Watch
SuicaなどFeliCa方式のApple Payに対応する、iPhone・Apple Watchは以下のモデルです。
- iPhone 7以降のiPhone
- iPhone SE(第2世代)
- Apple Watch Series 2以降のApple Watch
- Apple Watch SE
今一番コスパの高いモデルは「iPhone 12」
iPhoneの最新モデルの「iPhone 13」と「iPhone 13 Pro」は、価格が高いです。
2019年モデルの「iPhone 11」は、2度目の値下げが実施され今が底値ですが、高コスパモデルとしては「iPhone 12」をオススメします。
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ドコモ最新キャンペーンページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
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