iPhoneで動画を高音質に撮影する方法。ZOOM IQ7レビューとライブ動画撮影比較

iq7

進化は止まった、コモディティ化したと言われ続けているが、2016年現在でも年々高機能化するスマートフォン。

  • iPod・ウォークマンなどの音楽プレイヤー
  • パソコン
  • カメラ
  • ゲーム

など専用機の市場を確実に奪ったと思うが、近年のスマホが強化ポイントとしているのが動画撮影(ムービー撮影)機能だと思う。

数年前フルHDでの録画が可能になったかと思えば、あっという間に4K動画の撮影も可能になってしまった。

動画撮影における『越えられない壁』として10倍以上の光学ズームがある以上、まだまだ専用機の優位性は揺るがない。

しかし、もはや単焦点での画質面ではビデオカメラと同等の性能を有しており、ちょっとした撮影なら十分過ぎる。

例えば僕が2013年から主催している岡山スマホユーザー会の様子を撮影して参加者に配信するのもありだなと思っているのだが、映像はともかく弱点は音声(マイク)

スマホをICレコーダーとして使う場合などの用途として、マイクは存在するのだが、正直半信半疑でなかなか購入にいたなかったのだが、先日購入してみた。

iPhone・iPad専用となってしまうが、Lightningコネクタに接続する『ZOOM MSステレオマイクロフォン iQ7』というものだ。

実際に動画撮影して、マイクの有無による音声の違いなどをレポートしてみる。

素人でも分かるくらい違いますよ!

記事内で使用している画像は、所属事務所・レーベルから掲載および撮影許可を得ているものです。

ZOOM社「MSステレオマイク IQ7」の概要

IQ7の概要

IQ7の概要

まずは今回紹介する、ZOOM社「MSステレオマイク IQ7」の概要について簡単に。

第1の特徴はなんと言っても、外付けの専用マイクということで、これを使う事で、ボイスレコーダーとしても、ビデオカメラとしても高音質で録音出来ることにある。

その理由は、スマホ単体に比べて良いマイクであることもあるが、録音する方向を設定出来ることにある。全周囲で集音するより、ある程度方向を絞った方がよりリアル(その場にいる感覚に近い)になる。

ただ、この手のガジェットと言えば、設定や準備がややこしそうと思う人も多いと思う。

IQ7の良い所はLightningコネクタに接続したら、特別な設定をしなくても使える事にある。

逆に言えば、Lightningコネクタを使用するため、Androidでは使えず、iPhone・iPad専用となるが。

つまり、IQ7などの外付け専用マイクを利用するメリットは、

  • スマホのマイクより高音質で録画できる
  • Lightningコネクタに接続するだけで簡単に使える

ことにある。

IQ7の欠点

じゃあ、IQ7の欠点、利用するデメリットはないのかと問われたら、2点ある。

1つ目は、値段が結構高いこと
IQ7はAmazon価格で約8,000円する。ボイスレコーダーの専用機を買うと考えたら安いが、スマホ単体でも録音は可能である事を考えたら高いとも言える。

