iPhone 7はおサイフケータイ(FeliCa)に対応?「モバイルSuica」との関係を考察

iPhone にFeliCa搭載?

iPhone 7は噂段階から「目玉機能が少ない」と言われているが、日本に限定した話でいうと注目すべき噂がある。それは、

iPhone 7ではFeliCa(おサイフケータイ)に対応する

というものだ。
今まで何度も噂になりつつ立ち消え、iPhone 6からはNFC(Type A/B)に対応したが、FeliCaは対応外。

いわゆる「ガラパゴス機能」の象徴とも言える、おサイフケータイなんて、グローバル端末であるiPhoneが採用するわけがないというのがほとんどの人の意見だった。

ただ、少なくとも2017年からは流れが変わる。

iPhone発売時からの弱点は「防水・テレビ視聴(ワンセグ)・おサイフケータイ」

日本でiPhone 3Gが発売した2008年。

この当時ほとんどの有識者が「iPhoneなんて日本では普及するわけない」と言っていた。その理由の根拠の1つとして言われたのが、

  • 防水機能
  • ワンセグ(当時、2016年現在はフルセグが主流)などテレビ視聴機能
  • おサイフケータイ(FeliCa)機能

この3つに対応していないからだ。

この3つは2016年現在も対応されていないが、その後日本でiPhoneがどのようになったかは、皆さんがご存じの通り。覇権を握ってしまった。

僕はガラケーの時代から、3機能はわりと使っていた部類に入るとは思うが、じゃあ周りはどうだったかといえば、防水機能以外は「あってよかった」という人は少ないし、利用者も少なかった。

特におサイフケータイ(FeliCa)については、人によって完全に対応が別れていた。
だが、便利と思う人は使いたくて仕方無い。僕はそのタイプなので、2014年にiPhone 6が登場し、

NFCに対応。Apple Payを開始

と言われた時、遂に日本でもiPhoneで決済出来る!と内心喜んでいた。

だが、結果はと言うと2016年現在Apple Payは日本でサービスが始まってすらいないし、その気配もない。

NFC規格の分類

NFCは「Near Field Communication」の略で、近距離無線通信という意味。

日本では非接触ICカードとかFeliCaとかおサイフケータイ、通称として「Suica」なんて言われたりするが、規格としては全てNFCの一部となる。

そして規格名としてはFeliCa(フェリカ)と呼ばれ、これはSONYとドコモが主導して日本に普及させた経緯から、

ガラパゴス機能の象徴

みたいな感じでよく叩かれる面もあるのだが、実は立派な国際規格。
NFCは有名どころでいうと以下の3タイプでに分かれており、FeliCaはTYPE Fに分類される。

NFC規格名 国際規格 採用例(日本) 採用例(海外)
NFC TYPE A ISO/IEC 14443/18092 taspoカード 欧州では交通系カード、Apple Pay
NFC TYPE B ISO/IEC 14443 住民基本台帳カード、免許証 Apple Pay
NFC TYPE F ISO/IEC 18092 Suica、Edy、WAON、nanaco、おサイフケータイなど

じゃあ、FeliCaってなんでガラパゴス機能の象徴のような扱いを受けがちなのかと言えば、それはもうSuicaのせいと言わざるを得ない。

FeliCa機能の目玉機能は「モバイルSuica」

モバイルSuicaが最重要ポイント

モバイルSuicaが最重要ポイント

おサイフケータイというものをdocomoが発表したのは2004年。
iモードFeliCaなんて呼ばれ、対応端末も少なかった(元祖は「SO506iC」「P506iC」「SH506iC」「F900iC」)。

当時から普及には疑問の声が多く上がっており、EdyやiDなど電子マネーとしての利用が徐々に増えていたが、「普及の鍵はJR東日本のSuicaが対応するかどうか」と言われていた。