この辺りは、この後紹介する性能比較で必要有無を判断してもらえたらと思う。

2つ目は、給電をiPhone経由で行う上に、Lightningコネクタがふさがるため充電しながら録画できないことだ。

つまり、IQ7を接続することでiPhone・iPadのバッテリー駆動時間はさらに短くなるが、充電するには外すしかない。

1時間程度の録画なら全く問題ないと思う。
だが、例えばセミナーやイベントなど、数時間連続で録画するシーンでは使えなくなってしまう。

基本的には2時間くらいが限界と考えるべきかと思う。

IQ7開封レポート

簡単に開封レポートを。

パッケージ

パッケージ

パッケージはわりと大型。

IQ7のマイク本体と、ウィンドスクリーン(スポンジ)とトリセツ

IQ7のマイク本体と、ウィンドスクリーン(スポンジ)と取説

以下のものが同梱されている。

  • IQ7本体
  • ウィンドスクリーン(スポンジ)
  • 取扱説明書

ウィンドスクリーンは屋外で録音する場合は、使った方が風切り音が入らないため便利だと思う。

IQ7本体

IQ7本体

これが本体。

Lightning接続で使える

Lightning接続で使える

Lightningコネクタを経由して利用出来るので、簡単に使える。

だが、見るからに折れやすそうなので、取り扱いには注意が必要だと思う。

iPhoneに接続するとこんな感じ

iPhoneに接続するとこんな感じ

iPhoneに接続するとこんな感じ。
給電はiPhoneから行う形となっている。

合体すると結構大型なる

合体すると結構大型なる

全体から見ると結構大型になってしまう。

撮影は手持ちだとこんなスタイルになる

撮影は手持ちだとこんなスタイルになる

ちなみに撮影時は手持ちだとこんなスタイルになる。

iPhoneの場合4インチのiPhone SEや、4.7インチのiPhone 7などの方が使いやすいが、バッテリー駆動時間が長いのでPlusを使うのが一番お勧めだ。

SPONSORED LINK

外付けマイク「IQ7」の有無での動画音声比較

最高のライブ

撮影はわーすたのライブ会場にて

というわけで、文章であれこれ語るより、まずはIQ7の有無で、動画撮影時の音質がどれくらい違うかを見てもらった方が良いかと思う。

まず、撮影環境だが、2016年11月12日に行った、アイドルグループ「わーすた」のライブ会場。

神戸で最幸のライブを見た!わーすた「完全なるライブハウスツアー2016 ~猫耳捨てて走り出すに゛ゃー~」神戸レポート

2016.11.16

わーすたはスマホでの撮影OKというプロモーションを行っているため、ライブ中にスマホが使える。

ここで、以下の2台構成で同時に撮影をやってみた。
ちなみに撮影シーンはアンコール(最後の曲)の「ワンダフル・ワールド」

  1. iPhone 7
  2. iPhone 6s Plus+IQ7

カメラ部分をずらして2台を手持ちで撮影したため、シーンとしてはほぼ一致しているが、手が映り込んだりして動画としての品質は良くない。

あくまでも音質確認用という認識でご覧いただけたらと思う。

またビデオ撮影の設定はデフォルトの『1080p HD/30 fps』で行っている。

iPhone 7

まずはこれが、iPhone 7単体(マイクはiPhone内蔵のものを使用)で撮影した動画。

まあ、こんなもんかなという感じかと思う。

特にスペック表には記載されていないが、スマホのマイクは360度音を拾う無指向性と思われるため、基本的に全周囲の音をまんべんなく拾う。

iPhone 6s Plus+IQ7

続いてこれが、iPhone 6s Plus+IQ7で撮影した動画。

お分かりだろうか。

  • 全体的な音のクリアさ
  • ステージ上の音声を多く拾い、客席側の音声が小さめ

あたりが大きな違いだ。

特にアイドルライブは観客がコールを入れたりするため、全体的にうるさい。なので、指向性のある外部マイク使う価値が分かり易く出てくる。

僕は別に写真や動画の専門家ではないが、音が全然違うという事くらいは分かるし、読者の皆さまにも違いが伝わるのではないかと思う。

この差をどう捉えるかは人それぞれだが、外付けマイクを使う効果は間違いなくあるということは、言い切れる。

SPONSORED LINK

動画をきれいに撮影するために「光学式手ぶれ補正」は必須

撮影は手持ちだとこんなスタイルになる

手持ち撮影は光学式手ぶれ補正が欲しい

上記動画は手持ちで撮影している。

動画を本格的に撮影する場合は、三脚などがあった方が良いと思うが、ライブ会場では使えないし、荷物になるため普段使いとしては使いづらい。

そういう意味で、利用するスマートフォンが『光学式手ぶれ補正を搭載しているか』は重要なポイントだ。

今回使用したiPhone 6s PlusとiPhone 7は両方とも、光学式手ぶれ補正に対応している。

手持ち撮影ではこの効果がかなり大きい。

光学式手ぶれ補正を搭載するスマホはまだ少ないが、iPhoneでは、

  • iPhone 6s Plus
  • iPhone 7
  • iPhone 7 Plus

と搭載モデルは増えており、特に2016年モデルのiPhone 7では全モデルが対応している。

ちなみにiPhone 6 Plusも光学式手ぶれ補正に対応しているが、静止画のみで動画は非対応なので、動画撮影には適していない。

動画撮影スマホと捉えた場合は、iPhone特にiPhone 6s PlusやiPhone 7がよいと思う。

ライブ会場での録音レベル(音量)は「3」くらいで十分

ライブでの動画撮影なら、音量は「3」が無難

ライブでの動画撮影なら、音量は「3」が無難

今回はライブ会場という、大音量の会場で撮影を行った。

この為、マイク感度を上げて録音レベル(音量)を大きくし過ぎると、音割れしてしまう。これについては、わーすたのライブをよく撮影している方に、お勧め設定として教えてもらった『3』を設定して対応した。

今回僕がいた場所は、スピーカーが近くかなり音が大きかったが、わりと上手く捉えていると思う。

音量については会場によりけりだが、ライブ会場なら録音レベルは『3』が無難のようだ。

また、Lightning接続の外部マイクを発売するメーカーはいくつかあるが、動画撮影中に音量調整できる外部ボリューム付マイクはIQ7だけだと思う。

しかし、特にライブ会場においてはスピーカーの真ん前などはどんなに頑張っても音割れする事がある。

SPLというどれくらいの音圧に耐えられるかという数値があり、IQ7の場合120dB SPLなのだが、一般的には94dB SPLなので、かなりの音圧にも耐えられるものの過信は禁物だ。

ステレオ幅の設定は任意

IQ7ではステレオ幅の設定が以下のように設定可能となっている。

  • 90度
  • 120度
  • M-S

設定は利用シーンに応じて選択すればよいと思うが、M-Sを選択した場合、専用アプリ「Handy Recorder」で音声を後で調整可能となっている。

なので、後で迷った場合はM-Sを選択するのが無難かと思う。

HandyRecorder
カテゴリ: ミュージック, エンターテインメント

利用時は「機内モード」に設定する

また、利用時はメーカーとしても機内モードに設定した上での利用を推奨している。

Wi-Fi・Bluetoothやモバイルデータ通信(LTEなど)の電波が干渉して、音声にノイズが入る事を防ぐ目的だ。

動画撮影中に電話着信などがあっても困ると思うし、ここは機内モードに設定した上での利用が無難だと思う。

長時間の動画撮影はiPhoneを使うのが無難

US版SIMフリーiPhone 6s Plus

一番のお勧めはiPhone 7 Plus

さらに、今回わーすたというアイドルのライブを撮影している方に色々お話も聞いたのだが、使用するスマホはiPhone一択という話だった。

機能的にはAndroidでも同様の事は可能だ。何故ダメなのかと言えば、安定性の問題。

Androidで長時間録画すると、熱暴走して途中で止まる

というのがほぼ間違いなく発生して、安定して撮れないということだった。

スマホの動画撮影におけるデフォルト設定であるフルHDはもちろん、より負荷のかかる4K動画ではさらにそのリスクが高まる。

わーすたのライブは通常1時間程度。
30分程度なら問題無いが、1時間を超えるような長時間撮影を安定して行う場合、iPhoneが無難というのが2016年現在の評価のようだ。

セミナーを録画するとかの場合、1〜2時間が通常と思うので、その場合はiPhoneを使った方が良さそうだ。

終わりに

今回IQ7という外付けのマイク+スマホという構成で動画撮影してみて思った事は、

単焦点での撮影なら十分過ぎる

ということだった。

セミナーや打合せレベルで、ズーム性能を必要としないシーンの録画であればむしろスマホの方が機動力があると思う。

例えば、現在は一眼レフやデジカメでも動画撮影は可能だが、カメラの場合30分未満までしか録画できないという制限がある(EUにおける関税の関係)。
※PanasonicのGH3、GH4など一部例外あり

スマホにはそれがないので、ビデオカメラを買うくらいなら、スマホの方が使い勝手がよいかも知れない。

IQ7+iPhoneの構成での動画撮影お勧めです!

SPONSORED LINK