そして、おサイフケータイ対応のSuica、現在の「モバイルSuica」が登場したのが2006年の話。遂に!なんて騒がれたが、実は色々問題があった。

世界一の混雑と言われる、東京の通勤ラッシュに耐えうる、高速なリードライト性能が求められ、同じ時期に発売したおサイフケータイ対応携帯でも、対応と非対応が分かれたりした。
「自動改札で1分で60人が通過できる性能」が必須と言われ、これが非常に厳しかったらしい

手続きの部分でも色々煩雑で、ユーザーから不評を買いサービス開始から10年が経過する2016年に至っても、実は360万人ほどの会員しかいない。これは首都圏の人口から見ても、開始前の期待感からしてもかなり少ないと言わざるを得ない。

僕は2008年~2010年に関東に住んでいたので、そのタイミングでモバイルSuicaを導入した。オートチャージと組み合わせると、チャージ不要で使えるため非常に便利なのだが、最大の欠点は機種変更手続きの面倒くささで、岡山に戻り、機種変更したタイミングで解約した。

恐らくそういう人は多いと思う。
その後スマートフォンの普及で、ガラケーの流れを組みAndroidにはモバイルSuicaが移植されたが、ユーザー数はそれほど増えていない。

それなりの投資をしてきたのだから普及させたい。

その為にiPhoneがFeliCaに対応すればユーザーは増えると思っているのは間違いなく、今やiPhoneのFeliCa搭載を最も望んでいるのはJR東日本だと僕は思う。

グローバル端末で「NFC TYPE F」の対応が義務化の流れ

2016年7月14日、第11回NFC Forum ジャパン・ミーティングというイベントが開催されたのだが、その基調講演に東日本旅客鉄道株式会社のIT・Suica事業本部、山田肇技術戦略担当部長が登壇した。

その中の大きなトピックとして以下のようなことが語られたそうだ。

2017年4月以降、公共交通機関で利用されるGSMAに対応するグローバルモデルのNFC携帯端末はNFC-Fも実装することになる

GSMAは世界の通信事業者を束ねる業界団体のこと。NFC-FとはもちろんFeliCaのことを指す。つまり、2017年4月以降発売するNFCを搭載するグローバルモデルはFeliCa対応が必要になるということだ。

NFCを搭載するグローバルモデルと言えばiPhone

そう思う人は多いだろうし、実際そうだと思う。

つまり、少なくとも2017年9月に発売するであろうiPhone10周年モデル(iPhone 7s?iPhone 8?)での、FeliCa対応はほぼ間違いないわけだが、これは2016年モデルのiPhone(iPhone 7)でも対応される可能性が高いと思う。

何故なら、AppleはWi-Fiなど無線通信規格にしてもドラフト段階で採用してくるし、近年で言えば12インチMacBookに置けるUSB-TypeC対応のように、他社に先駆けて導入する傾向がある。

こういう話が今(2016年7月)の段階で出る地点で、2016年9月に発売するiPhoneはFeliCaに対応すると暗示していると思う。

さらに、その話をJR東日本の人が語るという事実。
これでiPhoneがモバイルSuica対応しない方がおかしいと思う。

終わりに

iPhoneのFeliCa対応は、当面日本人が喜ぶだけだと思うが、少し長い目で見れば違う影響がある。

iPhoneはグローバル端末なので、外国人観光客でも利用者が多い。自国の言語でアプリを操作すれば、チャージが出来て、後は改札口でかざせば電車に乗れるというのは非常に利便性が高い。

東京オリンピックを考えたら、インフラとしても必要な仕組みだと思う。

この為、モバイルSuicaの利用者は一気に増えると思う。ただ、必要な要素は、

  • 年会費の完全無料化
  • 多言語対応
  • 地域の壁(JR東日本とJR東海など)を超えた利用を可能とする
  • 東海道新幹線にも乗れるようにする

じゃないかと思う。今、ユーザーが増えない理由はiPhoneが対応していないから、とJR東日本が考えているのだとすれば、それはとてつもない見当違いだと思いますけどね。

iPhoneのFeliCa対応は、使いづらかったモバイルSuicaのサービスレベル向上に繋がってくれたらと思う。

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